TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Bowling For Columbine

2002-11-21 04:05:53 | インポート
夜、夫と映画を見に行く。

Michael MooreのBowling For Columbineだ。9月の映画祭ではチケット完売で
見られなかった。先週から公開してるので、早速行ってみた。

コロンバイン高校で起きた高校生銃乱射事件をもとにしたドキュメンタリー。
スーパーマーケットで気軽に銃弾薬が買えるアメリカ社会を、ユーモアたっぷりに
レポートして痛快。

見せ場は、事件でなんとか命をとりとめた少年二人が、Kマートへ乗りこむところ。
事件で犯人の高校生が使った銃弾は、このアメリカ最大のチェーンストアで購入
したものだ。生き残った二人は、一人は下半身不随で一生車椅子、もう一人も
なんとか歩けるものの数発の銃弾はいまだに体に埋まったままだ。
彼らは、銃弾をKマートへ「返品」に行く…

テーマからして暗?い映画だったらどうしよう、と思ってたが、とんでもなく
あっけらかんとして質の良いコメディで、思いきり笑わせてもらった。
映画には実際の911コールとか、日本兵が中国人を処刑する実録フィルムなども
ふんだんに使われ血なまぐさいが、インターネット世代にはべつにどうってこと
ないだろう。本物の殺戮シーンは、今や純粋なエンターテイメントの時代だ。

ちょっと残念だなあ、という部分は、「あ?、つくってるな…」という箇所が
散見されること。ま、でもお金が儲かればいいわけで。
あと、インタビューに出てくるカナダ人がどいつもこいつもアメリカ人から見た
典型的なカナダ人、つまり「のん気で抜けてて平和な人々」だったこと。
私は思わず隣に座っているカナダ人をつついて「オイ、言ってやれよ違うって」
と言いたくなった。ま、でもお金が儲かればいいわけで。

この映画は日本でも来年早々公開されるらしい。
良い作品だから、というのでなく、カンヌ国際映画祭で特別賞をもらったから
配給会社も買ったんだろうよ、ミーハーめ。
この映画のブラックユーモアを理解できる日本人なんて多くないぞ。
ま、でもお金が儲かればいいわけで。


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