天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

麝香

2019-11-14 18:29:00 | 
惹きつけてやまない

本能の荒ぶり?

香りは

記憶を呼び覚ます

DNAの螺旋の
波に揺られて

狂おしい
衝動に囚われる

震える睫毛

脈が速まる

ダイブするのは

過去に?

それとも

未来に?







2019/11/12

2019-11-12 07:48:00 | 
言葉は生まれ得るもの

好む好まざる

かかわらず

けれど

それを

出すか
出さぬかは

自分次第

後の後悔は
先に立たず

「そんなつもりはなかった」


通用しない

出てしまった言葉は
消えることはない

負の言葉ほど

増殖し
腐食し

隅々まで

行き渡る

(不思議なことに

愛の言葉が

伝わることは少ない

生まれ得ぬのか?

出さぬのか?)







悪魔はここにいる

2019-11-02 19:58:00 | 

「殺さないで」
お願いしなければいけないのか

「お願い」しても
生殺与奪は自分にあるばかりに

ニヤニヤとするだけ

気分によるのか
戦略によるのか
コインの裏表によるのか

世界の隅々まで行き渡る
残酷

ダブルバインドの罠

白であっても駄目
黒であっても駄目

正解は存在せず

弱者は

ただ

サンドバッグのため

存在する

弱者は

ただ

自分を責める

どこが悪いのか

必死になって

もがき
苦しみ

奴らの

お気に召す

「答え」

を探ろうとする

奴らは

ただ

弱者の怯えに

苛立ちと喜び

そして

支配による

強烈な万能感

を感じている

弱者の血に

エクスタシー
を感じている

モンスターどもだ

奴らが

弱者を殴るのは

自分たちの

力を誇示したいだけ

理由を
並び立てるが

騙されるな

ただの

言い訳にすぎない

悪魔より

下劣で
狡猾なのは

人間だ

(悪魔を作り出したのは人間だ

本当の悪辣さは

人間の内にしか存在しない)