風蕭蕭兮易水寒
丹奔往、伏哭。乃以函盛其首。又嘗求天下之利匕首、以藥焠之、以試人、血如縷立死。乃装遣軻。行至易水、歌曰、風蕭蕭兮易水寒。壯士一去兮不復還。于時白虹貫日。燕人畏之。
丹奔り往き、伏して哭す。すなわち函を以て其の首を盛る。又嘗て天下の利匕首(ひしゅ)を求め、薬を以て之を焠(さい)し、以て人に試みるに、血、縷の如くにして立(たちどこ)ろに死す。乃ち軻を装遣す。行(ゆ)いて易水に至り、歌って曰く、風蕭蕭として易水寒し。壮士一たび去って復還らず、と。時に白虹日を貫く。燕人之を畏る。 続く
利匕首 切れ味の鋭いあいくち 縷の如くにして 細い糸ほどの傷口なのに 焠 塗りつける、焼き入れる
このとき紀元前227年、900年ほど経った初唐の詩人駱賓王はこの詩を残している。
易水送別 駱賓王
此地別燕丹 此の地燕の丹に別る
壮士髪衝冠 壮士髪冠(かんむり)を衝(つ)く
昔時人已没 昔時(せきじ)の人已(すで)に没し
今日水猶寒 今日水猶お寒し
丹奔往、伏哭。乃以函盛其首。又嘗求天下之利匕首、以藥焠之、以試人、血如縷立死。乃装遣軻。行至易水、歌曰、風蕭蕭兮易水寒。壯士一去兮不復還。于時白虹貫日。燕人畏之。
丹奔り往き、伏して哭す。すなわち函を以て其の首を盛る。又嘗て天下の利匕首(ひしゅ)を求め、薬を以て之を焠(さい)し、以て人に試みるに、血、縷の如くにして立(たちどこ)ろに死す。乃ち軻を装遣す。行(ゆ)いて易水に至り、歌って曰く、風蕭蕭として易水寒し。壮士一たび去って復還らず、と。時に白虹日を貫く。燕人之を畏る。 続く
利匕首 切れ味の鋭いあいくち 縷の如くにして 細い糸ほどの傷口なのに 焠 塗りつける、焼き入れる
このとき紀元前227年、900年ほど経った初唐の詩人駱賓王はこの詩を残している。
易水送別 駱賓王
此地別燕丹 此の地燕の丹に別る
壮士髪衝冠 壮士髪冠(かんむり)を衝(つ)く
昔時人已没 昔時(せきじ)の人已(すで)に没し
今日水猶寒 今日水猶お寒し