TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

灰色の空のむこう

2008-05-14 14:18:00 | インポート
朝起きたら、雪。

今日は菜園にトマトの苗を植えようと思ってたのに。
鉢植えも寒さにこごえているので、車庫に避難させる。

こんな寒くても、ご近所じゃあスプリンクラーで水をじゃんじゃん撒いている
が、大丈夫なんだろか?凍らないんだろか?
「隣近所より一日でも早く青い芝生を!」がモットーの人々だからな。

こちらに来たとき、抜けるような青い空とパッチリした白い雲の美しさに
驚いたのを覚えている。カナダの気がめいるようなぼんやりとした空に比べ、
陽気でスカッとした空は、見ているだけで心が晴れ晴れするようだ。
それが、今年の春は曇天が多く、五月に入っても雪が容赦なく降る。

去年もおととしも、五月に入った途端にいきなり真夏になり、「これじゃ体
がついていけない」とこぼしたものだ。こんな気候なので、こちらでは学校が
五月から夏休みに入り、八月には始業式があるのだ。
一体今年はどうしちゃったのか?

さて、TABIはパルボ接触にもかかわらず全くもって元気一杯だ。
日曜日は湖で今年初泳ぎ、食欲も旺盛、ウンチも健康そのもの。
いちおうプロバイオティクスを多めに与えておく。


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免疫力に期待

2008-05-12 11:26:51 | インポート
昨日は看板も吹き飛ぶ強風だったが、今日は比較的おだやか。

今週末はアジリティ競技会。夫の仕事のため、日曜日の1走だけ、マスターズ
のジャンパースにエントリー。今回Qすれば合計5個目で、タイトルがとれる。
ほど良いスピードでクリーンだったのに、最後から二個目のジャンプバーを
落としてしまった。トンネルから出てすぐの急なカーブで、テイクオフ位置を
若干見誤り、バーをスライスしてしまったからだ。嗚呼、残念!
ま、次回がんばろう。

しかし競技会場に長居しなくて今回は良かったかもしれない。
友人の犬がいつもと調子が違う。なんと、犬パルボで入院していたという。
一時は危篤状態で、獣医大学病院の集中治療室に四日隔離され(うわ、お金…)
その後も加療を続けて二日前に退院し、昨日初めて競技会のために外出したとか。

「毎年マジメに予防接種してたのに」と、飼い主は憤る。

パルボは非常に感染力が強い。あの子のようなまだ三歳の健康な大型の若犬がかかる
くらいであるから、特にタチの悪い型なのだろう。発病したらとくに治療法が
なく、脱水症状を防ぐためのIVとか、合併症防止の抗生物質くらいだけ。
無事に回復する確立は、成犬でも50%と言われる。

ウィルスは病犬だけでなく回復した犬からも一ヶ月から二ヶ月は環境中にばら
まかれ、九ヶ月くらいは悠々と生き残るという。80度以上の熱湯で煮沸する
か、病院で使う強力な殺菌剤でなければ死なず、家庭での防止には無理がある。

つーことは、あの犬はまだ外出すべきでないどころか、たくさんの犬が集まる
競技会に連れてきてはダメじゃんか。昨日と今日で、相当の数の犬が感染して
しまっただろう。

犬競技に出る人は、「自分が良ければ」という人が結構いる。一昨年のケネル
コフ大流行時も、まだ咳が止まらない犬を競技に出し、大量の感染者を出した
騒ぎがあった。そういえばあの時も、入院したり自宅療養になった犬はみな
「毎年マジメに予防接種してたのに」のクチであった。TABIをはじめ、ワクチン
打つの止めた派や生まれてから一度も接種してない派は、ケロリとしていた。

さて、TABIは子犬の時の接種以来もう七年も注射してない。昨年の抗体価を
見ると大丈夫のよう。今日はもうどうせ感染しちゃったろうし、発病しないで
免疫だけつけてもらえるよう、神様にお願いしよう。


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香りの記憶

2008-05-10 14:09:52 | インポート
携帯もできる小型のアロマディフュザーを買う。

小さな電池一つで作動し、まったく騒音がなく静か。
コンピュータ机の上に置き、アロマオイルを混ぜたものをパッドにたらして
使ってみる。たちまちここちよい香りがあたりを満たし、いい気分。

私がイギリスでアロマセラピーの学校に通ったのは、もう二十年以上前に
なろうか。当時は日本でアロマはまだ珍しいどころか知る人もほとんど
いなかった。今では、知らない人のほうが遅れていると思われている。

まあアロマで万病が治るとは思ってないけど、確かに精油には不思議な力が
ある。なんといっても、いい香りをかいでいると気持ちがよくなるのは、
誰もが経験あることだろう。超敏感性で天然の香りもダメ、という人はともかく
そうでない人には芳香療法は害がないし、試す価値ありだ。

私は子供のころから香水が大好きで、15歳でシャネル19番をつけ始めて
からずっと様々な香水を集めて楽しんできた。
ところが香水に含まれるアルデヒドなどの化学物質に過敏反応を示すようになり、
全く使えなくなって無香料時代に突入。その後にふとしたきっかけで出会った
のが、Robert Tisserand のThe Art of Aromatherapyであった。

こんな素敵なものが世の中にあったなんて、と夢中で読んだものだ。
なつかしいな。Robertにサインしてもらったペーパーバック版はまだとって
ある。久しぶりにまたひもといてみようか。


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I Am Legend

2008-05-07 19:38:31 | インポート
犬が見たくて観たんだけど。

原作を大きく改変してるらしいし、時間内に収めるためにはしょっているから
「なんで?」ってところが多くて消化不良なかんじ。ちょうどTom Clancyの
小説を映画化した一連のやつみたいに、原作読まないと話の展開がよく
わかんないタイプ。最後は唐突で、やっぱアメリカ人はヒーローってことに
しないと、おあとがよろしくないんだな。

ニューヨーク市に行ったのは昔だけど、フィフスアベニューとかグランド
セントラルとか、ああなつかしいなという場所がいろいろ出てくる。
それが人っ子一人いない、というのは異様で、凄まじさを良く出している。
なんで中華街を出さなかったのか?世界中どこへ行っても、大都市の中華街
は狭い道路に人と車がごったがえし。騒音もすごい。それが深閑としていたら
もっと怖かったろうに、撮影許可にならなかったのかも。

Will Smithがありがちな無敵のヒーローじゃなく描かれているところは座布団
一枚。孤独と恐怖の中で暮らすうち精神に異常をきたしている様子を出していて
あの状況じゃそうだろうなと思わせる。

好きなシーンは、Bob MarleyのCDをかけて彼の伝説を語るところ。
Bob Marleyを知らない世代がいるってのはショックだったが(私もトシね)
全編暗くて重い映画の中で唯一、ホッとする瞬間だ。


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ダートに散った花

2008-05-05 14:12:41 | インポート
男の子に混じって紅一点、がんばったのに。

今週末に行われたケンタッキーダービー。
Eight Bellesを見るまで、私は牝馬がダービー出場できるなんて知らなかった。
並み居る十九頭の牡馬にたった一頭対抗した牝馬、確かに彼女は体格がいい
けど、惜しくも二等に終わった。それでも素晴らしい健闘だ。

でも無理がたたったのか、レース後に転倒、前足を二本とも骨折し、その場で
安楽死となった。

負けず嫌いの女の子の、栄光と悲劇。
なにごともなく引退して繁殖馬となれば、かわいい子馬のお母さんになれた
かもしれないのにね。だけど、走るために生まれ走るのが大好きだった彼女
が、最期となった大レースで力の限りを尽くした、その健闘を称えてやりたい
と思う。


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