たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

左→右→左

2020-04-04 09:19:47 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.72 *****

なぜ、大神神社に「三ツ鳥居」と呼ばれる、

不思議な形状の鳥居が造られたのかはともかく、

大物主神にお神酒を献上し終えた人々が、

どうやって「三ツ鳥居」を通り抜けたのかを

想像してみると、やはりその様子は

「茅の輪くぐり」と同様の手順

だったような気がいたしております。

 

まずは、中央の大きな鳥居をくぐってから

「左」の小さな鳥居へと移り、

さらには中央を通り「右」の小さな鳥居を

8の字を描くようにしてくぐり抜け、

最後にもう一度「左」の鳥居を通った上で、

門外へと出て行った人々の姿が思い浮かぶのですね。

 

考えてみますと、神社参拝の必須事項である

「手水舎」での作法も、左手・右手・左手と

手のひらで交互に水を受けながら心身を清めますし、

聖域に欠かせない「しめ縄」は、

撚り合わせた二本のワラ束に、

一本のワラ束(合計3本)をねじりながら

完成させます(しかも、左ねじりが多い)。

 

つまり、神道の禊払いには「三回」という数と、

「8の字」や「∞の形」に撚る作業、

さらには「左優位」という条件が

重なっていることがわかるのです。