ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

ドメーヌ・シルヴァン・カティアール シャンボ-ル・ミュジニ レ・クロ・ド・ロルム 2005

2013-02-27 | C・M/ボンヌマール/ミュジニ
Domaine Sylvain CATHIARD CHAMBOLLE-MUSIGNY CLOS DE L'ORME 2005

シルヴァン・カティアールのワインは、今回が初めてで、日本市場での流通量が圧倒的に少ないように思えます。まあ、流通の希少性も手伝って高めの価格設定で、なかなか買う気にならなかったのもありました。

グラスに注ぎいれる時の色調は、少しガーネットが入り始めているのが分かります。

香りは、
最初は閉じ気味でしたが、開いてきつつもシャンボールの下級クラス故か、放つほどまでは復活してきません。
味わいは、
甘酸のバランスもまあまあで、悪くはないが良くもないといったところです。レジョナルクラスですし、深みや厚みもこのクラスですからこんなものでしょう。ヴィンテージの良さで助かっているというところか。

陰性であることに間違いはないのですが、VT05の割に線が細いという印象が残ります。まあ、レジョナルですから仕方ないか。CLOS DE L'ORME って1erだと思っていたのですが、Clos des ”Ormes”(クロ・デ・ゾルム)がモレの1級畑で、全く勘違いしてました。

エチケットを傷めてヴィンテージが見えなくなりましたが、ブッションの通り2005です。Stockリストを見ると7kでしたから、この造り手のVT05の市場価格からみれば廉価で買っていたのですが・・・。香味から言うと、レジョナルだし、それでも高いというのがわたしの評価です。

このワインのインポーターは、ブルゴーニュの余り物扱い的で (勝手な物言いで恐縮です)、いい出会いがなかったのですが、今回は辛うじて合格点のワインに出会えました。・・・ヴィンテージと造り手が良いですからね。



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ギレーヌ・バルト シャンボール・ミュジニー 1er オー・ボー・ブリュン 2002

2011-05-06 | C・M/ボンヌマール/ミュジニ
CHAMBOLLE-MUSIGNY 1er AUX BEAUX BRUNS Ghislaine BARTHOD

ギレーヌ・バルトは興味があって1本だけ買っていたもの
買ったものの、ネットで見かける評判の良くなさげな”中川ワイン販売”の取扱ワイン
FRから帰任後に分かったことで、日本ではインポーターによって随分な質的問題があるようですね
インポーターの質的問題は
 ・購入者側では購入して飲むまで分からないし
 ・ネットで評判が立つまでは分からないし
 ・ネット評判だけではウーンと思いながらも買ってしまうところもあるし

特にワイン取扱業者での、フランス側での輸送問題、日本側での通関、冷蔵保管の扱い等のあり方にコストや手間暇かけてない業者もいるのだと思います
まあ、そんな情報がある傍らで (買ってしまった物は仕方ないので)
それなりに開栓時期まで寝かせておこうとしてたワイン
では開栓してみましょう

<試飲コメント>
開栓時のブッションの状況が写真の通りツブレ気味で、怪しげで不安でした
ボトルからワイン香が立つほどではなく、閉じ気味かな・・・・イヤーな予感

・・・が

香りは
グラス口からの香りは強くないのですが
熟成香が漂い、腐葉土、弱めの獣臭や鞣革、赤黒の果実香や赤系のブーケ
閉じ気味なのではなく、ホドホドの強さで香ってくる様がCMですね
といいつつ ・・・ 香り立ちが良くなって、1時間半程度での柔らかな香り立ちがいいですねえ

色調は熟成色のガーネット~オレンジがエッジに入って、ピッタリ好みの色調です

味わいは
チェリーやイチゴなどフルーツが一杯
タンニンが舌に適度で心地よさがあって好いでです
味わいにも熟成感のあるコクがあってグラスが進みます

家内が一緒に飲みはじめ、「久々に美味しいね。渋みの塩梅もいいよ」だって ・・・生意気! 

このワインは岡山のK酒店で買ったもので、中川ワイン販売ですから
不評であったVintage2002もののオー・ボー・ブリュンですから・・・・・ウーンですね (?_?)
確か、このワインを買ったのはPP92-94という評価を見て、試し買いをしたと思います
故に、たった1本しか買ってないのです
保管リストを見ると、税込で7K強ですから、ハッキリ言ってこれなら買いでした

保管上の問題があったワインだったのでしょうが・・・・・このボトルはラッキーだったのでしょうか

まあ、合わせはローストビーフに少し酸味のあるソースがピッタリ、好いワインに舌鼓です 
知らぬ間に1本空きそうです (^^ゞ


ジャン・タルディ シャンボール・ミュジニ レ・ザテ 2008

2011-03-26 | C・M/ボンヌマール/ミュジニ
CHAMBOLE MUSIGNY LES ATHETS 2007 JeanTARDY

いつかは飲まなけりゃあって思っていたジャン・タルディのCMのワイン
まあまあ買いやすい普段飲みに近い値段になって・・・Vintageからか?・・・ 出会ったので試しに購入

EUROCAVEにはエシェゾーのレ・トゥル05やNSGのレ・ブド02を寝かしてあります
それ故に彼の名前が売れ始めたきっかけのCMは飲んでみたかったのです

現在はジャンではなく子息のギョーム氏が醸造責任者として殆ど造っているとか
まあ、それでも・・・ 現代風であっても・・・
それはそれで系譜のようなものでも感じ取れればと思うのですが・・・

開栓直後は篭るような味わいがありましたが
1時間ほどで飛んで、果実味が前に出てきて少しバランスアップしたでしょうか
 ・・・若さでしょうか、それなりに美味しいのですが、まだ本来のバランスではないのでは (^^;

飲んでて、篭るイメージがF・ミュニエのCM(ミュジニの格下げ)04の初日と酷似していますね
ミュニエは2日目にUPしましたが、タルディはどうでしょうか (?_?)
Vintage的には04と07は出来栄えとしてヴィンテージチャート07は出ていませんが
04が86点で、対する07はまだ評価の出ていないのですが、恐らく86~8辺りでしょうか
恐らく結果的に差は余りないのではと思っているので、そういう意味で明日は楽しみです

まあ半分残して明日に期待してみましょう
と記載しつつ・・・・・2時間超で篭った味わいというか雑味が晴れてきました
味わいに隙がなくなってきて村名としてはこれ以上望めないかもしれません
やはり、香りに物足りなさが感じられるのは仕方ないことですね
この仕方なさが、飲み手として上級キュベを欲しがる瞬間ですね

なかなか ”やるのぉーおぬし!” と言いたいところです


アルノー・ショパン シャンボール・ミュジニー 2007

2011-01-21 | C・M/ボンヌマール/ミュジニ
CAMBOLLE MUSIGNY 2007 Arnaud CHOPIN

この造り手のワインはNSGのVV2005を飲んで以来です
Vintage2007にもかかわらず美味しいです

若飲みであるのに
 ・・・・・・違和感もなく
 ・・・・・・タンニンも滑らかでザラツキが分からない

旨い!
この造り手のワインはいつもそうですが
安心感があってバランスの良さと後を引く旨さがある

今回のワインはCMのVintage2007
期待していなかっただけに満足感は倍化しました

Vintage評価では気候が不安定だったが故に造り手によって甲乙の差が出た年
熟成用ではなかったのに
造り手が若手で難しい年だったが故に
このワインはたった1本の試し買いだけだった・・・・・反省(^^ゞ!
彼のワインは正しくQUALITE-PRIXですね

CMにありがちな隠微さはないのですが
小さな花が見えてきそうな香りと味わいはいいですねえ(*^o^*)
あっという間に半ボトルが空きました
残り半分はアジアカップのカタール戦を見ながらいただくとしましょう
球体的な厚みが出てきたらGC間違いなしの村名ワイン

十分満足できる07の一本の一つでした


シャンボール・ミュジニー ジャック・フレデリック・ミュニエ 2004

2010-08-09 | C・M/ボンヌマール/ミュジニ
CHAMBOLLE -MUSIGNY 2004 JACQUES-FREDERIC MUGNIER




ミュズニの若木故に、GCから村名にデクラッセされたワイン
そういう意味でお買い得と言えばそうなる

開栓当初は中盤から余韻にかけて、舌に残る重ったるい雑味があり
長い余韻があるのにクリアではないので、なんて勿体無いワインだと言う印象

二日目に様子を見ることにして冷蔵庫へ逆戻り
 ・・・Vintage2004の影響か? などと思いを巡らせるが?

予想通り二日目は霧が晴れるようにクリアになって
小ぶりだが甘酸っぱい果実味や素晴らしい余韻が楽しめた

CMとしては明るい陽光を感ずる小春日和のようなワイン
花見に打ってつけかもしれない

このワインはいろいろな要素もしっかりあり、スケール的に奥行きの広さを感じさせる
いかんせん、バランスが良いために、果実がたわわではなく小ぶりなところが目立ってしまう

まあ、気まぐれに開けたわけではないが、流石にCM地元の造り手
購入価格は7300円
高いか安いかと言えば、相応と言えるのだが
ワイン市場がデフレ傾向にある中では高いかな?

VTからすればしっかりした造りではあるが
二日目の状態から気持ち早かったかもしれない
でも予想通り、熟成は早かったと言うのが正解だった


シャンボールの優しさ ポール・ミセ シャンボール・ミュズニ1995

2009-12-17 | C・M/ボンヌマール/ミュジニ
村名では熟成14年というのは峠過ぎといったところか


初日は熟成感を官能し

二日目は下り坂を感応し


二度楽しめたワインと言えるかな



コルクはキャップシールを剥がしたとたん

表面が真っ黒くカビていて、湿度の高い場所での保管を裏付けか



ボトルに澱が少しだけど付着していた

ピーク過ぎと言えるかだろうか



それなりにシャンボールの優しい味わいと香りを楽しめたワイン

厚みは無いのだが、薄いと言うわけではなく
それなりに隠微的なイメージを持たせられる

価格的に5千円超だったと思うが

Vintage的に平均的な年であるから
良い年のものがでたら購入してみようかと思う