天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

長く生きるということは

2018-03-11 21:25:08 | 
長く生きるということは

生きる歴史であるともいえるのです

キョウカショに載っている

あのこと

このこと

向こう三軒両隣

リアルタイムに知る人がいるのです

それを思うと

中年の自分も

若い方々が知らない

あのこと

このこと

リアルタイムに触れているのです

それは

おもしろおかしく

連綿と続いていく

ことでしょう

捩れた悲しみ

2018-03-09 20:20:16 | 
愛されていない
価値がない

ざっくりと傷がついた少女は

傷が癒えぬまま

愛を求めて

泥沼をさまよう

両手を広げて

たくさんのガラクタを受け入れる

それは

少女を利用する

ヘドロであるのに

少女は

ぱっくりと割れた傷に傷を重ね

自分がどれだけ傷ついているかさえ

わからない

ただ

自分をすり減らしながら

自分への愛を探す

少女を貶めているのは

彼女ではない

彼女にはびこる

奴らだ!

彼らは

少女を貪るだけ貪る

そして

彼女を賤むのだ

そして

その意味では

私も同罪

傷ついた少女に

眉をひそめて

石を投げるのも

倒れた少女を

いないものとして

無視するのも

他ならぬ

私だ

道徳の向こうにあるものは

何か?

それは

捩れた悲しみではないか?








海の青

2018-03-05 20:04:32 | 
海の青は変わる

悪魔の青
天使の青

下卑た哄笑
﨟たけた微笑

海の青は変わる

一瞬に
永遠に

君の手を取って
波打ち際を走ったのは

いつだったけ?

キラキラ
キラキラ

まばゆい青

サファイアブルー

僕らも

キラキラ
キラキラ

まばゆい青

セルリアンブルー

そんな日々もあった



君は

ベッドに横たわって

在りし日の

夢の海をたゆたっている

ゆらゆら
ゆらゆら

僕には

どんな青かわからない

ゆらゆら
ゆらゆら

海の青は変わるから

僕には

どんな青かわからない

ゆらゆら
ゆらゆら