TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Love birds

2006-08-29 14:29:08 | インポート
ベイ・ウィンドウで外を見ていたTABIがいきなり吠え出すからびっくり。

なんだなんだ、とかけつけてカーテンを開けて見たら、犬連れがうちの前を
歩いている。よく見たら、ラットテリアのSADIEではないか。玄関のドアを
開けて、TABIを出してやる。

二頭は大喜びでうちの庭を走ること、走ること。
彼女はTABIがアメリカに来てほどなくして知り合った、いわば初めてのアメリカ
のガールフレンドだ。若くてかわいいSADIEは、今年3歳。1歳のときに
レスキューから引き取ったのだという。

ラッティにしては大きいが、やはりすばしっこくて足が速く、TABIの遊び相手
にちょうどいい。なんといっても、今この子たちはハートマーク百個といった
かんじで、一緒にいると誰の言葉も耳に入らないくらいだ。

犬にだって相性とか恋愛感情はあると思う。
こんな風に好きあっている同士の間に生まれた子犬たちは、きっと健康で賢く
幸せな犬生をおくるのだろう。TABIもSADIEも去勢済みだから、それはないが。

純血種の繁殖はそういうことおかまいなしだし、今では冷凍精子で人工授精が
主流だから、全く工場で生産するように子犬がつくられる。純血種に遺伝的
疾患が多かったり、問題行動や精神異常がひんぱんに出るのは、そうしたことが
影響しているのかもしれない。化学の実験みたいに、A薬とB薬を混ぜたらC薬が
できました、てなもんで交配して生まれた子犬たちって、そりゃあ血統が良い
んだろうけど、犬として、家庭犬としてどうなんだろうね。

ボーダーコリー一筋40年の人が言ってたけど、彼女が初めて飼ったBCは
やんごとなき血統、それもアイゼンハワーBCだったそう。(アイゼンハワー
大統領はペンシルバニアに牧場を所有していたが、そこの牧羊犬に、とイギリス
政府から特別に贈られたBCを祖先とするBCを、アイゼンハワーBCという)
その子犬は直系アイゼンハワー(祖父がイギリスからの犬)だったが、彼女に
よると全然ダメで、結局その子は手放し地元のフツーのBCの子犬を手に入れる
ことになった。血統にこだわりすぎると、しばしばこういった結果を招く。

明日もまた遊ぼうね、と約束してSADIEは帰っていった。
またほほえましいカップルの遊ぶ姿を見たいものだ。


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