ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

シャトー・デュック  コート・デュ・ローヌ グラン・リゼルヴ 2007

2010-06-30 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
CHATEAU D'HUQUES COTE DE RHONE 2007 GRANDE RESERVE



デュックのワインは、赤も白も値段の割りに美味しいワインだと思っている
特にこのワインは2007で、ローヌとしては優良年である故に
割と若飲みできるはずだが、敢えて葡萄の強さを考えて、1年ほどセラーに寝かせてあったもの

初日はやはり強くて、優しい中でも機嫌が悪かったのだが
二日目は綺麗にバランスが取れてとても美味しい
 ・・・二日目のジンクスはしっかり守っており、やはり良い造り手であるわけだ

ワインの造り方は、芸術家でもある造り手の優しさを感じる味わいで
好みの範疇にありとても気に入っている
特に(たしか)病弱の奥さんの名前を冠したジュリエンヌはトップキュベで一飲の価値があると思う

ローヌがセパージュの強さで好きでないという方も・・・ 
一口飲めば、グルナッシュやシラーのイメージが優しく感じられるようになる
それ故に”芯があるのにソフトタッチ”の一見女性的に思えるワインといえるだろう



ロゼを見直した! ドメーヌ・デ・ランブレイ ラ・ローズ・デュ・クロ 2009

2010-06-27 | モレ・サン・ドニ/CSD/CDR
LA ROSE DU CLOS DOMAINE DES LAMBRAYS 2009



モレのランブレイが造るロゼ
ACブルにはなっているが、ランブレイのGCが殆どでPN100%で造られるロゼ
宣伝文句では大半はGCのクロ・デ・ランブレイのPNという・・・ホントかなあ?

シャルロパン・パリゾ、ジョセフ・ロティ、シルヴァン・パタイユなどロゼを造るが
やはりAOCはマルサネで、マルサネ以外のAOCで造られるロゼは珍しい

ランブレイがロゼを造っていることは知っていたが今回初めて味わうことができた
元々、ロゼはシャンパーニュでは好きだが、泡でなければ飲まなかった
これって勝手な思いだったなあとこのワインを味わって痛感する・・・ゴメンナサイ(^^;)


ただ、飲んでて思えるのは
2009はボジョレーヌーボーの試飲時にも書いたのだが
ブルゴーニュ地方は間違いなく優良年のワインになるのではと思ったもので
このワインがVintage09の初物であって
試飲してみて、その時に感じた直感は間違いはなかったなあと・・・しみじみ

私は基本的に若飲みなど、めっそうもない飲み手で
・・・若い時の味わいも、嫌いと言う意味ではなく
・・・本来ワインの飲み頃に頂くのが筋だし
  ・・・その時期を知る、見越すのが、飲み手の醍醐味と常々思っている

2009であればどんなに早くても3年後の2012からで
それも飲み頃を見るための試し飲みだけというのが習慣になっている

で、このVintage09、まあロゼで既に上市しているんだから
多分それなりに硬くても味わわせてくれるかも知れないと思って開栓

11度あたりから飲み始め・・・これがまた美味しい
15度         ・・・酸味とのバランスも出て丸ーるい優しさが出てきて美味しい
低いところから様々の味わいを見せてくれる、夏の暑さを取り込んで飲めるワイン


話が飛んでしまったが
このラ・ローズ・デュ・クロは今までのロゼのイメージが変えてくれる
夏を迎えてPNを違う形で味わえるいいワインに出会った




ジュヴレ・シャンベルタン テール・ブランシュ 2004 シャルロパン・パリゾ

2010-06-25 | ジュブシャン/マルサネ/フィサン
GEVREY-CHMBERTIN TERRES BLANCHES 2004 Charlopin PARIZOT




私の好きな造り手の一人”シャルロパン・パリゾ”
値段が別世界のために飲んだことがないアンリ・ジャイエが
申し分のないワインと褒めた造り手

ホンマかいな!?
と思うのだが、一口飲むとその味わいに単純に美味しいと思える
ジャイエが提唱する完熟葡萄をどう使うか
パリゾの造りにジャイエへの道筋が多少なりともあるのかもしれない


村名なのだが、香りに、味わいに、GCや1erなどとの比較する気を起こさせない
わがフランスのワイン会・・・Espace-Vineux・・・正しく、ワイン香の空間
にいるような気分にさせてくれるワイン

2004というオフヴィンテージを感じさせないワイン
敢えて言えば、色調と熟成度合いが通常より早いかなと思える程度
奥行きがGCほどでないと言われればそうかもしれない
言い換えれば畑の格式で勝負するのではなく造り手の技量で勝負する
・・・と言わんばかりである

でもこのワインには畑の格式を十分補う何かがある
・・・・・ずっと飲んでていたい気分になってくるワイン


モレのようでシャンボール的な優しさがありジュブシャンのように思えない
ALC臭が残る分が、恐らくはVintageの悪さを感じさせずに造った影響かもしれない

04に拘らず、ピュアな果実味ももちろんだが
ミネラルの味わいと香りは”TERRES BLANCHES ”という石灰質の土壌を素直に味わえる
そこにテロワールという
人と天候と土・風の香を存分に感じさせてくれる
 ・・・・・というと大げさかも知れないかなぁ (~-~)

二日目も果実味がぎっしりで初日と変わらず全体のバランスが良い
ホントに良いワインは二日目でよく分かるとは言い得て妙

おまけで言えば、相変わらずワイン単体でも楽しめるワイン


プイィ・フュイッセ キュベ クロード・ドゥノジャン レ・クラ 2006

2010-06-21 | プィフュッセ/マコネ/ボジョレー
POUILLY-FUSSE VV LES CRAS CUVEE CLAUDE DENOGENT 2006




このワインは樹齢は不明だがVVのレ・クラ
ドゥノジャンの最上級キュベのようである

味わいは、過熟果とでもいうのか、残糖感が強い
酸味、甘味、ALC、余韻、一つ一つはそこそこ味わいがあるのだが・・・
何故だか杯が進まない

人によっては美味しいと思う人もいるかも知れないが
果実の甘味ではなく
補糖したような甘味に感ずる・・・06の天候は04ほど悪くなかったのでは?

そんな印象があるから良いイメージで飲めないし
杯が進まないのはバランスが悪いからだろうし

たしかリサ・オリベッティとか言う知らない評価者が凄い点数をつけてたと記憶している
飲んでみて、これこそ他人の評価が参考にならない見本かもしれない

彼ら評価者は、ものすごく若くて、バランスの悪いときに
将来を見越して点数を付けるのだろうなあ・・・きっと (◎_×)
だからこそ外しても仕方ないとも言えるのだが
・・・故に勝手な点数を付ける事も可能といえるわけかな?

このワインを買ったのは飲み会用に
予算の範囲で買うにはプイィで初物で面白いと思って買ったもの

バーゲンで、それでも4000円強だったか
まあ好みではなかったと言う点で失敗買いだった


ピュリニー・モンラッシェ・1er レ・ピュセル 2006 アラン・シャヴィー

2010-06-17 | ピュルニ/シャサーニュ・モンラッシェ
PULIGNY MONTRACHET 1er Pucelle 2006 Alain CHAVY




アラン・シャヴィーの何本かのストックからピュセルを選んで
デキャンタージュすれば何とかなるかなと思って
熟成の頃合を見るのもあり開栓

香りは
若さあふれるリンゴ蜜にもちろん乾いた鞣革香を中心に漂っている
造り手の考え方だろうか樽香がないのがアランのワインの特徴のようだ
何だか久しぶり果実味などを楽しんでいる自分に気が付いて
それが嬉しくなる

味わいは
溌剌とした酸が心地よく、完熟手前のパイナップルが舌の上にのってくる
確かに、若飲みの分だけ熟成感やコクに物足らなさを感じるが
気持ちの良いフレッシュさと引き換えにしたものであり
このワインは、あまり若飲みしない私に十分満足を与えてくれる

温度が上がってくると弱めのトロミが出てきて舌に乗ってくる様が心地よい




ワイン温度計で13℃辺りからこの暑さで徐々に上がってくる温度につれて
いろんな表情を見せてくれるところは流石

そして17-8℃超だろうか
ALC臭に入り混じって
中心に強くミネラル香と蜂蜜香がブワッと漂ってくる

確かにまだ早いが十分飲める域に入ってきている
そろそろブルゴーニュのビンテージチャート06も更新されるのかなと思うが
06の白は機嫌の悪いワインにあまり出会わなかった・・・・ラッキーかな?
現時点の若飲みで、05よりも飲み易い分だけ、05より点数は低いかも知れない

これからセラーのアランの06ワインを定期的に開けるのが楽しみになってきた

ジュヴレ・シャンベルタン・1er・クレピヨ 2002 ジュラール・セガン

2010-06-16 | ジュブシャン/マルサネ/フィサン
GEVREY-CHAMBERTIN 1er CRAIPILLOT 2002 Gerard SEGUIN



この造り手
昨年11月に、2003の難しいVintageで、手持ちワインで比較試飲した一人

今回はクレピヨではあるが、03のラ・ヴォー・サンジャック同様に良い畑であるので
Vintageも02と良いので、それなりに期待はしてしまうもの


開栓して、一口飲んで最初に頭をよぎったのは”やっぱり”だった
不思議なもので、03のイメージがきっちり記憶にあったわけだ

実は今日は二日目なのである
初日に感じた、思いと味わいに間違いはなかったか、確認しただけのことである



このワインは選果か除梗がきちんとされてなかったのではないだろうか
二日目は隠れてきているが、初日はこのクラスにしては可也の苦味があった
・・・実際は微々たるものなのだが・・・

香りも好みの動物臭混じりの腐葉土が漂い
味わいも温度が上がってからは酸味、出過ぎない甘みも程よく
ここまでは良いワインなのだが、如何せん、雑味と苦みが許容の範囲ではない
2日目に確かに良くはなったが・・・記憶には残るワインではある

8年目の熟成にしては若かったことを付記しておきたい
恐らくピークは4-5年は先だと思われる

このクラスのワインであれば、もっとピュアな味わいを楽しみたいものである
まあこの2Vintageで2つの畑の味わいでこの造り手はもう十分である。


リュリー 1er ル・メ・カド VV 2007 ヴァンサン・デュルイユ・ジャンティアル

2010-06-03 | サントーバン/マランジュ/ラドワ
LE MEIX CADOT RULLY 1ER VV 2007 VINCENT DUREUIL JANTHIAL





前回ブログが昨年の11月
その後の試飲分をブログに掲載していなかった

このワイン
通常のメカドとVVのメカドではまるで別物であることを記録しておきたい

昨年からみれば
07の難しい年でも半年の変化をみると
このワインであればアンリ・ボワイヨの1erに決して負けていない

ワイン会仲間が「あれはクラスマンでも17点か17.5あったよ」とのこと
PPであれば90点前半に該当するんだったかなあ?
まあワイン会仲間も参考データとして持っているだけだが・・・・・

まあ点数はどうでも良くて、私としては十分満足できるワイン
後2本はまた半年後に開栓しよう