TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

「自然」は安全か

2013-09-26 14:37:43 | カナダ話題
ナチュラルとかオーガニックとかが、必ずしも安全だとは限らない。

私は過去三十年ほどはずっと、できるかぎり自然食を摂取してホリスティックな治療を受けることを心がけてきた。しかし、ホリスティックにも限界があり、医薬品の使用が必ずしも体に悪いとは思っていない。先にアスピリンの話を書いたが、ここぞというときにサッと必要な鎮痛剤を使うことは、大切だと思う。

近年話題の、「ナチュラル」な抗炎症剤とうたわれるBoswellia。
別名フランキンセンスと言ったほうが、アロマセラピー系の人にはわかりやすいかも。ナチュロパスの医師が以前から何度もすすめてくれたのだが、私は避けてきた。ハーブは効き目がおだやかと言われるが、実は毒性が強いものもあるのだ。

しかし私がアスピリンを飲んだら効いたという話をしたら、「そんなもの飲むんだったら、Boswelliaのほうが断然いいのに!」と先生。しかたなく、一度だけ試してみることに。

サプリメントとしては非常に高価で、医師など専門家の処方がないと買えない部類のものであった。それだけ効き目が強いということか。

実際に飲んでみたら、なんと全身にじんましん!
あわてて抗ヒスタミンを通常の倍飲み、コーチゾンの塗り薬を塗った。じんましんは消えた。他に何かヘンなものを食べたとか、森で毒性のある植物にさわった覚えはない。後日また飲んだところ、またじんましん!かゆくてたまらず、また抗ヒスタミンを倍にして、数時間ごとに飲み、塗り薬を塗った。今回は皮膚に反応が出ただけでなく、おなかも痛くなった。システミック反応を起こしているということだと思う。ということは、次回はもっと危険な命にかかわるアレルギー反応が起きる可能性がある。

大変な目にあったのに、かんじんの鎮痛効果は全くなかった。
効く人には効くが、効かない人には全く効かないということか。これも、ホリスティック系の治療薬にはよくあることである。決して安くはないサプリメントなのに、「自然なものだから、安心だから」といってすすめるホリスティック系の医師や獣医師は多いが、強い副作用が出る場合もあることは患者に伝えるべきだと思う。

ホリスティック系にとってはサプリメントは利益が大きくうまみのあるビジネスであるから、あれこれすすめたいのは人情だ。だけど、いちいち本気にして買いこんでたら、破産してしまう。一般の医薬品より、サプリメントのほうが高価なことも多いのだ。しかも、効き目が「う~ん...」ではねえ。患者は賢く立ち回って、本当に必要なものは何かを見極めないとダメだと思った。



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