TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ニッポンハー、ドコデスカー?

2004-05-23 11:59:45 | インポート
海外に長く住んでいる友達と話すと、よく「いかに日本という国が知られて
いないか」が話題になる。

電化製品、車、アニメなど日本製品が巷にあふれているので、Japanというのが
国の名前であることはカナダ人もうすうす気づいているらしい。でも細かいことは
なにひとつ知らない。これは、相手が高校中退だろうが大学出の学士号保持者で
あろうが、同じだ。

先日も、夫婦揃ってインテリゲンチャで有名なやつと雑談中に「あなたのように
中国語を母国語とする人が英語を習得するのは難しいか」と聞かれた。
ちなみに彼らは、私が生まれも育ちも日本の、純日本人であることを承知だ。
私は吹き出すのをこらえ、「日本語の微妙なニュアンスを英語に翻訳・通訳する
ほうが難しいと思う」と答えた。すると、「あなた、日本語も話せるの?!」
と目を丸くする。

私は真面目な顔で、通常日本で生まれ育った人というものは日本語を母国語と
して習得し、流暢に話すものであると説明した。インテリという連中は、無知で
あることを認めない。だから、笑ってはいけないのだ。「日本人なんだから
日本語できるの当然でしょ」なんて言っては、日加友好が台無しだ(苦笑)

アメリカ人と同様カナダ人は、絶望的な geographically challenged だ。
彼らにとって、日本はもとより韓国やその他アジア諸国はみな中国大陸の一部で、
「どっか東のエキゾチックな国」でしかない。ほとんどのカナダ人は、カナダと
アメリカの国境がどこかさえおぼろに知っていれば事足りると思っている。
なぜ国境が大事かというと、アメリカに入るとドルの価値が変わるし、速度制限が
キロからマイルに変わったりして、もともと弱いオツムが混乱するからだ(爆)

東洋人を見たら中国人と思え、が浸透している彼らだが、いったん立場が変わり
自分が海外でアメリカ人と間違われると、烈火のごとく怒る。「ヤンキーと
一緒くたにされてたまるか!」とか言って、メープルの国旗をベタベタ張りまくり。
カナディアンってやつはよ。


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