天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

烏の目に浮かぶ涙

2021-09-26 08:24:00 | 

強い人

優しい人

もう痛くはないだろうか

もう苦しくはないだろうか

彼岸に渡ってしまった


少年たちは泣いている


助けられた人間たちは

あなたの名すら知らないだろう

でも

あなたはそんなことは

取るに足らないことだと笑うだろう


あなたは

あなたが選んだ道を

胸を張って歩んだ


あなたは

己の強さを

ーそして限界すら

わかっていたのではないか?

(優れた者は冷徹に近いぐらい己の力量を見極めるものだ!)


あなたは

血の味を

涙の味を

知っている

だからこそ

刃をふるうことを

やめなかった


ただ目の前の脅威にだけ

全力を尽くした


あなたはわかっていた

自分の死は無駄ではないことを

泣いている少年たちに

託した重い理

彼らにはできると

信じた


あなたは強い

あなたは優しい

けれど

まだあなたも

若い青年だったのだ

わたしはそれが悲しい


そして


それを強いるこの過酷さを

憎むのだ


ー繰り言はこれぐらいにしよう

わたしはわたしの責務を全うしよう

あなたの元にいたのだ

わたしのやるべきことはわかっている


涙で目の前がくもる

わたしは力の限り飛翔した


※わかりやすい「鬼滅の刃 無限列車編」オマージュです。

想いの込められた熱量を感じました。

ひねくれた感情はわきにおいて、真っ直ぐに想いを受け止めたいです。





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