天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

ベッドメイキング

2019-06-21 06:52:01 | 
パリッとしたシーツ

いい匂いのする枕

きれいに整えられたベッド

疲れた身体に

優しい慰め

毎晩

それを甘受していることに

気付いてる?

小人がやっているわけではないよ

君がやっていなければ

誰かがやっている

君がやっているならば

毎日

ベッドメイクを

することが

どんなに大変か

わかっているだろう

やっていない君は

ベッドメイクを

毎日

続けてやってみたまえ

誰かの手間がどれほどか

妖精は存在しないということが

わかるだろう




より硬い拳を持ちたがる

2019-06-16 18:29:21 | 
欲望は果てしない

莫大な砂金
肥沃な土地
ひれ伏す奴隷

手に入れるために

矢じりは巨大化し
鎧は頑丈になり
刀剣は鋭利になる

人は

闘うことにより

より賢く
よりしたたかにになっていく

したり顔の戦略家

人は

戦うことにより

飛躍的に進歩し
技術的に向上すふ

したり顔の歴史家

…それが真実だとしたら

どれだけ人間は

阿呆なのであろうか



※ ある考古学の博物館に行った時のこと

人は、稲作をするようになり、貧富の差ができ、水争いにより、戦うようになったと。

どんどん武器が強力になるさまが、展示されていて、ぞっとしました。

現在まで続く、力の競争。

それでしか、「進歩」とやらは、望めないのでしょうか?

ミモザの丘

2019-06-16 07:50:15 | 
ミモザの丘でまた会おう
さよならの時にした約束

時が流れて
浮かんだり沈んだりした
あの子との思い出

それでも

ミモザの花を見れば思い出す
あの子の手のひらに隠れた宝物

きらきらを見つける天才

水が落ちる時の水滴
木漏れ日のジュエル
シロツメグサの隙間の不思議

あの子が教えてくれた
世界はパラダイス

疲れて
悲しくて

世界が灰色になった時
あの子の指し示す先を

思い出す

ミモザの丘でまた会おう
指切りしながらした約束


苦しみは雨のように降る

2019-06-13 06:22:00 | 
この世界は

苦しみが雨のように降る

「雨はいつかはやむ」

というけれど

雨はまた降るではないか

くぐり抜けたとしても

また

違う雨が降る

せめて

その雨を少しでもしのぐ

傘があれば

それすらも

手渡すことができぬなら

この世界に

我が身は

何のために

存在するというのだろう









リアリティ

2019-06-08 19:44:20 | 
ひとりひとりが持つ
リアリティは違う

それを
知ることから
「現在」がはじまる

「共通」のリアリティ
「世代」のリアリティ

そんなものはない

それを盾にして

都合よくコントロールする者に
惑わされてはならない

「わたし」のリアリティはある
「あなた」のリアリティはある

けれど

ひとりひとり形が違う

それこそが

リアリティ

それだけが

リアリティ