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寡黙堂ひとりごと

詩吟と漢詩・漢文が趣味です。火曜日と木曜日が詩吟の日です花も酒も好きな無口な男です。

直江兼続(6)

2008-07-14 15:43:09 | Weblog
 とうとう行ってきました二子玉川の静嘉堂文庫。目当ては直江兼続の佩刀長船兼光、未亡人となったお船から上杉家に伝えられたので「後家兼光」の異名をとる。後世の拵えで金蒔絵という派手さ兼続には似合わないと思った。展示品中最長で二尺六寸四分の堂々たる一振りでありました。メインの展示品は滝川一益が織田信長
より拝領の古備前高綱で、兼続に心酔した前田慶次郎の父が滝川一益です。もう一
振り、仙台国包が良かった、地金の美しさと拵えの良さです。
 出自の確かなものを見ていると、その時代の名将、もののふの息遣いまで聞こえて来るようです。   では続きを

関が原で西軍についた上杉家だが、ようやく取り潰しは免れ米沢三十万石に削封国替えとなった。慶長六年十一月六千人の家臣を引き連れて米沢に入る。
翌年二月には藩内の士二十七名が亀岡に集い、米沢藩の安泰を祈願して、和漢連句百首を詠み文殊堂に奉納している。兼続は漢詩のみ七首を残す。巻頭の課題「元日」から順次詩舞をまじえておくる。

 元日
楊柳は其れ賓花は主人    屠蘇盃を挙げて元辰を祝す
新を迎え旧を送り桃符を換う 万戸千門一様の春
  元辰 元旦  桃符 魔除けの符 

 螢簾に入る
凉螢竹影を度って横斜す   忽ち疎簾に入って夜色加わる
応に是れ客星の帝座を侵す  丹良一点窓紗に映ず
  客星の・・流れ星が星座を横切る様子  丹良 蛍のこと

菊花
菊は秋日に逢うて露香奇なり 白々紅々華枝に満つ
好し西施が旧脂粉を把って  淡粧濃抹東籬に上さん

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