たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

内需の充実

2020-04-23 09:03:17 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.21 *****

現在、新型ウイルスへの感染者数を

抑えるため、世の中の多くの人々が

「自宅待機」を余儀なくされております。

言うなれば、今の日本だけでなく全世界が、

「物忌み」の期間に突入したわけで、

やがて訪れる「新嘗祭」に向けて、

地球上の人間が「潔斎」をする時代が

始まったとも捉えられるのですね。

 

だとすれば私たちは、

「神在祭」に際する出雲の人々と同じように、

神様の働きを邪魔しないよう、

極力静かに引きこもっているのが最善で、

仕事や食料品の買い出しなど、

日常生活における最低限の外出を除き、

自分の生活を「慎む」必要があるのかもしれません。

 

考えてみますと、私たちが生まれて以降、

「当たり前」だと思って来た生活は、

すべて「物質的な快楽」に基づくものです。

そして、それらの「楽しみ」を

ほぼ奪われかけつつある今、

消えゆく物々を求めてうろたえるよりも、

ひとりひとりの人間の中から湧き出る

「新たな喜び」に目を向けるべきなのでしょう。

 

それこそがまさに「内需」の充実であり、

今後の日本を支える「命綱」

になることは間違いないのです。