ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

クロ・デュ・マルキ 1996

2014-11-27 | ボルドー
Clos du Marquis 1996 Château Leoville Las Cases

パリで仕込んだ現地調達品。長女のvintageでちょっとしたことがあったので開栓。熟成18年では未だ若いかと思いきや、正しくピークに近いですね。

色調は綺麗なガーネットで、注ぎいれる時の液体色は僅かにレンガが入りかけと言えるでしょう。
期待していた動物臭や獣臭は殆どなくて、キノコやハーブの方が香ります。複雑味はあるのですが、残念ながら好みの方向性ではありませんでした。

味わいは、果実の甘みが余韻にまでしっかり味わえ、確かに美味しい。敢えて言うなら、香味の凝集度の違いが上級キュヴェのラスカーズとの違いなのでしょう。

客観的に評価しましたが、記憶に残る1996でした。



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ポール・ジャブレ・エネ クローズ・エルミタージュ ドメーヌ・ミュール・ブランシュ 2012

2014-11-25 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
Paul Jaboulet Aîné Domaine Mule Blanche Crozes-Hermitage Blanc 2012

ジャブレのワインは久しぶりです。多分ジャブレの白ワインは初めてだと思いますが、ルサンヌ50%とマルサンヌ50%で醸したものがあったのですね。いやー知りませんでした。 ^_^;;

混醸率だけをみるとアンドレ・ペレのサンジョセフの白ワインと同一ですが、畑の違いもありますが香味が全く違います。全体的に優しく女性的に感じるのがジャブレの特徴でしょうか。

現時点では、輪郭など弱めですが、熟成してコクや深みが出てくればそれなりに個性を感じて面白いでしょう。



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シャトー・ド・リュー レ・ヴァンダンジュ・デュ・ドメーヌ・ロジエ ヴィオニエ 2012

2014-11-22 | ラングドック/南西地区/マディラン
Château de Rieux Les Vendanges du Domaine Rougié 2012

このワインは、2011が良かったのでヴィンテージ的に2012の方が良いだろうと思って2年続けての試飲です。

 ・・・ホントは今日(一昨日の話です)はボジョレーの解禁日だったのですが、家内が疲れててボジョレーヌーボーを調達していませんでした。毎年、彼女が気に入ったものを買ってくるので、わたしはその年のブルゴーニュの出来栄えに思いが馳せ参じていたので、逆にちょっと寂しいです。たぶん明日にでも・・・ ハーフで良いよとは言っといたのですが。

掲題に戻って、このワインはヴィオニエの特徴が素直に出ているし、’12の特徴かな? 柔らかく、粘度も高く、香りもそこそこで、味わいも香りに負けず劣らずなかなかで良いですね。
でも、確かに先日ミニワイン会で飲んだアンドレ・ペレの "銘酒 Condrieu Chery Vionier”で、3人いるという話のCoteau de Cherry(コトー・ド・シェリー)所有者で Chery を名乗っているのはペレだけか?) と比較するのは酷ですが、シェリーが価格的に何倍もすることを考えれば、この廉価なワインで十分かも。



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ラファエル・カンプラ・ドス  2011  

2014-11-18 | スペイン/ポルトガル
Rafael Cambra Dos 2011

スペインワインですが、セパージュは CS40% CF40% Monastrel20% です。開栓当初は、香りに醤油ぽい香りが(酵母か?)ありましたが、消えました。あれは何だったのでしょうか。

香りはもちろんボルドー系が中心で、クラス的には出来の良いブルジョワ級で通用するかと思います。味わいは、モナストレルの20%は僅かながらデータを見ているので感じますが、ブラインドであれば分からないでしょう。そういう意味では Côtes de Bourg とか Entre-deux-Mers とか周辺ボルドーのような感じがあります。

初日と違ってバランスアップして、2日目は違った顔が見えます。コスパの良いこういうワインって、普段飲みには有り難いですね。



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アルベット・イ・ノヤ アルベット・イ・ノヤ シャレロ エル・ファニオ 2011 

2014-11-14 | スペイン/ポルトガル
Albet i Noya SAT Albet i Noya Xarel.lo el Fanio 2011

廉価なワインですが、ミネラル感を背景とする酸味と程よい甘味。ちょっと残るけれど自然な苦味。グラスに気泡は付着しませんが、舌先に僅かな発泡も感じます。

シャレロ100%のワインは初めてで、香味からワインの新世界に出会ったような錯覚に陥りそうで、大きい要素は70年という樹齢もあるのでしょうか、余韻までの優しい味わいに面白いと感じました。

<モトックス情報>
原産国:スペイン
地方:カタルーニャ
地区:ペネデス
原産地呼称:ペネデスD.O.
品種:シャレロ 100%
醗酵:ステンレス・タンク醗酵   
熟成:83%卵型コンクリートタンク熟成 6ヵ月
    17%樽熟成6ヵ月(ハンガリー産アカシア樽、225L、新樽比率10%)
年間生産量:12000 本
栽培面積:5ha
平均収量:27.5hl/ha
樹齢:70年
土壌:赤粘土の混じった石灰質
コンクール入賞歴:(2011)ペネデス・シャレロ・コンペティション 2013 金賞



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ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン マルサネ クロ・デュ・ロワ 2012 

2014-11-13 | ジュブシャン/マルサネ/フィサン
Domaine Hervé Charlopin Marsannay Clos du Roy 2012

開栓時にボトル口から果実の良い香りが漂いましたが、色調も通常年より若干濃いめかと思います。多分、ブルゴーニュのヴィンテージ2012は、エルヴェ・シャルロパンだけでなく、凝集度が上がった良い出来栄えのワインが多いのではと思われます。

ボトル半分が消えてしまった直前のプリュリエとは、スケール感が違いますが、でもヴィンテージの良さから5年程度で良い勝負ができそうです。そう考えれば、葡萄も農産物ですので、行き着くところ天地人の一つ一つが肝心なのだということでしょう。将来性を考えると、希少性や銘柄ではないことに改めて納得ですね。



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ドメーヌ・レシュノー ニュイ・サン・ジョルジュ 1er レ・プリュリエ 2006

2014-11-11 | NSG
Domaine Lecheneaut Nuits St Georges 1er Cru Les Pruliers 2006

柔らかさがNSGっぽくなくて、これがヴィンテージ2006の特徴かもしれません。甘酸バランスも良く、それなりに美味しく飲めるのですが、シャンボルのような錯覚をしそうなくらい優しい味わいです。2006って赤も白も弱めに感じるものが多いような気がします。

で、2日目の状態を確認しようと残していた半ボトルが・・・ 帰宅したらなんとなんと、影も形も無し (T_T)
美味しそうな匂いがするなあと思いきや、ビーフシチューが良い香りに包まれて・・・・。今日は輪郭のボヤケやミネラル、酸の入り方の厚みが弱いと感じてたので再確認したかったのだけど、と気持ちの整理がつかないままプリュリエに Au revoir!! ^^)/



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ファットリア・ヴィッラ・リージ カンペテッロ  2010 

2014-11-05 | イタリア
Fattoria Villa Ligi Campetello 2010

イタリアのマルケ州のシャルドネで、違和感のある苦みが余韻に残ります。
できればもう少しクリアな味わいの方が良いんですが・・・。

<モトックス情報>
原産国:イタリア
地方:マルケ
原産地呼称:マルケ I.G.T.
品種:シャルドネ 100%
醗酵:50%ステンレス・タンク、50%オーク樽  
熟成:50%オーク樽にて 6ヶ月(仏産,225L)、50%ステンレス・タンク熟成(澱とともに)/瓶熟 6ヶ月以上
年間生産量:2800 本
栽培面積:2ha
平均収量:50hl/ha
樹齢:9年
土壌:粘土質



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四恩醸造 「窓辺」 赤 2013

2014-11-03 | 日本のワイン
四恩は既に有名銘柄でしょうが、生産者の意図があるのか、値上げもなく飲み手にありがたいワイン。ラベルから、葡萄の生産者が Grupetto農園、Revigneron、みどり園のもので、明示はありませんが香味からマスカットベリーAでしょう。相変わらず酒質が優しい造りで、和食でも洋食でも何でも合うのがいいです。

お気に入りのパン屋さんのバゲットの薄切りに、クリームチーズを下地にボイルの桜海老をのせ、それにマヨネーズを少量トッピングして焼いてつまみを作ってみました。桜海老の塩味と焼きが、ほんのりとチーズとマヨのコンビネーションにマッチして、ワインとの相性も良くなかなか旨いです。



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