ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

ミッシェル・ゴーヌー ポマール 1er 1995 

2011-03-31 | ヴォルネー/ポマール/SLB
POMMARD 1ER 1995 Michel GAUNOUX

このワインのエチケットにある1erとは
「Les Arvelets、Les Combes-Dessus、Les Charmots」 の3つの1erの混醸

色調は
エッジにオレンジが入ったガーネットとレンガの中間色になってきている
透明度も高く、色目は薄め、グラスの底に微細な滓が出ているのが見えます
この薄さは写真と違って、25年熟成のピエール・ブレのカズチエ以来の薄さでしょうか
色素が落ちてしまって薄くなったことも影響しているでしょうが・・・
保管はCaveに横にしているので、立ててから即開栓したので滓が舞ったのでしょう

香りは
開栓当初は嫌味な腐葉土があったのですが1時間半ほどで消えました・・・滓が沈んだ頃でしょうか
期待値としてはVintageから動物臭を期待していたのですが・・・微かに!
全体的に弱く頼りなげで、これが精一杯かもしれません・・・あちゃー (^^;

味わいは
期待値以下ですね
ポマールの力強さどころか、か弱き淑女というかオバサン・・・ですね 
不味いわけではありませんが、市価の6~7千円出していたらと思うと・・・・・
オークションで3800円ほどで落札したワインですから価格VS品質で見ればOKです

まあ、Vintageから言っても可成り微妙な扱いをしてやる必要がありそうです

でもでもゴヌーのワインは長熟と思っていただけに修正でしょうか


ドミニク・コルナン プイィ・フュイッセ レ・シュヴリエール 2007

2011-03-30 | プィフュッセ/マコネ/ボジョレー
POUILLY-FUISSE LES CHEVRIERES 2007 Dinique CORNIN

プイィ・フュッセはヴェルジッソンのピョコッと出っ張った石灰石の巨岩に代表されるミネラル感があります
私の好きなAOCの一つです

件のワインの造り手コルナンは初めて味わいました
知らなかったのですが、英国デキャンタ誌では5★だそうですね

でもこの CHEVRIERES=ヤギ飼い と名前が付いているので
 ・・・ヴェルジッソンとヤギ飼いと掛けると
 ・・・石灰岩がゴロゴロした山斜面でヤギを放牧している光景がイメージされます
裏のエチケット(写真参照)の記載されている内容は

このワインは、自然を尊重した私の畑で、ブルゴーニュの南(陽)光を受けた、石灰粘土の斜面にある、オリジナルの(最初から植替えのない)シャルドネで造っています。 醸造と瓶詰めは、シャントレ村のブドウ栽培者のドミニク・コルナンです。”

と簡潔明瞭な仏語で記載されています
まあ、簡単に言えば(AB=)エコセールのマークはないですが、自然派ということなのでしょう

香りは
最初に石鹸を思い起こさせるミネラル香があり、もろに石灰粘土を示しています
遅れて完熟系のパイナップル、グレープフルーツなどなど・・・マンゴまでは行かないですが
1時間半程度でフルーツが前面に入れ替わってきてなかなかですねえ
開栓当初は酸が少し立ち気味だったのですが
酸が時間とともに飛んできて、強さの順番が入れ替わったのですね

味わいは
果実味もあるのですが割と単調な味わいです
トロミはなくサラサラしていたのですが
香が入れ替わったころからグラスの涙からイメージされるトロミがホンの少し出てきました

それでも、市価の半額という買値でしたのでそれなりに満足です


いまいちの姫 菊姫

2011-03-28 | 日本酒
この菊姫は、加賀菊酒本舗の一番安いお酒

蔵元:菊姫合資会社
産地:石川県
造り:普通酒
原料米:山田錦他
日本酒度:+1
精米歩合:70%
アルコール度:14.5度
酸度:1.4

上級ものは菊理媛(くくりひめ)や黒吟などありますが、2007年IWCで金賞を受賞したのが 山廃純米酒 菊姫「鶴乃里」です。この情報を何処かで聞いて一度試してみたいなと思っていた矢先に、酒造会社のほぼ地元の片山津温泉に行く機会ができたのですが空振りに終わったままでした。

でまあ、これでも試してみようと最下位のものを買ってみました
味わいのコクはないけれどバランスの良いお酒と言うのでしょうか 
香りはアルコール臭的でそれが酵母臭なのでしょうか?・・・今一歩です

でも800円のお酒でしたので、いまいちでもそれなりに満足です


・・・2日目これがどうしてどうして!
吟醸香も飛んできて、ヌル燗でなかなかの味わいになりました
好みで言えば、若干のというか酸味が気持~ちあるとGOODです

久しぶりにヌル燗でスイスイ・・・でも酔ってないなあ (^^;
ウーン・・・値段を出さないといけないのかなあ?
日本酒もはまると大変そうですねえ 


はじける上善 180ml スパークリング 白瀧酒造

2011-03-27 | 日本酒
テイスティンググラスが割れてなくなりましたので
昨日グラスを買い求めたBIGCAMERAの店頭で見つけた、在庫限り半値=198円にて購入

昨夜はそのままいただきました
で、今日は昨日の味わいイメージからレモンをアレンジしてみました

"美味しい"泡リキュールに大変身 (*^_^*)v

吟醸香を余韻に残す為にちょっと好みではなかったのですが
これであれば
お気に入りの一つになった ”端麗純米の魚沼”の線上にあるお酒っていうイメージです
 ・・・と言いますか、苦味の強いへたなシャンパーニュならこの泡の方が好みです

この泡缶は容量が小さくて・・・あっという間になくなって・・・もうちょいと飲みたい!
で、前々から気になっていた 発砲系の「辛口 純米にごり酒」 を手配してしまいました 

 

ジャン・タルディ シャンボール・ミュジニ レ・ザテ 2008

2011-03-26 | C・M/ボンヌマール/ミュジニ
CHAMBOLE MUSIGNY LES ATHETS 2007 JeanTARDY

いつかは飲まなけりゃあって思っていたジャン・タルディのCMのワイン
まあまあ買いやすい普段飲みに近い値段になって・・・Vintageからか?・・・ 出会ったので試しに購入

EUROCAVEにはエシェゾーのレ・トゥル05やNSGのレ・ブド02を寝かしてあります
それ故に彼の名前が売れ始めたきっかけのCMは飲んでみたかったのです

現在はジャンではなく子息のギョーム氏が醸造責任者として殆ど造っているとか
まあ、それでも・・・ 現代風であっても・・・
それはそれで系譜のようなものでも感じ取れればと思うのですが・・・

開栓直後は篭るような味わいがありましたが
1時間ほどで飛んで、果実味が前に出てきて少しバランスアップしたでしょうか
 ・・・若さでしょうか、それなりに美味しいのですが、まだ本来のバランスではないのでは (^^;

飲んでて、篭るイメージがF・ミュニエのCM(ミュジニの格下げ)04の初日と酷似していますね
ミュニエは2日目にUPしましたが、タルディはどうでしょうか (?_?)
Vintage的には04と07は出来栄えとしてヴィンテージチャート07は出ていませんが
04が86点で、対する07はまだ評価の出ていないのですが、恐らく86~8辺りでしょうか
恐らく結果的に差は余りないのではと思っているので、そういう意味で明日は楽しみです

まあ半分残して明日に期待してみましょう
と記載しつつ・・・・・2時間超で篭った味わいというか雑味が晴れてきました
味わいに隙がなくなってきて村名としてはこれ以上望めないかもしれません
やはり、香りに物足りなさが感じられるのは仕方ないことですね
この仕方なさが、飲み手として上級キュベを欲しがる瞬間ですね

なかなか ”やるのぉーおぬし!” と言いたいところです


サン・ジョセフ ルージュ 2007 クルビ

2011-03-24 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
COURBIS SAINT-JOSEPH 2007

サンジョセフのシラーが100%のクルビのワイン
シラーには焦げパンのイメージあって
熟成してないとちょっと飲みにくいのかなと思ったのですが・・・

開栓当初からフルーティで、セパージュの特徴は控えめ
アタックの優しい飲みやすさがあります

造り手の情報として、クラスマンの2003で調べてみると、★なしで掲載
まあ、それでも十分認知された造り手なんだとわかりました
クラスマンの記載情報では
赤はシラーのみ21ヘクタール、白はマルサンヌ95%、ルサンヌ5%で5ヘクタールを栽培しています
こうして栽培面積を見ていると、流石に栽培の難しいルサンヌは少ないですね

ローヌのVintage2007は優良年ではありますが、南ローヌと北ローヌで
ヴィンテージ評価では98点と89点ですから評価上はエライ差です
で、このワインは北部のサン・ジョセフですから当初あまり期待していませんでした

でも、味わいは
初日のアタックの軽さに”あれ?”という拍子抜けの味わいで
北部の評価に差があるといっても、89点もあるのですが・・・
全体的にちょっと薄めな味わいに飲みやすく造ったのかなあという印象でした
それでも2日目はシラーの強さが少し戻ったような味わいと焦げパンのグリエ香に納得

これで青札2枚でおつりが来るのは有難いですねえ











カレラ セントラルコースト キュベV シャルドネ 2009

2011-03-22 | アメリカ/カナダ
CENTRAL COAST CUVEE V CHARDONNAY 2009 CALERA

カレラの白は初めての試飲です
価格的にも廉価で買えたQUALITE-PRIXなワインを期待して開栓

このワイン
コルク代わりに、ガラス栓に締め込み時のグリップに可塑系樹脂を組み合わせてます
 ・・・面白い発想ですねえ
二日間に分けて飲む予定なので、バキュヴァンではなくこれを使ってみましょう

香りは
残糖感のあるグレープフルーツ香が全体を占めています
トロミ感があるので厚みがそこそこにあるように錯覚します
白花や黄花のCDの若い時期にあるフローラルもあります
 ・・・1時間半程度で完熟葡萄を使っているのでしょうか、リンゴ蜜が出てきました

味わいは
香りにあるとおりの残糖感のある余韻がバランスを崩しています
文字面では似てるようになりますが、コルディエのVERS-CRASとは異質です
ミネラル香に比例するミネラル感もありいいのですが
シースルーのような苦味がアタックから余韻まであるのが気になります

そうは言っても
まあ買値が青札2枚でおつりがあったのでそれなりに満足です






アンドレ・ショパン NSG レ・バ・ドゥ・コンブ 2008 

2011-03-21 | NSG
NUITS-SAINT-GEORGES LES BAS DE COMBE 2008 Andres CHOPIN

家内が今朝スーパーで
いつものように2-3日に1回の、牛乳1本と納豆を2パック買って来ました
で、レジに並んでた時に
店頭にも一人1本とかいてあるのに牛乳を2本買おうとした人がいたそうで
レジで御託を並べてたそうですが、スーパー側からビシッと言われて結局1本になったそうです
あれだけTVでも言われているのに・・・・・
まだ牛乳を飲めるだけでも、納豆を食べられるだけでも良いのだと自覚がない人がいる
こうした行動の起こる人と言うのは一体どういう精神構造なのだろうか

(以下読売新聞抜粋)
 12日午後、高圧になった1号機の格納容器内の蒸気を逃がすための弁が開放された。格納容器に亀裂が入る最悪の事態はまぬがれた。その弁を開ける作業にあたった男性は、100ミリ・シーベルト以上の放射線を浴び、吐き気やだるさを訴えて病院へ搬送された。
 もともと、この作業では、大量の放射線を浴びる危険があった。このため、1号機の構造に詳しいベテラン社員である当直長が作業を担当。「タイベック」と呼ばれる特殊な全身つなぎ服とマスクを身につけ、手早く弁を開けたが、10分超で一般人が1年に浴びてもいい放射線量の100倍にあたる放射線を浴びた。
(後略)

原子炉大爆発という大災害を起こさない為に、その後もずっと炉心冷却の対策は続けられているのでしょう。昨日のTV放送でも、冷却装置のための電源確保や炉の冷却のための放水のために、決死の覚悟で任務を全うされている方々がいて、支えている家族がいる。日本だけでなく世界の注目を浴びながら。

誰かがやらねばならない事でしょう
その心意気と使命感のある”火消し”プロ集団と家族の気持ちに合掌! ・・・です
何も出来ない私たちは、せめて祈ることと、節度ある買い物や、自宅も会社も節電(社内ではエアコンOFFのためコートやダウンを着てます)など
できる行動をとることが、被災者の方たちに対しても、間接的にできる現在最大限のことだと思います


さて、本題のワインです
A・ショパンは好みの造り手です
そして、このワインは本拠地のNSGであって、ショップのリスト見てて目を惹かれました

NSGなのに味わいが妙に明るく
でも香りはカチッとして、NSGの特徴が出ているようです

開栓当初は、アタックから酸が強く余韻まで残ってきます
かと言って嫌味な酸味ではなく
色目は若干濃い目で、若飲みなのにタンニンを感じさせないほどです
まあこのワインの場合はちょっと早開けになったという感は否めません
それと、Vintageの問題?でしょうか、2日目に若干落ち気味になるのが気になります

好みの塩梅から言えば
酸味が押さえられて果実味が出てくるといいですね
来年辺りからバランスが取れてきて美味しくなりそうです


クロ・ヴージョ GC シャトー・ド・ラ・トゥール 2004 その2

2011-03-19 | エシェゾー/VR/クロブジョー
CLOS-VOUGEOT GC 2004 CHATEAU DE LA TOUR 

さて、Vintage2004のこのワイン
在庫もあるし、ハーフなのでちょこっとの時のワインとして丁度いいです
でも価格的には安くはないので気軽に飲めるワインではありません

前回から7ヶ月経ちました
強いVintageではないのですが
7ヶ月間がいったいどれくらいの熟成スピードになっているのでしょうか
確認したくなるものです
 ・・・・・想像以上に進んでおり、あと4~5年ではなく来年あたりからで好いでしょう

グラスに注ぐ時の色合いに
オレンジが入ってきているガーネットが横面から綺麗に透けて見えてきます

香りは弱くはなく
注ぐ時から熟成感を漂わせて
少しの腐葉土や鞣革があって、でもフローラルは?ですね

枯れているわけではなく、バランス良く全体的にこじんまりまとまっています
ボトル差はあるでしょうが、昨年9月に飲んだ前回の状態から随分変化してきました
良い造りのワインですが、弱めで熟成、これがVintage2004と言えるのでしょう

そういう意味で、天候に準じた素直な造りと言えるのかも


バロ・ミノ ACブル シャルドネ 2008 

2011-03-18 | ACブルゴーニュ
BOURGOGNE CHARDONNAY 2008 BALLOT MILLOT

色調から殆んどステンレスタンク醸造と思われます
従前から白ワインに思うことは
シャルドネの場合、ミネラルの弱いテロワール
 ・・・村名やACブルならステンレスの方が果実味が素直に出やすい
で、このワインは素直に美味しい
 ・・・この色調でバランスの取れた甘すぎない果実味
美味しいですね・・・・・旨い!とまでは言いません

Vintage2008ではいろいろ試したわけではないですが
Vintage評価のそこそこだった2007のデュガ・ピィのACブル・ブランといいとこ勝負です

上級キュベを試したいですね


東北地方巨大地震 その2 計画停電や買占めなど

2011-03-15 | 日記
全てが初めてのことが次々に起こっているので
何かをしなきゃとか、生活物資を備蓄しなきゃとか
そんな思いが群集心理を増幅してきているのでしょうか

会社は14日から初めて実施される
 ・・・一部混乱はありましたが・・・
計画停電の影響で、通勤にも影響が出ていますし
コンピューターシステムの使用時間も限られていることなどを勘案して
一先ず16日迄は出社自由として、必要な場合にのみ出社することになりました

その一方で
新聞にも行政庁のコメント(連舫大臣などの)が掲載されているように
物不足の強迫観念というか、群集心理というか、スーパー等での買占めが起こっている
 ・・・実際に近くのスーパーで目の当たりにしました

東京は交通網が遮断されているわけではないので
必要なものがあれば中部圏や近畿圏からも持ってこられるし
何故に混乱に拍車を掛けるような動きをするのか
 ・・・オイルショック時のトイレットペーパー不足のような現象でしょうか

今も近くのスーパーに入荷があって、我先に?と集まってきた人達 
それでもって、二ヶ所で接触など交通事故
 ・・・・・冷静に考えれば、食糧危機を起こしているわけでは無いのにもかかわらず

今現在の「最大の関心事=問題は福島原発」のことではないでしょうか
東京は那須辺りからでも200km程度離れていますので未だいいですが
50km圏内辺りの方々は二次災害に気が気でないでしょう

関係者は懸命の努力をされていることと思いますが
二次災害のなきよう早急なる問題解決を、ただただ祈るのみです

東北地方巨大地震

2011-03-14 | 日記
先ずは、不幸にも他界された方々のご冥福を心よりお祈り申しあげます。
そして、被災された方々へお見舞い申し上げ、心から一日も早い復興を頑張って欲しいと思います。
この未曾有の災害に際し、日本国民の一人としてできる協力・・・せめて募金等したいと心底思います。

<3.11金曜日>
先週の午後、地震が来たときに
勤め先は岩盤の硬い多摩地域ですが
会社にいるときに、最初は小さな揺れから、次第に大きく揺れてきて
まあ直ぐに止むだろうなんて思っていたらとんでもなく長くて
流石に部下と社屋外に待避、しかも二度も非難しました・・・こんなの初めてです

余震が落ち着いてきて、デスクのノートPCでインターネットを見てみると
FNNサイトで船が、車が、大きな渦に飲まれていく光景が・・・
絶句!!!
東京でも帰りの電車がすべてSTOP
お手上げ状態でしたが、他部署の後輩が「家まで車でお送りします」というので
「悪いけど事務の女史も一緒に頼むよ」という事で、何とか帰宅できました

<3.14月曜日>
朝からJR主要線以外はストップ
本社が田舎にあるため、80%くらいの社員が車両通勤なので
自動車通勤の後輩へ、駅から携帯で連絡してピックアップして貰って、一先ず出社しました

そうすると、やはり出社できず待機者が何名もいて
会社としてどうするのか対策会議がありましたが、午前中は結論出ず
午後の状況を確認して指示を出すとのこと
5月に控えている通常総会等々についても
内容変更するなど大きく舵を切ることで担当役員と合意・・・・・etc

地震など風水害は自然災害ですから、いつかは我が身なのかもしれません
今回の地震は有史以来の大地震であり、まるでSF映画の実写版のような・・・・
3.11・・・9.11 ”11”って不吉な数字になってしまったのかもしれません

ミッシェル・マニャン モ レ・サン・ドニ トレ・ジラール 2006

2011-03-07 | モレ・サン・ドニ/CSD/CDR
MREY-SAINT-DENIS TRES GIRARD 2006 Mchel MAGNIEN

フレデリックが造るドメーヌ物
ミッシェルという父親の名前を名乗るだけのそれなりに美味しいワイン
フレデリックの名前を使えばネゴス物、分かり易い使い分けといえるでしょうか

前回は2010年5月以来ですが、その時にも村名格でも熟成6-7年は必要だとは思える飲み口でした
そういうしっかりした味わいですが、ミネラル感不足からでしょうか
焦点ボケが入るのは村名格故に仕方ないのでしょうか

メリハリというか、上質ワインとの境界というか
このワインは丁度その分岐点にあるワインでしょう

トレ・ジラールはMSD1erのクロ・ゾルベと隣接
 ・・・RN74と1erのゾルベの間の畑です
RN74の近くは、確か水はけの問題があったように記憶しています
だから焦点ボケはそういう意味でミネラル不足かもしれませんね

でも黙っていればCMというよりジュブシャンに間違えそうな
 ・・・そんな香味があります

MSDのブリチェクのフラッグシップ
1erのジャンポール2世の時にも書いたのですが・・・・・以下はその時の抜粋です

『マニャンより、より静けさを湛えながらもぶっとい中心線がある
 樹木に例えると、成木になりかけて幹もしっかりしているのだが
 枝葉がボヤけていて、何の木なのか不明で見ている者が困っている
 決して不味くないが、良く味わってみると微妙にバランスが取れてない所がある
 人に聞かれたらどういう風に言葉で伝えるか考えこんでしまう』

このワインの焦点ズレはブリチェクと同様のものかも知れません


コルディエ プイィ・フュッセ ヴェール・クラ 2005 その3

2011-03-05 | プィフュッセ/マコネ/ボジョレー
CORDIER PUILLY-FUSSE VERS CRAS 2005

Vintage2005はこのボトルで3本目
やっと本領が出てきました!

クリストフ・コルディエのお気に入りのクリマ・・・・・”VERS CRAS”
2本目までの残糖感が殆どなくなって
それまでのバランスを崩していた、そうです、余韻に強く出てくる残糖感は無くなりました
それよりも後引く旨さに変化してきています

いやー旨いですねえ (*^o^*)
この香りと味わいに多くのファンができるでしょうね
私の好みで言えば
ギュファンの Tri de Chavigne 2004 (PP91だったか) よりもハッキリ好みだと言えるでしょう

1本目が2009年12月
2本目が2010年12月

そして今回が3本目

柔らかい酸とマンゴーや完熟パイナップルとのハーモニー
果実味と酸味のバランスが取れ、厚みとコクも、少しですが感ずるようになってきて
完熟葡萄の旨さを存分に官能できます

コルディエもそうですが
VT05のワイン達が熟成してきて、少しずつ、少しずつ変化してきて当たってきましたので
EUROCAVEに寝かせているワイン達の開栓が楽しみが増えてきました


フォントディ キャンティ クラシコ 2006

2011-03-01 | イタリア
FONTODI Chianti-Classico 2006

普段飲みに購入しておいたワイン
結構濃い味わいがパエリアに合って美味しくいただきました

このワインで2本目ですが
ボトル差もなくそれなりに普段に美味しくいただけるワインです
イタリアのトスカーナの2006はVintage評価が96点だけあると実感です
このワインはこれから10年程度は美味しくなっていくのかもしれません
であれば買いでしょうか

現時点では若飲みですので厚みやコクは出てきていませんが
PP91の片鱗はあります
どうしても購入価格2000円から若飲みをしてしまうので勿体無いと思うんですが・・・

美味しいワインって価格じゃない・・・ブルゴーニュやバローロなどのブランドでなく
フォントディの2006は何本か熟成させてみたいものですね