「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

『五番目の刑事』に太陽を感じるか?

2019-02-01 23:05:24 | 浮気心
では、『五番目の刑事』。

DVD-BOXでは12話をセレクト、これでも十分なのかなぁ・・・・と思っていたら、
ところがどっこい、残りの13話がクセが強いこと・・・・(^_^;)
実は未ソフト化の方がゲストが豪華、ひょっとするとこれがセレクトから漏れた原因?
なので、やはり全て見ないと魅力的には半減とまではいきませんが、結構損しているかも(^_^;)

都電が走り、高層ビルが建つ前の新宿ほぼ最後の映像が繰り広げられる中で、それまで見られなかった型破りな刑事・原田が活躍するわけですが、
これが、太陽含め「型破り刑事」の始祖であるというのは、実はあながち都市伝説ではなかったと思うのは、1969年10月というのは『七人の刑事』は既に終了、警視庁が協力していた『特別機動捜査隊』では史上最も型破りな三船主任が登場、それまで型破りな「捜査官」といえば、特別捜査セクションのメンバーたちだったので、本庁や所轄を扱った作品としては三船主任も原田刑事もエポック的な型破りだったと云えます。
恐らくですが、それまでの刑事モノは当局の監視が厳しかったんじゃないでしょうか。

それで、初見エピ含めたこれまでの感想というか・・・
東新宿署については、どんな組織かちょっとわからない部分があって、どうも署長直下が山田デカ長という、太陽にも匹敵するシンプルな構成。
その山田デカ長が中村竹弥さんという、なんとも通泣かせな布陣の上、この作品の次にすぐ『大江戸捜査網』の元締就任という流れ。
山田デカ長のキャラ自体は小言は言うけども、懐の広い采配の方が勝っていてあまり気にならない。
これに、12話で本庁に栄転が決まって刺された(^_^;)「ジュク」の生き字引牛山刑事、入れ違いでいぶし銀爆発、OPの顔がプリティな野呂刑事、鈍な風貌ながらも鋭い勘の持ち主である庄田刑事、エリートで理詰めな考え方で三つ揃いのスーツをバッシリ決めながらも肉弾戦には率先して出ていく立花刑事、そして革ジャンとジーパンとサングラスという装いでジープを転がしながらも本庁刑事も舌を巻くキレのある捜査と協調性を併せ持ってジュクの人に愛される原田刑事・・・・。

とかく原田刑事はマカロニやジーパンのキャラに影響を及ぼしのではないかと云われていますが、ひょっとするとボスへの影響もあるかもしれません。
また、一見「キザキャラ」に見えながらも、自分の主張を述べつつ協調性が高いという「理想的エリート像」な立花刑事もボスや殿下のキャラ造形に影響しているかもしれません。また、話的にも後年の刑事ドラマの「元ネタ」っぽく感じるものが多く、大小影響を及ぼしたのではないかと感じます。

また、ゲスト陣の豪華なこと・・・。
大映倒産前のTVスター時代の作品としては、かなり豪華ではないかと思います。

それに、『非情のライセンス』の制作体制にも影響を及ぼしているというか、大元の体制が「五刑」組なのかもしれません。
共通点が結構ありますし。


太陽前夜の新宿の物語として、原田刑事をボスとダブらせて観るのもオツかもしれませんね。
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