虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

感動の金本さん秘話

2006年12月18日 | タイガース
地下鉄四つ橋線住之江公園駅。
大阪の南のはずれに位置するこの町に錆びれかけた小さなショッピングモールがある。
失礼を承知で言わせていただくと、こんな場末に世界の金本さんをお招きするとは・・・・・
ええ根性してるやないの!



阪神グループコネクション(敷地内にホテル阪神住之江があるから)とはいえ、ウルトラマンショーのような簡易舞台にスーパーアスリートは絶対に似合わない!

しかし、お陰で生金本さんさんを拝めたのだ。厚顔な企画に敢えて感謝。

トークショーと言ってもビンゴゲームに大半の時間を取られ、ほんの15分ほどのやり取りだった。
しかし、そこは絶妙話術の金本さん。
少ないトーク時間の中から、金科玉条の言葉を今回もたくさんいただいた。

その中の一つ。
自分に負けない為に金本さんが壁に貼っていたことがあるという言葉。

油断するな
慢心するな
妥協するな

油断をして故障する、慢心で周囲への感謝の気持を見失う、妥協して手を抜いてしまう。
プチアスリートにもありがちなNG行為に対して、金本教から賜った有難い教えだ。肝に銘じようと思う。

そして、この後延々と続くビンゴショー。

先ほどのトークで金本さんは語っていたではないか。
今年のオフはこういう営業を多く引き受け過ぎた為に練習がいつもより遅れていると。
前日まで一週間みっちりと広島のトレーニングジム「アスリート」で練習していた金本さん。
この予定の為帰阪を余儀なくされたのだろう。

こんなとこでビンゴルーレットのスイッチ押してる暇あれば、160キロのベンチプレス挙げていたいだろうに。
金本さんのライブトークを楽しむファンの思いと相反するこの問題。
う~ん、複雑。

しかし、そこはそれ、ファンサービスでも決して手を抜かない金本さん。

終盤になって、ビンゴ!ビンゴ!の声に対して景品の数が足りなくなりジャンケンでの争奪戦となるや、さりげなく白紙のサイン色紙にサインを書いて景品を捻出する。
子供たちのシャツの背中には次々とサインをしてやるなど、行き届き過ぎの大サービス。本当に頭が下がる。

時間が来たからさっさと帰ればいいものを、ああ、またやってはる。
残ったサイン色紙全部にサインを。

場内騒然。礼儀を弁えないファンが舞台に押しかける。
危ないっ!頼むから、金本さんのせっかくの好意を台無しにしないで!
と、この時は祈るような気持だった。

おろおろする主催者側を尻目に、結局この急場を収集したのも金本さんの機転だった。
素早くサインをばら撒き。無事お開きとなった。

そして、この後私だけが知っている感動の秘話が!!

実は、私の真後ろに障害を持った車椅子の男の子がいた。
私達と同じように開演一時間も前から、じっと待っていた。

金本さん退場後、スタッフが一人こちらにやってきて「これ金本さんから。」と、
最後のサイン色紙をその男の子に手渡したのだ。
車椅子の上で身体をよじって全身で嬉しさを表す男の子。
「良かったなぁ、ぼく。」と私。
大きく頷く彼。
「金本さん好き?」
さらに大きく頷く彼。
金本さんは舞台の上からこの子の存在に気付いていたのだろうか。
「金本さんって、ほんまに優しいなぁ。」
うん、うんと喜びを爆発させるかのように何度も何度も頷く。
彼の腕をさすりながら、私は感極まっていた。

恐らくこの子はこの日のことをずっと忘れないだろう。

金本サンタ様!

あなたは正真正銘のヒーローです!