ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

シャルドネ比較試飲 アラン・シャヴィ2010 vs ダンジェルヴィル2003

2013-04-26 | ムルソー
4.20開栓(7日目)のアランのシャルドネと4.23開栓(4日目)のダンジェルヴルのシャルドネの単純比較をしてみました。

結論から言えば、ハッキリと好みが出ました。
アランのCDの方は、雑味があるのですが香味において、厚み、ミネラル感、余韻、自然な果実味の点で好みです。一方のダンジェルヴィルのCDは、アランに比べて細身で余韻に甘みと言うより砂糖シロップ感が残ります。

総じて自然な酸味を活かしたアラン、手を加えすぎたダンジェルヴィル、そんな印象が残りました。アランのワインは、1/3に近い価格でしたから言わずもがなですね・・・・・ ^^;

追伸:
アランのACブル2010は7日目でもしっかりしていて、早飲みタイプと言うより7~8年以上熟成させれば結構化けるかもしれませんね。


                    左がアランで右が気持ち濃い目のダンジェルヴィル

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ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィル ムルソー 1er サントノ 2003 

2013-04-23 | ムルソー
Domaine Marquis D'ANGERVILLE Meursault 1er SANTENOTS 2003

一昨日開栓したソーテルヌのCH.シガラは、さすがにもてあましてしまい、ダンジェルヴィルの白を開栓してみました。

このワインは、以前に某ショップのオークションで落札したものです。値段的には、5,300円でしたので安いかなとは思ったのですが、ワイン市場のデフレは続いていますので、今じゃあ割安感がありません。ましてやダンジェルヴィルは、赤屋さんですし白なので興味本位に落札したのですが・・・ 安かったのと過熟果の多い(?)ヴィンテージ2003ですのでどうでしょうか。

色調から樽はあまり使ってないようですし、思ったより酸味もあり(酸の軽さは補酸か?)、熟したグレープフルーツの香味が楽しめます。VT03であれば過熟的要素があるはずと思っていたのですが・・・・・。

果実味が開戦直後は冷えすぎもあって弱めで、時間とともに前面に出てくる様がなかなかです。ただ、バランスも良く美味しいのですが、アタックを含めて全体的に優しすぎ、印象に残りにくい、余韻が軽い、といった印象が残ります。濃さ等を感じない(足が細い故か)のは粘性が低いからでしょうし、ムルソーっぽい樽の焼きは感じますが、ALC13.5にも拘らずグラスがスイスイ進むという、これがダンジェルヴィーユのムルソーなんですかねぇ。 ・・;

調べると、2003から息子のギョーム氏が造っているとのこと。いきなり難しいVT03からじゃあ、善戦というのが正解でしょうか。



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フランソワ・ジョバール ムルソー ティエ 2005 10日目

2010-12-20 | ムルソー
今日で開栓10日目

色調が僅かに黄色系が強くなったような気がします
香りは土香、下草香が強くなり、鞣革香が弱くなり乾いてきて
シェーブルチーズ、白花や黄花などフローラルが出てきています ・・・・・いいですねえ

この10日間で厚みのある酸味や
倍増したトロミが味わいを深くしてくれるようになりました

赤ワインでは考えられないやり方ですが
白ワインでは造り手次第でここまで試すことができるんですねえ
まあ、変化や将来性などなど ・・・F・ジョバールはやりますねえ

ということで
正規インポーターのLUC(購入ワインはヴィノラム)のコメント通りでしょう
05のムルソー1erの2種とピュルニーは十分熟成させましょう
ということで、またEUROCAVEのスペースが埋まってしまいました

まあ・・・・果報は寝て待てでしょうか (*^_^*)


フランソワ・ジョバール ムルソー レ・ティエ  2005 5日目 7日目

2010-12-16 | ムルソー
François et Antoine JOBARD MEURSAULT LES TILLETS

12月10日に開栓してからの記録

<5日目>
4日目と変わらずですが若干アタックがかるくなってきた感があります

<7日目>
ミネラル香でもある鞣革香に湿り気が出てきました
味わいに果実味が出てきて10日目が凄く楽しみになりました

一切の雑味もなく順調に日を重ねながら熟成した時のイメージがでてきます
トロミも程よくいいですねえ (*^_^*)

この時点でF・ダレンのサシャーニュ1er2008の酸味を強めにバランスを若干崩した感あり


フランソワ・ジョバール ムルソー レ・ティエ  2005

2010-12-10 | ムルソー
François et Antoine JOBARD MEURSAULT LES TILLETS


襟を正すようなきりっとしたミネラル感と酸味が強い
ただそのミネラル感が
鋼のような堅さや切れ味のような味わいに感じます
多分、明日明後日になれば
白ワインとはこうあるべきだと言わんばかりになるのでしょうか?

現段階では
ミネラル感に相まって鞣革香をたっぷり醸すその姿は艶かしさがあっていいのですが
何分にもVintage2005の割にガチガチで・・・・葡萄の強い年だから尚更か
解けてくるまでは想像の域を出ない・・・・・初日の印象では若飲み厳禁ワインかも

長熟とは聞いているので、VT05でもこんなものかと何も驚きはないのですが
恐らくは10年熟成させてなんぼのもんと言うところなのでしょう
長熟系と言われるムルソーらしいワインなのかもしれません
まあ其処まで待ってやっと厚みのあるコクや複雑味のバランスが取れて
本当の姿が見えてくるワインなのでしょう

・・・と言っている内にもトロミ感が増してきて
ただ初日は酸が全面に出過ぎて、果実味が弱いのが気にはなりますね
まあ2日目の変化に期待しましょう

<2日目>
角張ったミネラリーな酸が随分と丸くなってきて
ほんのりとした甘味が少し出てきました
明日以降の変化にもっと期待したいですね・・・・恐らく5日後あたりが(*^_^*)だろうか
未だ若い甘酸っぱいマンゴフルーツ味が出てきている

<4日目>
2日目と変わらない
コシュ・デュリのVintage1990ACブルと似かよっている
硬質の酸にチラホラ出てきている果実味はジョバールの方が果実味があって好み
5日後といいましたが、10日間は変化を見ていきたいなあと思います
ボトル1/3を残して徹底的に見てみたくなりました ・・・・・ 面白くなりました(*^_^*)

<5日目・7日目・10日目>
別掲のブログ記事参照



アルベール・グリヴォー ムルソー 2006

2010-10-09 | ムルソー
MEURSAULT 2006 Albert GRIVAULT



広島出張の帰りに、出発までに空港内レストランのオイスターバーで
生牡蠣を白ワイン(シャルドネ)付きでいただいた

白ワインは写真を撮っていないのですが、ザラ付きのある甘さがあって・・・
まあしょうがないのであきらめてお代わりはしなかった

でも考えてみたら
在仏時代は木箱で・・・20~30個程度/箱
ブルターニュ産やノルマンディ産など産地別に大きさ別に(育成年数でした)
その1箱が3~5千円程度ではなかっただろうか
それを2箱くらい買ってきて
生牡蠣で、或いはオーブンでホワイトソース、マヨネーズ風味、エスカルゴ風などなど
いろいろ料理して、牡蠣だけでお腹一杯になったものです
まあ空港では贅沢は言えませんが、ずい分落差を感じてしまった一コマでした

そういや温泉郷のホテル旅館での宴会でもなかなかいいワインが無いようで
サンテミリオンのハーフが精一杯らしいのだが・・・銘柄etcは???


帰京後に無性に美味しいワインをと思ったのですが、随分飲んできたので我慢して
休肝日をとってから、開栓したものがグリヴォーのムルソー
Vintage2006はタストヴィナージュを取っていたんですね

美味しいワインにホット一息
グリボーのVT06も、柔らかく酸が弱めなのだが、甘すぎず果実味を感じさせてくれ
綺麗な酸と果実味の一体感は若い分だけ未だないが、それぞれが主張しすぎず
それでいてトロミの中で滑らかさと厚みがあって・・・・イイですねえ(*^ー^*)
村名クラスだとムルソーでも早めに飲めて丁度いい



追記 ビュイソン・バトー ムルソー・リモザン 2007

2010-10-06 | ムルソー
ワインを理解してもらえない家族から
「先日のワインがまだ冷蔵庫にあるわよ!・・・スペース取るんだからね」ですって
家庭用冷蔵庫の邪魔者になってしまいました

しゃーないから置いてるんだって
と言ってもその理由を説明するのは時間がかかるし
説明してもフンフンと聞いているが、果たして理解出来るのかどうか
きっと、ワインバカの言うことをフンフンと聞いておけばいいだろ程度だろうと ( ̄_ ̄ i)

で、件のワインですが・・・

当初、ビュイソンの白ワインの水っぽさと酸が好みではなかったのです
こりゃぁあかん・・てなことで
冷蔵庫に放っておいたのですが、開栓して4日目で美味しく変化しました
全然予期してなかった・・・・・といえばウソになりますが
殆ど、食べようかと思っていた地鶏の粒マスタードソース用の
白ワインソース行きだなあとは思ってました

やっぱり素人は読めていないんだなあと痛感・・・・・ワインの酸の変化を読めてない  (^_^;)

結論から言えば
囲碁で言うところの開局から終局までの盤面は千変万化で読めないけれど、結果は1つ
しっかりした造りであったから、上手く変化したのだろう

私にとってズバリの白ではないですが
試し買いだったのでもう在庫はなく、2-3本持っていればこれからどう変化するかが面白いかも
まあ、価格的に3千円程度ならCPもいいワインというところか


ビュイソン・バトー ムルソー・リモザン 2007

2010-10-03 | ムルソー
MEURSAULT LIMOZIN 2007 Buisson BATTAULT



ウーン!
開栓即は薄っぺらかったが、30分程度で温度が上がってきて
時間とともに角張った酸が少し和らいで、綺麗な酸ではあるが・・・・・
甘味は・・・現在時点では果実味と言うほどではなく
数年後に、酸が甘味に変わってくる可能性のあるワイン

このぐらいであれば特に特記するほどではないだろう
だからだろうか、3千円という特価が出るのも仕方ないのかも
ムルソーの丸みのある云々・・・は置いといて
まあいわゆる可もなく不可もないワインだろう

樽の焼き方がムルソーとモンラッシェ系では違うので錯覚をしているところもあると
そういう意味で言えば、作られたムルソーのイメージ=焼きが入ったものではない
まあ、このクラスなら、H.ボワイヨのACブルで十分のように思える

敢えて言えば、VT07の白の角張った酸は押さえ込まれ気味になってはきているが
せめてあと5~6年は熟成させないと、現時点では何とも言えない部分があるのも確か

流石にと言うか、比較の対象にならないのだが
先日のフランソワ・ダレンのサシャーニュ1er 2008との比較をするには
全てのレベルでの差がありすぎかな!




ムルソー・レ・ティエ 2006 ドゥニ・カレ

2010-07-18 | ムルソー
MEURSAULT LES TILLES 2006 DENIS CARRE



ボーヌに程近いMeloisey村の造り手
BEAUNEといえば Hotel Dieu ・・・・あの幾何学模様の屋根で有名な
そしてドゥニと言えばヴェルジュレスの DENIS PERE ET FILDS を思い出す。

調べてみると
ビオディナミで有機栽培と記載があった
開栓直後はピピドシャー的な香りがあったのも頷ける

ムルソーにしては若飲みしすぎであるのは明白なのだが
超特価だったので、何かあるのかなあと、試し買したワインだった
だから、実は3千円弱のQUALITE-PRIXのワインだが1本しか買ってない

もし、気に入ったら普段のみ用に半ダース買っておこうと思っていた
 ・・・最近白にはまってきた後輩にも1本かな
  ・・・・・・ムルソーのナッツ系の香りや味わいと
    ・・・ピュルニーやサシャーニュの違いが分かるようになるかも


まあ、二日目のワインの状態を見てから、追加購入をするか、しないか決めよう
        ・・・・・初日としてはまずまずで、気になるところが1点だけ




半年で生まれ変わった! ジャン・リケール ムルソー レ・ヴィルイル VV 2005

2010-04-02 | ムルソー
ジャン・リケール ムルソー レ・ヴィルイル VV 2005
MEURSAULT "Les Vireuils" VIEILLES-VIGNES J.RIJCKAERT




このワインはハーフボトルで4本買った3本目

半年前に飲んだ時は余りの固さと酸味に閉口してしまった
それでも4~5日おくと艶めかしく美味しいワインに変化した面白ワインだった

そして今はどうかと言えば
カラフェの助けもありますが
さすがはリケールの2005のムルソー!
村名ではあるが普段飲みには贅沢なくらい美味しい

ほんの少し酸味が勝ってはいるが
 ・・・・・ムルソーにしては熟成期間が短いからだろう
  ・・・・・・が、酸味が厳しかった半年前とは全く別物のように変わった



ハーフだから熟成スピードは速いだろうと踏んで開栓

それでも1時間半前にはカラフェにワインシャワーで十分にアエレーションさせておいた
注ぎ入れているときからフワーっと蜂蜜香を醸すようなアロマが仄かに香っている

”6ヶ月で読みは正解だったか?!”
などとほくそ笑みながら、頃合いを待つ時間も楽しいものだ



蜂蜜香やミネラル的な香り
 ・・・・Chablisのキンメリジャンのような硬質ではなくフワーと柔らか味のある香と味わい

若い分だけ僅かにツンくるALC臭があるが、気にはならない
と同時にバランスが良いと言える下限にギリギリ入ってきた

酸味が気持強めだからだろうか・・・
味わいにはミネラル感を伴いつつ、完熟したパイナップルやリンゴ蜜が心地よい

しっかりした造り手で良い畑であれば
Vintage05は誰が飲んでも美味しく飲めるワインだろう