TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

セラピードッグの健康

2004-05-09 21:46:04 | インポート
病院や老人ホームを慰問するセラピードッグが病気だったら?

新米セラピードッグが、デモデックス(日本でいうアカラス)を患っている。
飼い主は、いまのとこ軽いし一見したとこ元気なので、病気じゃないと思っている。
う?ん。

確かに、昔と違ってデモデックスは治療すれば治るようになってきた。
でも、この皮膚病は、犬の免疫力の低下が下地になってる。ワクチン接種の
あとに発症する例なんかはそうだと、ホリスティック獣医は言ってる。
つまり、犬は「健康」ではない。

そうした子を、セラピーにつけるのはいかがなものか。
セラピーワークは、犬にとって大変なストレスだ。「うちの子は人間が好きだからOK」
と言う人が多いが、犬が尻尾を振っているからといって喜んでいるとは限らない。
ストレスメーターはどんどん上がる。デモデックスにストレスは禁物だ。
それに、病院はキレイな場所じゃない。ばい菌や手ごわい耐性菌がうじゃうじゃ。
もともと免疫力の低いデモデックス犬にとって、苦しい環境だ。

ストレス下では、犬の喧嘩が起こりやすい。
他のセラピー犬と喧嘩になって怪我した場合、デモを患う犬は治りにくく、
最悪のケースは安楽死も。また、若いころデモにかかり治ったものの、年をとって
再発した場合、重症になることが多いという。
ストレス要因を考えると、デモ犬の繁殖は厳禁だ。

セラピーの対象である患者に「うつる」とかそういうことよりも、(デモは
うつらないけど)犬の体を第一に考えてあげないと。
セラピーはあくまでボランティアなんだから。