天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

『月が綺麗ですね』

2019-10-14 21:59:00 | 

「月が綺麗ですね」
と言ったらば

「あなたが好きです」

という意味だと

えらいセンセがいいはったん

でもな

あの人

月夜じゃなくて
闇夜に

この言葉

言ってんで

ありゃま

緊張しはってんな

とは

思ってん


けど

ごめん

ほんまは

可愛らしさなあ



思ったげたいねんで

やねんけど

ちょっと

なんか

しっかりしいや



思ってしもてん

あの人のこと

まだ

ラブじゃないんや



気付いた瞬間

闘うということ

2019-10-08 06:59:00 | 

闘うということ

誰かと
何かと

対決するというよりも

巨大な岩山に素手で登る

激しい暴風雨にさらされて歩く

に近い

絶望と背中合わせで

何に対しているのかも

わからず

徒労なのかもしれない

と恐れながら

登るような

歩くような

そういうことなのだろう

闘うということ

抗うこと

受け入れること

なんと

過酷な

なんと

苛烈な

営みなのだろう

神はいるのかと

問い続けることと

真摯に

祈り続けることが

交叉する

人には

結末がわからない

なんと

むごいことだろう

闘うということ

諦めないということ

人には

結末がわからない

その闘いの行方が

どんなに

願っても

どんなに

望んでも

地上三センチの浮遊

2019-10-06 20:49:15 | エッセイ
「穏やかな秋の夜長」

暑い夏のような気温が、ようやくおさまってくれそうです。

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われる言葉ですが、今年はそれが当てはまらない年でした。

涼しくなって、夜が長くなると、温かい飲み物が恋しくなります。

私は、ミルクティーが好きです。最近、ミルクティーに合う美味しい茶葉を手に入れたので、時間がある時は、それを飲むのが楽しみです。

忙しい時や疲れている時は、できないこと。

茶園までこだわって仕入れた茶葉だそうなので、ちゃんと心をこめていれたいと思うのです。

「ルフナ」という茶葉で、個性のしっかりしている紅茶だ、そうです。

ティーパックで入れる時は、無粋にマグカップで適当にお湯を注ぎます。(それはそれで、自分の中では、OKなのです。そんな楽ちんなやり方も、それはそれでいい。)

でも、新しく手に入れた茶葉は、ちゃんと茶葉も入れるお湯も計ります。

紅茶用のカップを出して、カップもポットもお湯で温めて。

きっちり時間を計って、入れたお茶。琥珀色。

香りも全然違います。リラックスできる香りなのです。

ゆっくり入れたお茶をゆっくり飲む。

時間に追われない秋の夜長は、至福の時です。




秋の雨

2019-10-03 13:25:39 | 
奇妙な暑さが続く

暦の上では秋なのに

奇天烈な天気図

そんな日々

でも

今日は雨

喫茶店の窓越しに

傘のパレード

天雲の神さまが

熱気を冷ます

雨を降らした

秋が来るよ

栗色の馬が走る