ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

ルネ・ヴァンサン・ドーヴィサ シャブリ 1er ラ・フォレ 2007  

2013-04-30 | シャブリ
Domaine Vincent Dauvissat Chablis 1er La Forest 2007

このワインの初日は、甘みも酸も薄っぺらくてちょっと頼りない。バランスもいまいち。VT07の影響かなと思うのですが、そこは秀逸な造り手だろうしと期待感はあったのですが!?。

写真でみると足の出方から粘性が高そうで、ミネラル感のある柑橘類をイメージしました。が、香りも閉じ気味ですし、ちょっと実力不足の初日は以上にして2日目に期待しましょう。

<2日目>
余り変わりません。酸は細く薄いのですが結構綺麗で、・・・って、それしか褒めようがないかな。フォレはこれしか飲んでないので良く分かりませんが、このワイン(PP95)もやはりパーカーポイントの下駄履きが大きすぎる例でしょう。疑っていましたので1本だけの試し買いで、怪我が少なくて助かりました。 ^^;

ま、これまでのこともあって、わたしのパーカーへの信頼感(余りなかったのですが)はなくなりつつ、でも注目AOCや生産者、掘り出し物等のワイン全部が飲めるわけでもなく、別の信頼性のある客観的な物差しがほしいですね。 



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シャトー ドーフィネ・ロンディロン キュベ・ドール ルピアック 2003

2013-04-27 | ボルドー
Chateau Dauphine Rondillon Cuvee d'Or 2003  Loupiac

セパージュは、セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン25%、ミュスカデ5%とのことで、飲みやすい甘口ワインです。

特売とは言え、甘口にはまり気味になっているときに、ハーフボトルとはいえ1k弱とエラク安く買えたワインで、余計にはまってしまいそうです。

宣伝文句によれば、「エリゼ宮でディケムと一緒に出される甘口ワイン」とのことです。ま、わたしにはそんなことはどうでもいいこと。

味わいは、メチャ安ワインですが、きっちり後引きがあって、辛口党を自負する者としては・・・・・(汗) 食事にも合わせやすそうです。
買値から言えばQUALITE-PRIXなワインで、気軽に飲めるお気に入りワインになりました。でも、あと3本しかない・・・・・もうちょっと買っとけば ・・・在庫限りの最後で4本しかなかった・・・ よかったと悔やまれます。 T_T



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シャルドネ比較試飲 アラン・シャヴィ2010 vs ダンジェルヴィル2003

2013-04-26 | ムルソー
4.20開栓(7日目)のアランのシャルドネと4.23開栓(4日目)のダンジェルヴルのシャルドネの単純比較をしてみました。

結論から言えば、ハッキリと好みが出ました。
アランのCDの方は、雑味があるのですが香味において、厚み、ミネラル感、余韻、自然な果実味の点で好みです。一方のダンジェルヴィルのCDは、アランに比べて細身で余韻に甘みと言うより砂糖シロップ感が残ります。

総じて自然な酸味を活かしたアラン、手を加えすぎたダンジェルヴィル、そんな印象が残りました。アランのワインは、1/3に近い価格でしたから言わずもがなですね・・・・・ ^^;

追伸:
アランのACブル2010は7日目でもしっかりしていて、早飲みタイプと言うより7~8年以上熟成させれば結構化けるかもしれませんね。


                    左がアランで右が気持ち濃い目のダンジェルヴィル

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ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィル ムルソー 1er サントノ 2003 

2013-04-23 | ムルソー
Domaine Marquis D'ANGERVILLE Meursault 1er SANTENOTS 2003

一昨日開栓したソーテルヌのCH.シガラは、さすがにもてあましてしまい、ダンジェルヴィルの白を開栓してみました。

このワインは、以前に某ショップのオークションで落札したものです。値段的には、5,300円でしたので安いかなとは思ったのですが、ワイン市場のデフレは続いていますので、今じゃあ割安感がありません。ましてやダンジェルヴィルは、赤屋さんですし白なので興味本位に落札したのですが・・・ 安かったのと過熟果の多い(?)ヴィンテージ2003ですのでどうでしょうか。

色調から樽はあまり使ってないようですし、思ったより酸味もあり(酸の軽さは補酸か?)、熟したグレープフルーツの香味が楽しめます。VT03であれば過熟的要素があるはずと思っていたのですが・・・・・。

果実味が開戦直後は冷えすぎもあって弱めで、時間とともに前面に出てくる様がなかなかです。ただ、バランスも良く美味しいのですが、アタックを含めて全体的に優しすぎ、印象に残りにくい、余韻が軽い、といった印象が残ります。濃さ等を感じない(足が細い故か)のは粘性が低いからでしょうし、ムルソーっぽい樽の焼きは感じますが、ALC13.5にも拘らずグラスがスイスイ進むという、これがダンジェルヴィーユのムルソーなんですかねぇ。 ・・;

調べると、2003から息子のギョーム氏が造っているとのこと。いきなり難しいVT03からじゃあ、善戦というのが正解でしょうか。



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シャトー・シガラ・ラボー 1er ソーテルヌ 1994

2013-04-21 | ボルドー
Château Sigalas Rabaud premier cru classé 1994 Sauternes

手持ちの極甘口ワインは、これしかありません。

パリのスーパー・カルフール(Auteuil店)で何だか好い色しているなと思って(確か?)1998頃に100FF強(2,500円程度)で買ったものです。その後でソーテルヌというAOCを知り、甘口と知ったため、赤玉ポートワイン的なイメージが甦ってきて、そのままマンションの地下カーヴに寝かせたままになってました。

今頃になってソーテルヌ(系)に目覚めたのは、春のモトックスの試飲会でシャトー・ギローのヴィンテージ1996を飲んでみて、その辛口にない甘辛で表現できない美味しさに感激したからです。・・・そういや1本だけ持て余してたワインがセラーに ・・・邪魔もの扱いしてたものが・・・ 今頃になって美味しさに気が付くなんて、勿体無かったですねぇ。 ~_~; 

色調や香味において、先般のヴィンテージ1996のCh.ギローよりもこのワインのほうが好みです。香味に、完熟アプリコット等フルーツ、それが蜂蜜漬けになっているようです。WAのヴィンテージチャートでは1994は78点ですが、弱いヴィンテージには感じません。でも、いい年はもっと違うのかもしれませんね。ま、時にはこういうワインもありです。



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ドメーヌ・アラン・シャヴィ ブルゴーニュ・シャルドネ 2010

2013-04-20 | ACブルゴーニュ
Domane Alain Chavy Bourgogne CHARDONNAY 2010

先日のアラン・シャヴィーのヴィンテージ2009の垂直比較にヴィンテージ2010を開栓してみました。A.シャヴィのワインは、造りとしては甘酸のバランスもきちっと取ってきますし問題がないのですが、ポイントはヴィンテージの影響を出してくる酸の入り方が気になるわけです。

開栓してみますと、やはり、ヴィンテージの特徴がそのまま出ています。何がVT09とVT10は違うのかといいますと、酸の入り方が違います。VT10は、甘みも酸も優しく柔らかさがあり、開栓1時間少々でVT09の2日目といいとこ勝負になります。

イメージ的には、ACブルやレジョナルクラスで早飲みしたければVT10がお薦めで、1erやGCクラスで熟成させるのであれば酸のしっかりしたVT09の方が良いかもしれません。
実は開栓前のイメージ通りで、それ故にVT09は1本のみ、若飲みしたいVT10は3本購入しておいたので正解でした。 ^^ゞ

<2日目4/20>
足がVT09に比べて太めで粘性も高そうです。グリセリンの状態もVT10の方が良さそうですね。ウ~ンA.シャヴィはVT09よりVT10の方が総合的にいい出来かも。



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ドメーヌ・ロジェ・サボン シャペル・ド・マイヤック リラック 2010 ④

2013-04-17 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
Domaine ROGER SABON Chapelle de Maillac LIRAC 2010

このワインは4本目ですが、造りの真面目さを感じながら、実に美味しいと思いながら飲んでいます。

市場価格に振り回されない素晴らしいワイン。ボトル差のないこと自体も造り手の力量でしょう。わたしの中では、ローヌ最高峰と言えば、Beaucastel でしたが・・・・・ 確かにヴィンテージが良いこともありますが、そういうことを差っぴいても、いくらでも凄い造り手がいるんだなあって、自分の世界が狭かったんだとつくづく思います。

掻き集めたこのワインは、ダースちょいあったのですが、10年後の熟成ワインを味わえるのだろうかと思うほど、4~5年で在庫を飲み干してしまいそうです。早熟故に長熟ではないように思いつつ、これはそうでもなさそうなのですが・・・。

グルナッシュがメインであることは香味で間違いないのですが、配分を開示してないのがミステリアスで、ヴィンテージ毎に葡萄の状態を見て変えている証拠ではないでしょうか。また、RP氏などから、サボンのこのキュベだけは評価されてないので価格的影響もないですし、飲み手の先入観がなくていいですね。



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ドメーヌ・アラン・シャヴィ ブルゴーニュ・シャルドネ 2009 

2013-04-16 | ACブルゴーニュ
Domane Alain Chavy Bourgogne CHARDONNAY 2009

アラン・シャヴィのACブルは、VT07のあとVT08をパスしてVT09からです。
ACブルといえども、確かピュルニーの葡萄をシャヴィ家の兄弟は使っていたかと記憶しています。

甘酸のバランスに(未だ? ずっと?)難ありで、やんちゃでしたが化けたVT07との差を感じます。まあ、VT09はそれなりに飲めるという程度で、失敗作ではないのでしょうが、初日の印象では酸がゆるすぎか。

<2日目4/16 21:00>
晩酌にいただきました。初日はボロクソ気味のコメントになってしまいましたが、きれいな酸が何処から来たのでしょうか? 1日で美女に変化してきました。バランスも問題なしで、ちょっとした村名クラスと言えるかと思います。これでこそマイブーム(古くて<(_ _)>)のシャヴィです。



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勝沼醸造 甲州テロワール・セレクション 金山 2010

2013-04-10 | 日本のワイン
勝沼醸造 甲州テロワール・セレクション 金山 2010

酸味が強いのですが、2日目になれば、たぶん、随分柔らかくなるんでしょう。下位キュベの3月に飲んだ「祝」よりも「金山の方が厚みがあるように感じます。

2種類飲んでみて共通したこととして、四恩に比べるとフルーツ感が弱く感じます。それが、収量の問題でしょう。美味しいんですけどねぇ・・・。 ^^ゞ

<モトックス情報>
『祝の中に属するより小さく狭い地域。祝と同じく、黄色の火山灰質土壌で形成されています。皮が厚く、ゆっくり成熟するブドウが収穫できるため、力強い果実味が特徴的です。だからこそ樽熟成に向くといえ、味はパワフルでニュートラルな酸味。ヴァニラ・バター、キャラメルなどの強いブーケ。ミネラルが豊富で、1~3年落ちのブルゴーニュ樽を使用しています。
果実味が力強く、良いバランスを保ったワイン。リンゴ系の果実味がを強く感じ、余韻が長く、ダシとの相性が素晴らしい。おすすめはお寿司とのマリアージュ。』

品種:甲州 100%
醸造・熟成:醗酵:琺瑯タンク   
熟成:オーク樽 18ヶ月(仏産、225L) ステンレス・タンク 6ヶ月
年間生産量:1263 本
栽培面積:2ha
平均収量:130~170hl/ha
樹齢:15年
土壌:火山灰・砂質



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フラワーズ アンドリーンゲール シャルドネ ソノマ・コースト 2007

2013-04-06 | アメリカ/カナダ
FLOWERS Andreen-Gale Chardonnay 2007 Sonoma Coast

こんな春先に異常な低気圧に見舞われて、気象庁も外出を控えるように注意がでました。こんな日はワインということで、昼間からフラワーズを開栓。東海岸のこのクラスは、そんなに飲むこともなかったので今回初めてです。

ショップの謳い文句では、この蔵はキスラー等への葡萄を供給してたとのことで売りにしているようです。でも、ワイン造りには余り関係ないように思いますが・・・ ーー;
このキュベは、最上級キュベのキャンプ・ミーティング・リッジ(CMR)産の葡萄を60%以上使用し、尚且つフラワーズ夫妻の母親のアンドリーンとゲールの名前を冠したワイン。 

期待込めて開栓したのですが・・・・・

開栓時に写真の通りコルクに酒石酸が付いてきたので、糖度が高いのかと思いきや・・・・・、ボトル口から鞣革香、ローストナッツ、遅れて蜂蜜と言った具合で・・・いい塩梅で直球勝負のように香ってきました。

ソノマやナパのシャルドネは熟成が早い、・・・それ故にブル白の熟成との期ズレを起こすので上手くいけば両方の熟成白ワインを楽しめる・・・、と思っていたのですが、味わってみると、このワインは優良ヴィンテージ2007 故なのか、熟成スピードがゆっくりしている。感覚的にブルゴーニュに近いと言えるのか(?)。アタックでの樽の香味は和らいでいても、余韻にまだまだ樽が馴染んでいない表情が出てきます。

”じゃあ何時飲むか? 今でしょ!”
というのは冗談で、2~3年後あたりなんでしょう。セラーでお休み中のムーンセレクト09の飲み頃が見えてきました。 ~_~v

ミネラル系の香が強く、綺麗な酸があるのですが、長期熟成させるには弱い。価格的には、ピュルニーやシャサーニュの1erクラスですので、現時点なら、わたしはブルゴーニュを選択します。まあ、このワインは試し買いでしたので、一先ずこれはこれで。



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シャトー・ド・リュー レ・ヴァンダンジュ・デュ・ドメーヌ・ロジエ ヴィオニエ 2011

2013-04-01 | ラングドック/南西地区/マディラン
Chateau de Rieux Les Vendanges du Domaine Rougie Viognier

若いヴィンテージですが、価格に比例しない、セパージュを活かした甘酸バランスも良くなかなか美味しいワインです。ラベルの数字は、葡萄の摘み取り日のようで、オシャレな普段のみワインです。

モトックス情報でまたまた?が・・・・・、
収量30hl/haであれば5haで20,000本できますが、12,000本を優先するなら収量は何と18hl/ha(これはプラコルクを使うくらいのワインで値段的にもないでしょう・・・プラコルの方がブは安心だけど)となります。インポーターさん、いったいどっちがホントでしょうか・・・ それなりに美味しいのですが、凝集度から言えばせいぜい30l/haですけど・・・・・ 推測すると、恐らく12,000本からヴィオニエが3haで、残りの2haは別の葡萄では・・・ (?_?) 

<モトックス情報>
原産地呼称:ヴァン・ド・ペイ・ドック
品種:ヴィオニエ 100%
発酵:オーク樽(一部)   
熟成:コンクリート・タンク熟成(一部)
オーク樽熟成:5ヶ月(新樽比率45%)
年間生産量:12000 本
栽培面積:5ha
平均収量:30hl/ha
樹齢:20年
土壌:石灰質



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