天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

蝉が木霊す日常

2017-08-06 08:23:05 | 
夏の盛り
またこの季節がやってきた

痛みと
悼み

私と地続きの人々
私と地続きの時代

それは

どんなに時間が経とうとも

消えない
無くならない

私と同じように

呼吸をしてた
呼吸をしてる

そして

かの地は

「あの時」を刻み

それでもなお

すべてを

抱きながら

在るのだ

忘れない

とか

忘れる

とか

ではなく

厳然と

それは

人間の

心の内にある

地獄絵図は

人ごとではない

粉々になるのも人
粉々にするのも人

それを

改めて

考える時期

蝉が木霊す日常

きっと

あの日と

同じ