たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

神在祭

2020-04-22 09:02:33 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.20 *****

旧暦で10月を意味する

「神無月」という名称は、

出雲に関わる神話が発端だと言われております。

何でもこの時期は、全国の八百万の

神々の多くが出雲大社へ出かけてしまい、

地元に神様不在となるので「神無月」。

反対に、出雲の国(島根県)では、

多くの神々が話し合いのために

全国から集まってくるので、

「神在月」と呼ばれるようになったのだとか……。

 

出雲一帯では、毎年旧暦の10月

(現在の暦では11月~12月)になると、

各所で「神在祭(かみありさい)」

関連のお祭りが執り行われますが、

特に中心となる出雲大社の神在祭では、

およそ半月以上に渡って神事が続くと言います。

その間、近辺の人たちは、

神々の会議を妨げないよう極力外出を避け、

物音を立てずにひっそりと自宅に引きこもるため、

地元では神在祭のことを、

「御忌祭(おいみさい)」とも呼ぶと聞きました。

 

一説にこの「神在祭」は、

新嘗祭に備えるための「潔斎」の行事であり、

本来は「神在祭」から物忌みの期間を経て、

新嘗祭を迎える習わしだったという説があるのです。