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寡黙堂ひとりごと

詩吟と漢詩・漢文が趣味です。火曜日と木曜日が詩吟の日です花も酒も好きな無口な男です。

月と帰る

2006-11-07 18:31:52 | 自由律俳句
11月5日夕食後腹ごなしに散歩に出た。 月がとっても青いから と妻が歌う
今日は9月15日だったな・・と私。 一の酉がきのうで、十三夜がおとついだなんて珍しい年もあったもんだといいながら、都会では夜の光が強くて月影なんぞ見られないがそれでも街灯からはずれると、かすかながら我が影が現れる。影踏みなど思い出しながら 今の都会ではできないなと残念に思う。
何とか一句でもと歩きながら 月影うれしく手をあげてみる としてこれは以前作った句と同じだときづいた。 足元の影月にはずんでいる と直したがどうもしっくりこない。前を取って かげ月にはずんでいる とした。少し短かすぎるかと思ったらまた前に作った句を思い出した 月と帰る ただこれだけ。評価は芳しくなかったが自分では気に入っていた。

余計なことですが

2006-11-03 15:30:34 | 黙っちゃおらん
最近ニュースで「教育」という言葉を聞かぬ日は無いが、テレビ討論等でキョウイクのキョにアクセントがあって奇異の感じがすることが多い。義務教育や初等教育の様に頭に熟語がついた場合以外は平板で発音するのが普通ではないだろうか。私が最初に聞いたのは社民党の土井たか子さんではなかったかと思うが、これも訛りかと納得していたが、最近では与野党を問わず多くのセンセイ方が同じようなアクセントをなさる。誰か教育してやってくださいませんか。

秋のほたる

2006-11-01 18:40:37 | 十八史略
今朝NHKで季節外れのホタルの映像を見た。対馬に生息する大陸系のアキマドボタルと名がついていた。
以前より漢詩のなかで、蛍が秋の情景として詠われていたのを疑問に思っていたのでこの朝氷解した。その漢詩を紹介したい。
はじめに杜牧の七言絶句
 秋 夕             杜牧
銀燭秋光画屏冷    銀燭秋光画屏冷やかなり
軽羅小扇撲流蛍    軽羅の小扇流蛍を撲つ
天階夜色涼如水    天階の夜色涼水の如し
坐看牽牛織女星    坐に看る牽牛織女星

 倦 夜             杜甫
竹涼侵臥内      竹涼臥内を侵し
野月満庭隅      野月庭隅に満つ
重露成涓滴      重露涓滴を成し
稀星乍有無      稀星乍(たちまち)に有無
暗飛蛍自照      暗きに飛ぶ蛍は自ら照らし
水宿鳥相呼      水に宿る鳥は相い呼ぶ
万事干戈裏      万事干戈の裏
空悲清夜徂      空しく悲しむ清夜の徂(ゆ)くを