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寡黙堂ひとりごと

詩吟と漢詩・漢文が趣味です。火曜日と木曜日が詩吟の日です花も酒も好きな無口な男です。

直江兼続(7)

2008-07-16 12:06:52 | Weblog
静嘉堂の帰り岡本民家園に立ち寄りました。その折のヒメヒオウギズイセンを撮って来ました。
                    兼続和漢連句百首のつづきです
逢う恋
風花雪月情に関せず     邂逅し相逢うて此の生を慰む
私語して今宵別れて事無し  共に河誓また山盟を修す

山家
磐石羅を垂らして世塵を避く 山中の旧宅独り身を容る
白雲深き処行く人少に    峭壁攢峯四隣を蓋う
  峭壁攢峯 切り立った崖と折り重なった峯

兼続の双肩に今度は経営の重責がのしかかる、住居の建設、治水、開墾、基盤整備、産業の振興、とりわけ紅花、青芋(あおそ)うるしの生産奨励などに力を注いだ。そのような多忙のなかわが国初の銅版による文選三十巻を刊行している。元和元年に大阪城が落ちて四年の後、江戸屋敷にて死去。享年六十歳、年も押し詰まった十二月のことであった。この年の秋に賦した詩を最後にお届けする。

洛中の作
独り他郷に在って旧遊を憶う 琴非らず瑟非ず自ずから風流
団々影は落つ湖辺の月    天上人間一様の秋

以上で構成吟は終わりますが、次回略年譜を掲載します。 

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