ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

ロバートソン No.1 シラーズ 2011

2015-02-26 | 南アフリカ
Robertson Winery Number One Constitution Road Shiraz 2011

最近はまっている南アのワインです。ロバートソンは、過去に於いてえらく廉価なピノ・ノワール2013 を飲みましたが、今一歩感が否めませんでした。でも、このワインはなかなかです。

シラーの世界大会 「Top Ten Best Syrah du Monde® 2014」 で世界第3位の成績だったようですが、この大会には残念ながら、フランスやオーストラリア、ナパなどのシラーの有名処は、(必要ないでしょうから)参加していませんので、世界云々はちょっと大げさであることは否めません。
それでも、このワインを飲めば、可成り上出来であることは事実であると思えます。シラー種の葡萄は、世界中のあちこちで造られていて、それぞれの地域で微妙に違いがあってそれなりに面白いですね。

口に含んだ時の印象は、濃さを感じつつも軽やかさがあって、若い割にバランスの良さで飲ませるワインのようです。  ・・・2日目もグラス2杯でとまりました。抽出しすぎではありませんが、やはり濃いんですね・・・   勿論、複雑味も未だありませんが、グリエ香、果実の甘味等等は、素直で優等生的ですので、もう1本は将来どう変化するのかセラーでじっくり熟成させてみましょう。



にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

マルシェ・デ・ヴァン 2015 & 気に入ったワイン

2015-02-24 | ワイン会/レストラン
Marche des Vins 2015

ホテルオークラで毎年開催されているマルシェ・デ・ヴァン。一昨年参加しましたが、今年は参加者が感覚的に減ったように思えます。ワイナリーも少し減ったのかなあ? ソムリエ厳選ワインリストとか・・・・・。

気に入った値頃感のあるワインを添付写真のとおりマークしました。
赤は、レバノンのシャトー・クーリーの”サント・テレーズ”が気に入り、最後の1本を買ったあと、外国の方(仏・英バイリンガル)と話していたら何と生産者クーリー氏本人で、じゃお願いということでバラのラベルの下にサインをしてもらいました。(冒頭の写真参照/ラベルは仏語表記ですが、国家の歴史的背景があったようですね)
セパージュは、カラドック80%とピノ20%。カラドックって初めて聞きましたが、ワイン辞典では「フランスのブドウ学者ポールトュルエルによって開発されたマルベックとグルナッシュの交配種」とのこと。このワインは、市場が造り手だけでなくレバノンという産地をどう評価するかでしょうが、自分好みで言うと将来人気が出るワインのように思えます。

白ワインは、スペインのNisiaというヴェルデホの古樹100%で完全なオーガニック栽培のワインが気に入りました。インポーターはミレジム。さすがに荷物が重くなるので、ミレジムならNETで買えるだろうと思い、これは買いませんでした。このワインは2千円台でも、スペインワインのイメージがガラッと変わるくらい美味しいワインでした。

最近よく思うことですが、フランス偏重の色眼鏡を外せば、心に残るワインはフランス外に数多く点在していると実感。情勢的には、フランスワインは高め設定で魅力的ワインがあまりない。フランスに駐在していた者としては寂しいですが、カリテプリなワインは冒頭のレバノンのCH.クーリーのようなワインであり、最近はそうした隠れた銘醸を探すのが楽しくて仕方ない今日この頃です。


シャトー・クーリーのサント・テレーズの試飲は後日。







帰りに、N先輩とUOKIN・PICCOLOで軽く一杯会。N先輩、日曜日まで付き合っていただき有難うございました。<(_ _)>

にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

ドメーヌ・ベルナール・モロー シャサーニュ・モンラッシェ 1er シャン・ガン 2006   

2015-02-21 | ピュルニ/シャサーニュ・モンラッシェ
Domaine Berard MOREAU Chassagne-Montrachet 1er CHAMPSGAIN 2006

実は、今日飲むワインとしてセラーから出す予定だったのは、飲み頃を見るために2010モルジョを試す予定だったのですが、セラーから持って来たボトルが、ありゃまシャンガン2006だ! *_*; 
で、いつものまあエエっかになり、ラベル見てたら久々にちゃんとしたブル白(良い表現じゃないなぁ)が飲みたくなってきて開栓してしまいました。でも、お気に入りのモローのシャサーニュ2006はこれで終わり。

色調に濃い目の黄金色が入り始めています。粘性は高いのですが、その割に足が細く、沢山の細い足が出て、線の細さを伺わせる'06の特徴かと思います。
香りは、開栓時から水飴、ナッツ、鞣革、石灰系ミネラル、白・黄花、杏子、etc。2012.12月の前回に比べると随分熟成変化しました。

味わいは、前回も同様で線が細いはずの'06 ですが、前回よりもしっかりした酸と甘みがすっきりしていてバランスも良く美味しい。熟成10--12年で1本、13-15年でもう1本というパターンであと1~2本買っておけばよかったと ・・・・・後悔先に立たず。



にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

レ・マッキオーレ ボルゲリ ロッソ 2012

2015-02-19 | イタリア
Azienda Agricola Le Macchiole   Le Macchiole Bolgheri Rosso 2012

従前から存在は知ってはいましたが、味わいの想像がついていたので、今までに試したことはなかったです。今回は、到着便のケースにスペースがあったのと、一度試してみないとと強迫観念から、重かった腰を上げて試し買いしてみました。

香味はイメージ通りで、若干シラーのグリエ香がしますが、それを除けばまるでボルドー。良いワインなのでしょうが、ボルドー系なら同価格帯のCH.セネジャック2009と比較してしまいますので、そうなるとセネジャックの方が遥かに分がありますね。

<モトックス情報>
ワイナリー名:アジィエンダ・アグリコーラ・レ・マッキオーレ
ワイン名:レ・マッキオーレ ボルゲリ・ロッソ
ヴィンテージ:2012
原産国:イタリア
地方:トスカーナ
原産地呼称:ボルゲリ D.O.C.
品種:メルロー 50%/カベルネ・フラン 30%/シラー 20%
醗酵:ステンレス・タンク/主醗酵後、ステンレス・タンクにてマロ・ラクティック醗酵   
熟成:75%はオーク樽熟成10ヶ月(225L、新樽使用無し)
    25%はコンクリート・タンク熟成、10ヶ月 瓶熟成 6ヶ月以上
年間生産量:100000 本
栽培面積:22ha
平均収量:30-70hl/ha
樹齢:9-28年



にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村<>

ヴィニョーブル・ギョーム ヴァルス・ロゼ NV

2015-02-17 | シャンパーニュ/フランチャコルタ/他
Vinoble Guillaume Valse Rosé Methode Traditionnelle Brut NV

この泡は、ワインそのものは美味しいんですけど、泡の持続性が短いのが欠点で、ちょっと残念です。気泡の持続性が改善されたら、もうこの値段では買えないかもしれません。



にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

シャトー・ムルギュ・デュ・グレ  テール・ド・フ  2009

2015-02-16 | ラングドック/南西地区/マディラン
Château Mourgues du Grès Terre de feu 2009C AOC:Costières-de-Nîmes

「Terre de feu」って火の大地って凄い名前が気に入って試し買いしてみました。ワインは、結論から言えば、力強さがありますが、まだまだ実力発揮できておらず、今後どう変化するのかというところです。

香りは、セパージュがグルナッシュ90%・カリニャン8%・シラー2%とありますが、一番少ないシラーの強さが目立ちます。
味わいは、要素それぞれはしっかりしていますが、甘酸渋のバランスはまだまだです。それよりも、10年20年でこのワインがどう熟成するのか面白いかもしれません。



にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

ジェラール・ラフェ ブルゴーニュ・パストゥグラン 2008 

2015-02-13 | ACブルゴーニュ
Jerard Raphet Bourgogne Passetoutgrain 2008

こりゃあ・・・・・・ダメですね。(×_×;) パスグラは滅多に飲まないのですが、飲むには頃合いの良さそうなヴィンテージでしたので試し買いしてみました。

ヴィンテージの悪さ加減もあるでしょうし、クラスの問題もあるでしょうし、凝集感もさっぱりですし、このクラスに文句言っても仕方ないのですが、かろうじて飲めるだけマシなのか?! でも、フランス外の他地域であれば、値段的にも十分なワインがあることを考えると、裾ものでも手を抜かず良いものを造って欲しいですね。



にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

ブーケンハーツクルーフ & クードレ・ド・ボーカステル  ミニワイン会 à Nakano

2015-02-11 | ワイン会/レストラン
中野のツイテルで軽く一杯会をN氏夫妻とやってきました。

今回は、南アフリカのブーケンハーツクルーフ セミヨン 2007が2本手に入ったので、牛を中心に食べ合わせをみるのも一興と思い、中野のツイテルにお邪魔しました。

開栓は、Boekenhoutskloof Semillon 2007 続いて Coudoulet de Beaucastel 1999 の順番。

私の持参品のブーケンハーツは、熟成感も出てきてますが、まだまだ峠を登っている状態で、もう1本は最低でもあと2年、できればあと5年程度寝かせようかと思いました。
このワインは、木の実、鞣革、腐葉土、マンゴーぽさのあるパイナップルなどの香り立ちの良さもさることながら、味わいも素直で蜜っぽさもありますが、トロミや余韻にある邪魔にならない苦みが全体を引き締めて好感が持てます。南アのレベルは本当に侮れないと思える一瞬ですね。
”7つの椅子”のラベルはセミヨン、シラー、カベルネソーヴィニヨンの3種類あるのですが、どれもフラッグシップのようです。



N氏持参のおなじみのクードレはBeaucastelのセカンド的ワインですが、セパージュ構成も違うのでセカンドではなくて全く別物ですね。PP91とのことですが、99の熟成感があってなかなか。時間が経つと沢庵の香りも出てきてじんわりと変化も楽しめました。Beaucastelが旧クラスマンで三ツ星の造り手であることが、伊達ではないということなのでしょう。



あれやこれやとテーブル一杯の皿が並んでいたのですが、写真を撮り忘れ、気がついたら最後のメインディッシュの熟成肉の炭焼きステーキだけはの写真しかありません。・・・いつものパターンに閉口 アッチャー<(_ _)>
〆に阿佐ヶ谷の手打ち蕎麦屋さんに移動して日本酒を2種(酔いで忘却 ^^; )いただき満足。


にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

ミシェル・ブゴー ル・セリエ・ド・ボール シードル・フェルミエ NV

2015-02-08 | シャンパーニュ/フランチャコルタ/他
Michel Bougault Le Cellier de Boäl Cidre Fermier Brut NV

随分久しぶりのシードルです。なかなか美味いですね。造り手は、ブルターニュ地方でも少し内陸部に入ったレンヌから30㎞ほどのところとのこと。でも、何だか一度家族で訪れたノルマンディ地方の町リジューを思い出します。このリジューは、若くして聖人となったことで有名な”リジューの聖テレーズ (Sainte Thérèse de Lisieux)”を思い出します。ま、雑駁な言い方すれば、ブリテインの語源となったブルターニュ、そしてノルマンディは、北部フランスであることに違いはないですから。

知らなかったことですが、シャンパーニュで言うところのRMがシードルでのシードル・フェルミエ(Cidre Fermier)になるそうです。

沢山のシードルを飲んだわけではないですが、これはピュアなリンゴ果汁を感じる今までで一番好みのシードルです。ALC4%ですのでビール変わりに丁度いい。つまみはクレープ・サレ(甘くない塩味ベースのもの)、できれば、そば粉生地でベーコン、半熟目玉焼き、チーズが入ったものが食べたい!



にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村

ドメーヌ・ヨヨ KM31 2010

2015-02-02 | ラングドック/南西地区/マディラン
Domaine YOYO KM31 2010

産地は、コリウールというペルピニャンからバルセロナ方向へ20㎞ほどの地中海に面した町です。このワインは、フラッグシップワインで、KM31とは畑が県道から31kmの所とのこと。購入後、セラーで3年近く寝かせていました。で、造り手はブルーノ・デュシェンの知り合いというのが宣伝文句。

5年目でガーネットが入ってきている? ちょっと早いんじゃなぃ?! グルナッシュがメインでしょうが・・・ Netを探してみてグルナッシュ70%、カリニャン30%で、ビオと判明し、まあそれは納得。造り手は、ワイン醸造では新人のようで、味わいに深み、広がり、奥行き、経時変化、等々に無理があるように感じます。仕方ないことでしょうが・・・。

香りは、開栓して最初に来るのがALC臭、ちょっと籠るようなビオ臭も? 
味わいは、葡萄の味わいが余韻に強く出過ぎて、葡萄の味わいが出ているのは良いことですが、全体バランスとしてはウ~ンですね。決して不味くはないけれど、美味しいと言うにはちょっと憚る。ウチのご意見番は一言美味しくないって・・・ アッチャー *_*;

YOYO女史がいろんな経験を積んで行く中で、オッて思わせる日はそう遠くはないのでしょう。そう期待して飲ませていただきます。

※インポーターはコスモジュンですが文字が見えません。透明フィルムで見えないのであれば文字を銀とか金にするなど改善すればいいのでは・・・。貧相なブッションも改善の余地ありですね。


にほんブログ村 酒ブログ ワインへにほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログへにほんブログ村