たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

日本酒の起源

2020-04-17 09:07:31 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.15 *****

日本酒の起源に関しては諸説あるようですが、

古くはスサノオがヤマタノオロチを

退治するために造らせた

八塩折之酒(やしおりのさけ)や、

『大隅国風土記』の逸文に記載され、

人気アニメの《君の名は》にも登場する

「口噛み酒(くちかみざけ)」などが、

日本酒の原初として有力視されております。

 

また、『播磨国風土記』には、

「携行食の干し飯が水に濡れてカビが生えたので、

それを用いて酒を造らせて宴会をした」

などの記述が見られることから、

日本酒の製造法が複数あった可能性も伺えます。

いずれにせよ、古代の人々が「命の根」である、

米の発行過程の中で発生した「何らかの力」を、

敵を退治したり荒ぶる神を鎮めたりするために

利用していたことは確かなのですね。

 

もしかすると、大神神社の初代神官であった

「大田田根子」とは、「大きな田」で

「稲(いのちの根)」を生み出す

「子(男子?女子?)」という意味であり、

「米」に秘められた作用を知っている

人物だったのでしょうか……。