ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

ドメーヌ・コルディエ マコン・ヴェルジッソン ラ・ロッシュ 2011 

2013-06-30 | プィフュッセ/マコネ/ボジョレー
Domaine CORDIER Macon Vergisson La Roche 2011

フィラディスのWEBから、熟成はバリック9ヶ月と記載がありました。で、「マコンヴィラージュのクラスまで手摘みを行い、その結果、収量は15hl/haにまで抑えられている。マコン最上の区画から生み出されるこのワインには、適度に硬質感のあるミネラルの骨格があり、完熟した果実を感じることができる。コルディエ手掛けるマコン中の最上級キュヴェ」 とのこと。

完熟葡萄を使っている割に酸味があります。多少なりとも補酸しているのでしょうか。クリストフ・コルディエが好きな畑は、Pouilly-Fuisse VERS-CRASですが、このワインや Pouilly-Fuisse Vieilles Vignes も完熟葡萄を使っているのですが、酸が綺麗に入っていて甘酸バランスも良く、口中の広がり具合や余韻に至るまで、良くできたワインというイメージはヴィンテージ2011も変わりませんね。

収量15hl/haが、この(値段的に)裾物クラスで事実かなと疑問に思いつつ、味わうと納得するんですよ。造り手の実力でしょうか。油分的なバターぽさがプイィ的で、ブラインドなら、わたしには間違いなくマコンとは分からないでしょう。香りに軽めのミネラル香、獣臭まではいかないけれど生肉など野趣、白系ブーケ、完熟パイナップルなど旨いワインに仕上がっています。

 ・・・そういや、これってヴィンテージ2011ですよね。VERS-CRASのVT05は飲み始めまでに6~7年掛かりましたので、フュッセと違ってマコンならこれだけ早く飲めるのにちょっとビックリ。



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シャトー・ド・セグリエス リラック 2010

2013-06-28 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
Chateau de Segries LIRAC 2010

直前のニームの赤ワインと同様に色調に黒色が強いのですが、黒色の意味合いが違います。どちらかと言えば黒紫と言った方が表現としては近いか。開栓当初から濃い土香を主体とした野趣の香りや、濃色系のブーケが香っている。いいですねえ!! 流石ヴィンテージ2010のローヌワインです。

LIRACの2010は、ロジェ・サボンのシャペル・ド・マイヤックといい、このセグリエスといい、好いワインに当たっています。自分の好みで言えばサボンですが、セグリエスの土香、野趣は捨てがたいです。ランザック氏のフラッグシップだけありますね。

ところで、セグリエリスのLIRACのエチケットが少し変わりました。シャトーの絵の上に獅子マークが入ったのと、ボトルネックの紙帯が無くなりパップのような、ボトルに”LIRAC”とLIRAC印章?が硝子ハンコ文字になりました。でも、個人的には、エチケットデザインがバランス悪いのでエチケット自体を作り直したほうがいいかと思いますが・・・・・ コルクも価格に似合わない5cmのコルクで上質ものを使っていて、ワインはセンスありですが、エチケットはセンスなしです。 ーー;



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レミー・フェルブラ コスティエール・ドゥ・ニーム セラベル 2010

2013-06-26 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
Remy Ferbras Costieres de Nimes SERABEL 2010

ニームと言えば世界遺産のローマ水道橋のポン・デュ・ガール(Pont du Gard)を思い出します。

エチケットに貼付されているオランジュの金賞って?・・・・・ オランジュのコンクールって名立たるワインってあるのか良く分かりません。注ぎ入れる時の液体色が異常に黒っぽかったのですが、グラスの底ももちろん見えませんし、黒色はシラーの影響でしょうか。焦げパンの香がたってますので間違いないでしょう。

買値は決して贅沢を言えない価格でしたが、良年のVT10なりに悪くはない。ただ好みかと聞かれれば、ちょっと違うかも。まあ、ワインコンクールの入賞ラベル貼らなきゃ売れないんでしょうね。



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普段飲みの銘泡!? メゾン・フランソワ・ラベ クレマン・ド・ブルゴーニュ 

2013-06-24 | シャンパーニュ/フランチャコルタ/他
Maison François Labet Cremant de Bourgogne Brut

フランソワ・ラベと言えば、シャトー・ド・ラ・トゥールのVT01、VT04のクロ・ヴージョは飲みましたが、特にVT01はアタリで難しい年でしたので感心したのを覚えています。

で、今回は、聞いたこともなかったメゾン物でしかも泡。ドメーヌ物ではないので余り期待して購入したわけではないのですが、なかなかどうして。セパージュはピノ100%で、それをシャンパーニュと全く同じ製法で瓶内2次醗酵、たっぷり18ヶ月の瓶熟成を経てリリースとの触れ込みですが、さて、どんなものでしょう。

香りは杏や花梨のような香りがあり、味わいはアタックが柔らかく酸が綺麗。余韻もしっかりして美味しいです。僅かな雑味っぽさがありますが、変な苦味もなく価格に似合わないピュアな味わい。酸とミネラルの兼ね合いでしょうか、贅沢言えば、輪郭がもう少しあればというところ。まあ、しゃーないでしょ。それでも、この香味には普段飲みとしては満足です。



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シャトー・ド・ゴール リムー オピデュム 2011 

2013-06-22 | ラングドック/南西地区/マディラン
Chateau de Gaure Cuvée Oppidum Blanc 2011

この造り手のワインは、以前、銀座屋酒店のワイン会で飲んだ覚えがあります。その時は赤ワインで好い印象が残ってて、今回は試してなかった白ワインを飲んでみました。

セパージュはシャルドネ80%、シュナン・ブラン15%、モーザック5%

シュナンは少ない比率ですが、主体のシャルドネといいとこ勝負のように主張していて、配分的には丁度良さそうです。オマケのようなモーザックは香り付けでしょうか? 余韻に甘ったるさが少し出ますが、全体的には好いバランスです。従前に飲んだグルナッシュ主体の赤ワインもそうでしたが、若いうちから飲めるモダンタイプと言えるのでしょう。

完熟葡萄を使っているとのことで味わいに十分表現されてて、10℃程度での開栓でしたが低い温度からでも完熟果実のフルーティさが味わえます。トロミもあって3K以下のクラスではトップクラスと言えるでしょうが、若干酸が利きが弱いのが気になりますね。



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シャトー・ド・セグリエス タヴェル・ロゼ 2011 

2013-06-20 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
Chateau de Segries Tavel Rose 2011

セグリエスのTavel 2011は、2010 とは打って変わって開栓当初から美味しく飲めます。こりゃあ、買い足しは決まりですね。コルクは安っぽいプラ製ですが、その分ブーちゃんの心配もなく安心です。

AOC リラックの直ぐ傍のタヴェル、ワインで言えばモルドレが有名ですが、最近は有名税が高すぎてちょっと触手が伸びません。故に、”シギ(Mordorée)”に改めて逢うことがもうないかも。 ^^ゞ



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ドメーヌ・ド・シャソルネイ サン・ロマン・ブラン 2008 

2013-06-17 | サントーバン/マランジュ/ラドワ
Domaine de Chassorney Saint-Romain Blanc 2008

このワインのエチケットは、通常ラベルではないのでショップに聞いてみますと、コサール氏が新井さんのための特別仕様にしたボトルだそうです。で、葡萄は全てドメーヌの畑のもので、コンブ・バザンを含めてマグナムに使われる別の畑のものも混じってるそうです。 そういう意味でコンブ・バザンとは名乗ってないとのこと。

何か訳あって新井さんとのコンビを解消したのでしょうが、このワインはコンブ・バザンの名前がない分廉価でした。シャソルネイは、サンロマンにしては元々価格設定が高いように思えて触手が動かなかったのですが、2008という熟れてきたであろうヴィンテージと価格的に3Kで、これならということで買い求めてみました。

飲み頃に入っていて、家庭用冷蔵庫で冷やしていたので夏場でも可也温度が低い11℃から飲み始め、今丁度15℃です。・・・ちょっとシャルドネにしては私の好みの温度より低く香りが立ちにくいですね。で、数分で17℃って、やっぱ暑いですねえ ーー;

ミネラル感のある苦味が石灰系の香りを醸していて、酸の入り方が優しく余韻は軽いのですが値段を考えれば十分でしょう。温度が上がってきて粘性も良くなり、イメージ的にはシャサーニュの1erのようです。 値段的には拾い物だったか!



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ドメーヌ・レイモン・デュポン・ファン ブルゴーニュブラン ショーム・デ・ペリエール  2011

2013-06-12 | ACブルゴーニュ
Domaine RAYMOND DUPONT-FAHN Bourgogne Blanc Chaumes des Perrieres 2011

PR広告を見ているとホントは村名畑だったが土を盛ったのでACブルの格下げになったとか。でも飲んだ印象ではあくまでも上物ACブルか普通の村名。

既に十分飲める域ですが、ヴィンテージの割りに酸とミネラル感のメリハリが弱い。ここら辺は、良く言えばムルソーの柔らかさはあるんですけどね・・・。香りにシロップ付け花梨など柑橘、味わいは甘みが走って中膨れした感じが先般飲んだベリンジャー・プライベートリザーブに近くカリシャル的。なんだか最近はブルもこういうタイプが多くなっているのでしょうか、長熟のムルソーのイメージと違って早飲みタイプであることもカリシャル的かと。

いずれにしても、ヴィンテージは若いですが今飲んで美味しいワインです。

<2日目>
酸味が綺麗にでてきて随分メリハリを感じます。これなら来年も試してみたいですね。



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ドメーヌ・ボルジョ シャサーニュ・モンラッシェ シャン・ド・モルジョ 2010

2013-06-09 | ピュルニ/シャサーニュ・モンラッシェ
Domaine Borgeot Chassagne-Montrachet Champ de Morgeot Rouge 2010

シャサーニュはご承知の通り畑の半分近くがピノ畑。ワイン辞典では、白が182ha、赤が121haで19世紀までは赤の生産がほとんどであった土地だとのこと。ル・モンラッシェを筆頭に良い地層が広がるのでしょうが・・・・・、石灰層がどうなのかまでは勿論知りませんが、フィロキセラ後と言われつつ何時の間にか白が多くなったのでしょう。

柔らかいミネラルと酸の組み合わせの赤ワインが多いようなイメージなのですが、初物のこのボルジョの赤もイメージに違わずなかなかいいです。このレジョナルは香味のバランスも良く、普段飲みであれば十分な気がします。ま、ヴィンテージの良さもあるのかとは思いつつVT11も試してみたいですね。

簡易式のスクリュープルが最近壊れてラギオールで抜いているのですが、最後にコルク先が追従できずに折れてしまいました。質とスクリューの差込感から言えば長期熟成はできないかな。



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アヤラ ブリュット ミレジメ 1999

2013-06-07 | シャンパーニュ/フランチャコルタ/他
AYALA BRUT MILLESIME 1999

随分久しぶりに・・・・1年ぶりに・・・シャンパーニュを開けました。
PN主体の泡っていいですねぇ。泡はこの時期にしか飲まないっちゃあ飲まないのですが。

微かというか微妙に苦味がありますが問題ない範囲です。ドサージュも少ないようでブリュットと言うよりエクストラ・ブリュットのような味わいで、香りにきちっとオレンジピールも綺麗に出ています。ベルナール・モローのACブルを1杯飲んでから開栓、モローの後だっただけにちょっとだけ果実味が弱いと感じましたが、余韻からここら辺がピーク越えたあたりかなと思いつつ楽しめます。



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ドメーヌ・ベルナール・モロー ブルゴーニュ・ブラン 2010

2013-06-04 | ACブルゴーニュ
Domaine Bernard MOREAU Bourgogne Blanc 2010

このボトルでベルナール・モローのACブル ヴィンテージ2010は最後です。今日は、オーストラリアとのWカップ戦をグラス一杯半残して4日目のジャック・プリュールを楽しんでからの開栓でした。

Wカップ出場おめでとう!! 
勝ちたかったのは誰しも同じでしょうが、次に控えるコンフェデ杯で頑張って欲しいですね。 (^^)/

モローのACブルは良かったですねえ。と言うよりACブルクラスではTOPに位置しているかと思います。故に、わたしはちょっとした村名ならこのワインを選択します。それぐらい好いワインでした。 



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ドメーヌ・ジャック・プリュール ピュリニー・モンラッシェ1er レ・コンベット 2005   

2013-06-01 | ピュルニ/シャサーニュ・モンラッシェ
Domaine Jacques Prieur Puligny-Montrachet 1er les Combettes 2005

このワインは、10年程度で開けようと思っていましたが、ええい開けちゃえって四捨五入で10年だからって自分なりにOKして開栓。どうでしょうか。

色調は、透明度も高く液面の艶っぽさが好印象で、金色の濃度から30%程度の樽が入っているのか?、熟成して好い色になってきてます。粘性も十分で、足も太く、出方がゆっくりしています。
香りは、若さを感じさせ、革、石灰系?火打石?的ミネラル香、白系ブーケ、薄く木の実があります。
味わいは、アタックに酸が前にでていて未だ若さを感じます。金属をなめた時のような苦味に近いミネラルが鋭角的です。それでいて口中では柔らか味を感じ、収斂性がありそうです。明日か明後日には酸味が抑えられて、甘みが出てきてバランスが取れそうです。その時には一皮剥けた完熟パイナップルが味わえるのでしょう。

このコンベットは、8年でこの程度の熟成ですと、若い時は酸っぱくって堅くって人気なかったでしょうね。 ・・・フランソワ・ジョバール的(5日目7日目 10日目)な長熟かな。いずれにしても、ヴィンテージ2005の葡萄の強さを引き出すための長期熟成ワインになっていたのでしょう。こういう職人気質的なところは、わたしの好みのワインです。2日目以降どうなるか変化が楽しみです。

<2日目>
まだ酸が勝っていますが、予想通り甘酸っぱい完熟パイナップルに変化しました。香りは変わらずで若干腐葉土が出てきたか。
<3日目>
ピュルニーらしいミネラル感たっぷりで鋭角的だった酸が和らいできました。



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