さて、11/6サンテレビ・太陽放送は#132。
テキサスの着任から半年近く、キャラクターが出来上がってきた頃の総仕上げ的逸品。
それに、後の警察犬ジュン(2代目)であるナポレオンが誘拐犯人の手先として登場し、後の警察犬ストーリーの基礎にもなっています。
本作、ストーリー的にはちょっと穴がありますが、
BGM選曲が盛り沢山で良し!
メンバー間の自然な間合い良し!
ボスの作業服姿良し!
何書いてるんだ?絵描き殿下も良し!
と、いろいろと魅力多しです。
今回ナポレオンを演じるのはアーター・オブ・ニューコバルト号で、後にキングとして再演します。
正式に警察犬になった後のナポレオン=ジュンは、今回クレオパトラを演じているハディーラ・フォン・ヒンメルブラウン嬢になります。
しかし、テキサスとナポレオン=ジュンというのは、主従関係というよりは友情関係なので対等な形。
後にスコッチですら「大した犬だ」と舌をまくわけで。
人間に準じた扱いを受ける犬が出演する日本ドラマの先駆けという印象があります。
藤堂「しかしなんだなぁ、訓練所を脱走する警察犬っていうなんてなぁ、ハハ・・・まさに前代未聞だなぁ。」
【地上波】サンテレビ・テキサス編
11/6(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第20話)
サンテレビ1(地上波)
第132話 50.01.24 走れ!ナポレオン(テキサス)
レギュラー:藤堂俊介
石原裕次郎
三上順
勝野洋
山村精一
露口茂
石塚誠
竜雷太
島公之
小野寺昭
野崎太郎
下川辰平
ゲスト:速水亮
田中春男
藤田漸 島もとき 上月左知子 相原巨典 金井進二
勝部義夫 朝倉一 川越たまき 町田幸夫 丸山詠一 春江ふかみ 今井和雄
玉川伊佐男
脚本:田波靖男 四十物光男 小川英
監督:斉藤光正
会社の重役が誘拐され、身代金に1億2千万円の要求電話がかかってきた。
一係では万全の準備を整え、指定された通り現金を3つの包みに分けて公園へ届けた。
公園は犯人が自力で金を取りに来ないとならない現場で、犯人逮捕は容易いと思われたが、金を奪いにきたのは3頭のシェパードだった。
一係は散々翻弄され逃げられてしまう。
しかしそのうち1頭が偶然バイクに撥ねられ、捕えられた。
徹底的に調教された犬の妙技にしてやられた一堂に、本庁刑事は犬を解剖して体内の食物などから飼われていた場所を特定しようという。
意地でも事件を解決しようと決心したボスは、テキサスに犬を預けて手当を命じる。
誘拐された会社重役は無事帰還したが、犯人の手掛かりは全くつかめなかった。
テキサスの必死の看病の甲斐もあって、犬は元気になり、すっかりテキサスに懐いた。
しかし、いつまでも犯人が挙がらない状態に業を煮やした本庁側は、事件の捜査を七曲署から移すと通知してくる。
ボスの苦境を察したテキサスは仲間に迷惑をかけまいと辞表を出し、犬を連れて犯人の手掛かりを求めて出ていく・・・。
誘拐事件に犬が関与する・・・当時では画期的なドラマ。
警察犬シリーズとしては#24以来の第二弾、刑事と犬の「友情」を描く話としては第一弾となります。
今回は、「更生させた」犬とテキサスが友情を育み、事件解決へ導くという、既に後年の警察犬初登場時のフォーマットは出来上がっています。
犬はナポレオンのアーター号の他に、デートバルト号、そして後の「ジュン号」になる我らがハディーラお嬢(号)(今回は殺されてしまう役です・・・)が登場、当時はまだ日本では警察犬制度が発達しておらず、現在の嘱託犬と同じたちばであると思われる、宮城県警の委託犬として活躍していた老舗の犬訓練所の3頭です。(ということで、委託とはいえ本物の警察犬です。)