天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

好きという魔法

2018-02-25 20:25:46 | 
さす光

透明のきらきら

それは朝の喜び

さす光

銀色のきらきら

それは夜の喜び

そう

全てが喜び

口元に浮かぶ微笑み

それは美しい

目元に浮かぶ涙

それは美しい

そう

全てが美しい

鳥が空を横切る

果実が木に実る

猫が日向で寝転ぶ

露が草に宿る

そんな

小さなどきどきが

心に強く響くのです

好きの魔法にかかった僕は

どうすることもできなくて

君の声を聞くだけで

世界の彼方に跳ぶのです










休日の朝

2018-02-24 09:35:25 | 
目覚めよさらば与えられん

カーテンの隙間からこぼれる光

今日は穏やかな朝

二度寝をしたい誘惑と戦いながら

身を起こす朝

窓を開ければ

春を身ごもった2月の光

洗濯物を干したら

出かけよう

まだ

木々は

骨格の美しさを誇っているけど

もう少しすれば

葉脈の美しさを誇ることになるのだろう

重いコートを脱ぎ捨て

サーキュラースカート を翻す

そんな日々がやってくる

季節の不思議
宇宙は不思議

大きなサークル
小さなサークル

絡まったり
離れたり

くるくる回る

アスファルトの上で

セキレイは

クビをかしげかしげ

ちょんちょん

跳ねまわる

口に微笑みが浮かぶ

休日の朝




スプラッシュ!!

2018-02-19 20:48:38 | 
跳ぶのよ!!

だって

極彩色のレーザーが

あたしたちを

射抜くのだから

ピンヒールのブーツで
気取って歩く

お姉さまがたを尻目に

あたしたちは

跳ねる

気取って

リズムなんて

とらない

ビートは

体からわきでるもの

だから

高く

跳ぶのよ!!

そのために

あたしたちの足があるのよ

真っ赤な靴が

罪だった昔

その鎖を

引きちぎり

真っ赤な唇で

笑って今

跳ぶのよ!!








共寝の黒髪

2018-02-18 20:34:15 | 
闇の中で

2人は眠る

小さなカプセル

2人の吐息

ささやかなシェルター

夜のまどろみでさえ

不意に

ひびが入る

無情な世界で

壊れずに生きる

2人の小さな抗いが

無慈悲な下界で

どれだけの

杭になるだろう

どれだけの

花になるだろう

それでも

2人は

2人の愛を信じるだろう

若さゆえの幻想

冷笑家の誰かが

鼻を鳴らす

冷たい雨が降る

狭い部屋で

2人は抱き合う

漆黒の闇では

互いの黒髪は見えない

けれど

互いの黒髪を感じる

2人は

髪を撫で合う
髪を撫で合う








悲しみはなくならない

2018-02-12 22:21:25 | 
どんなに
超高速に
人やものが移動できても

悲しみはなくならない

どんなに
超高速に
人工頭脳が多用できても

悲しみはなくならない

恐ろしく
超高速に
無差別兵器を使用できるから

悲しみはなくならない

恐ろしく
超高速に
全てのものを分断できるから

悲しみはなくならない

いろんなものを新しく作っているのに

悲しみはなくならない

人の思いが変わることはないから

悲しみはなくならない