天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

夕顔

2012-09-22 08:06:05 | 小説
俺は目標をクリアすることが好きなので、成果が目に見えるこのバイトは苦ではなかった。ただ、三人で組んでする作業なので、自分がどんなに速くやろうと、どこかの工程の人が遅ければ、滞ってしまう。俺は他の人のペースを見ながら、自分の仕事をすることを覚えた。その点、澤部さんと同じ組だと楽だった。彼女は淡々と穏やかな顔で、仕事をこなしていった。まわりのペースに合わせつつ、丁寧にそれなりのスピードで、球根を選別し、ネットに詰め、封をしていた。澤部さんとの仕事はやりやすかった。俺は澤部さんがどれくらいの年かわからなかった。笑うと目尻にシワが寄るので、そんなに若くはないとは思うのだが、白い丸顔の童顔のせいか、清々しい雰囲気のせいか、少女のように見える時もあった。俺も澤部さんも仕事の時は、口をきかなかったので、会話を交わす機会はあまりなかった。

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2 コメント

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Unknown (ぷちらぱん)
2012-09-22 16:23:04
例の小説、こちらのサイトにアップされることになったんですね!
書き出しからどきどきわくわく、また自然と引き込まれてしまいます。
これからも楽しみにしています^^
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ありがとうございます! (tabatabataba1974)
2012-09-22 18:19:05
閲覧、ありがとうございます!とてもうれしいです。実は、違うブログのほうも、同じお話しを掲載しています。
ラブストーリーに仕上げたいと思いますが、どうなることやら。
また、遊びにきて下さい。
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