天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

嘆き

2021-10-18 17:15:00 | 
「老兵は去れ」
よいが
我は霞を食っては生きていけぬ
「役にたたぬなら去れ」
よいが
我は通りいっぺんの駄馬だ

ということは
「おまえは野ざらしのまま往ね」

…世間はあまりにも無情だ

ラブじゃないけどやっぱりラブ

2021-10-08 17:29:00 | 

ひとりぼっちで泣いてる

泣いてもいいんだ

弱音吐いたって

へこんだって

けど

ひとりぼっちじゃ

簡単に

詰んでしまう


だからさ


僕を呼んで

ぎゅっとハグして

僕の毛皮を涙で濡らしていいんだ


おにいさんも

おねえさんも

じょうちゃんも

ぼっちゃんも

おばあちゃまも

おじいちゃまも


僕を呼んで


となりにいるよ

よしよしするよ


僕は僕でしかない

君は君であるように


乗り越えるのもあり

立ち向かうのもあり

けど

逃げるのもあり

立ち止まるのもあり

なんだ



誰かの言葉は

結局

誰かの言葉

君の言葉じゃないんだ


だからさ


辛くて

悲しくて

苦しくて


どうしようもなくなったら


僕を呼んで


僕は何もできないけれど


ハグするよ

手を繋ぐよ

言葉を聞くよ


ただそれだけだけど





inspiredby スピッツ 「子グマ!子グマ!」



moonlight

2021-10-05 19:13:00 | 

銀の穂が揺れるすすきの群れ

そこに宿る月のしずく


その月のしずくを集めて

硝子瓶に入れるでしょう


灯りを消した闇の中で


その硝子瓶は

ほのかに瞬くのです


優しく

静かに


それを見ていると


かっきりひとしずくの涙が

こぼれるのです


そして


ふと気付くのです


寂しさの種が


からからと鳴ったことを


生きることは寂しさを受け入れること


それは


悲しいことではないのです


ただ


そういうものというだけ


曖昧で

渾沌で


分けることができない


ただ


そういうものというだけ


善とか悪とか

陰とか陽とか

昼とか夜とか


くっきりとしたものではない


ただ


そこにあるだけのもの