ケンカ小目の布石の勝率については2013/10/23付けの記事で述べましたが、今回もう少しサンプルサイズを大きくし、同布石の推移を調べて見ました。
ケンカ小目とは、下図に示すように、白が左上隅4の三と小目を占めたとき、黒が左下隅4の十七と向き合う形で小目に打つことを指します。下図のパターン以外でもケンカ小目は生じますが、90%以上は下図のパターンのようです。以降、下図のケンカ小目について述べ . . . 本文を読む
ミニ中国流の布石は、中国流布石と並んで人気がある布石の一つだと思います。最近、同布石に関する書籍なども発行されており、アマの間では今後ますます人気が高まるかも知れません。過去5年間のトッププロ同士の対局における黒番ミニ中国流の勝率については、2013/9/16付けの記事で約6割である旨書きましたが、もう少しサンプルサイズを大きくするするため過去9年間のデータについて調べてみました(注1参照)。
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五月は本因坊戦の季節です。最も伝統ある棋戦で今年で69期だそうです。 「本因坊」と言えば、先ず第一に高川秀格22世本因坊を思い起こします。当時前人未踏の本因坊九連覇を成し遂げた大棋士なのですが、クレバーな棋風のせいなのか、「非力の本因坊」とか「本因坊のパンチではハエも殺せない」などの冗談が囁かれていたとか。第14期本因坊戦(昭和34年)では挑戦者木谷九段を迎えての第4局目、高川本因坊は対局中飛び . . . 本文を読む