たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

仏教禁止令

2020-04-28 09:58:45 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.26 *****

物部氏と蘇我氏の対立を決定的にしたのが、

585年に敏達天皇が出した仏教禁止令でした。

何でも敏達天皇は、「疫病の流行は外国の神への

崇拝が原因」という物部氏の訴えを受け入れ、

崇仏派である蘇我氏が所持していた

仏像を破棄させたのだとか……。

その理由としては、敏達天皇と蘇我氏との

つながりが薄かったため、あるいは

敏達天皇が異宗教にも寛容だったため……

などの説が取り沙汰されておりますが、

いずれにせよこのことがきっかけとなり、

俗に言う蘇我氏(仏教)と物部氏(神道)

の争いが表面化し、物部氏は蘇我馬子や

聖徳太子らによって滅ぼされました。

 

ちなみに、この頃の出来事を記した文献に、

「三輪山には天皇霊が宿る」

との記述が残っていることから、

当時はまだ「天皇祭祀」の中心が

「三輪山」の周辺にあったと推測されます。

恐らく、崇神天皇の時代に始まった

「大物主神への本格的な祭祀」は、

この時代も継続されていたのでしょう。

もしかすると、疫病蔓延の元凶には、

かの「三輪明神」の存在が

少なからず影響していたのでしょうか……。