天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

地上三センチの浮遊

2018-10-23 09:57:03 | エッセイ
「ファッション シーズン」

暑くもなく、寒くもなく。湿度も低い。秋のいい季節です。

道に面して、大きな窓のある席に陣取って道行く人を眺めるのは楽しいです。

今は、いろんなファッションを楽しめる季節。ざっくりしたニットを着てる人、ベレー帽やキャスケットをかぶっている人、薄手のトレンチコートを翻している人。

見るだけで楽しくなってきます。

今年は、アウターを肩掛けではおるのが流行っているみたいです。

若い女の子の、パーカーとパンツとリュックのカジュアルな組み合わせがかわいい。

色は、黒、白、グレーの無彩色がやはり多いです。

後は、カーキ、ボルドー、フォレストグリーン。

太めのパンツも気になります。

自分に似合うものを身に纏うことができたら、素敵だなと思います。

流行りに流されないで、流行りを取り入れて。

左右されないけれど、いいなと思えば、受け入れる。

自分のことをよく知ること。

窓から見える無音のパレードを見てると、そんな自分の身の処し方もわかってきます。

そんな秋の朝です。


嫌っていい

2018-10-21 10:55:45 | 
誰もかれもなんて
好きになれない

どんなに
近しい人だって

違う人間

好きじゃなかったって

それは

罪なんかじゃない

どっちが悪いとか

そういうことでもない

そもそも

いいとか悪いとか

このミニマムな世界の

ちっぽけな尺度にしかすぎない

もちろん

それに左右されるのは

極小な虫だもの

仕方がないんだけれど

タチバの上下
チカラの強弱

それだって

所詮

広大な宇宙の中では

塵芥

けれど

極小な虫にとっては

大きな違い

潰れてしまうくらいの

圧がある

だから

覚えておかなければ

嫌っていい

けれど

それを

ぶつけるな

正義や
慣習や
関係を

理由にして

打つな
撃つな
討つな

嫌っていいから

嫌なら

逃げろ

small world

2018-10-17 21:35:18 | 
小さな世界の大きな正義

打ちのめされ
撃ちつくされ

横たわるのは屍ですらない

心も
体も

壊された人間たちだ!

死ぬことも許さない

無情な

「戦略」

全ての希望と
健全な心身を

奪うことによって得る

「過酷な支配」のマス

たくさんの血が流される

けれど

生かさず殺さず

搾り取るための生き血は

残しておくのだ

それは

人ごとではない

地続きで

私の世界に直結している

この指にはめているダイヤモンド

それは

どこから

やってきているのか

小さな世界の大きな資源

血の涙を流してる
血の涙を流してる





シュガー シュガー

2018-10-14 10:28:00 | 
キラキラ甘い

フロアにぶちまけろ

多幸感溢れる

中毒になっちゃう

キケンな甘さ

それでもいいじゃない?

溺れる時があってもいいじゃない?

踊り続けろ

スィートな声と

うねるグルーブ

スィングドアを

押し開いて

このフロアに

おいでよ

シュガー

甘ったるいなんて
言わないで

3分の奇跡

禁欲のカラーを脱ぎ捨てて

快楽のカラーに身を任せて

ハッピーチューンは

永遠には続かないから

シュガー

甘くておいしい

そんな瞬間

ミラーボールがあるのなら

そこで

踊らなきゃ

だって

楽しめるのは一瞬だから

スタートゥインクル

シアーウィンク

なんて
なんて

ファンタスティック!

週末は

メガネを外して

シュガー

楽しもう




あるのにないものとする

2018-10-09 21:21:18 | 
こんなに近くにあるのに
ないものとして
過ごす

そのことばかり
考えて
生きていくことはできない

けれど

生きるということは

「それ」も込みなのだ

「それ」は常に隣にあり
「それ」の訪れはわからない

自ら

「それ」を

選ぶこともできる

「それ」から

逃れることはできない

そして

「それ」の先に

何があるのか

誰にもわからない

わからないものは

おそろしい

だから

あるのにないものとする

でも

それは

どうしたって

目に入ってしまうもの

恐れても
怯えても

いいのではないか?

たまに

「それ」を取り出して

考えることにしよう

けれど

常に

「それ」を考えることは

生き物として

危機的状況では

あるまいか?