ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

フォントディ キャンティ クラシコ 2006

2010-11-30 | イタリア
FONTODI Chianti-Classico 2006

気分転換にボルドーに近いだろうなんて
ざっぱなイメージ感で勝手にイメージして
セパージュのサンジョベーゼはきっと味わいや香りがCSに近いと思って開栓

このワインは価格的にも普段飲みワインとして購入したもの
でもVintage2006はPP91と良い評価を貰っているので1本だけ試し買いしました
やはりトスカーナの06はヴィンテージチャート96ポイントと高く
2000年代では最高の優良年の所以でしょうか

もともとフランスワイン愛好者なので
イタリアワインはよくわからないワインなのです・・・・・(^^ゞ
 ・・・なのでPPだけで
 ・・・パーカーを信じて
 ・・・しかも2000円という廉価のために買ったわけです 

開栓即で試飲してみましたが、いやー!なかなかいいですねえ
コクや複雑味や熟成感は若いが故にないのですが
香りはCSほど青臭さが強くなく
イメージとしてはスパイスがある分だけ左岸のオー・メドックの範囲で間違えそうで
柔らかな味わいからリオハの古木のような・・・・・(*^_^*)

これで、寝かせてある同じ造り手のフラッチャネロ2004は10年くらいの熟成決まりですね
サンジョベーゼとCSの味わいに大きな違いを感じませんが微妙な違いがあるのが印象的です

まあそんなことより
上位キュベのフラッチャネロに比べてPP評点は落ちますが
飲んでて十分満足感のあるワインで嬉しいですね


マルク・ロワ ジュブレイ・シャンベルタン クロ・プリウール 2005

2010-11-27 | ジュブシャン/マルサネ/フィサン
Marc ROY GEVREY-CHAMBERIN CLOS PRIEUR


このワインは村名ですがお気に入りの一つ
ジュブレの紫のフローラルがあって
柔らかな土香と鞣革香が混じりあっていいです
味わいも程よい果実味と柔らかいタンニンが相まって美味しいですね

熟成途中であるのは明らかですが
樽が3年目の頃に試飲した時よりも舌に残ってくるのは葡萄の弱さがあるのでしょうか
それにしても中庸的でティボーのプリウール同様に旨い
”CLOS”の記載があるので、村名でも区画が明確な畑なのでしょう

夕食のカキフライでいただきましたが
これがなかなかのもので、牡蠣の風味を消さないでいい塩梅です
やはりピュアなワインでなければ後引くような味わいは出ないですね

あれって思えるワインが続いていたので美味しいワインに飢えていました
ですので、このワインはあと2本しかないのですが開けてしまいました

このワインは飲むたびに思うのですが・・・
最大の欠点は村名にも拘らず税込7700円もすることでしょう



ベルナール・デュガ・ピィ ACブル 2008 +2日目

2010-11-25 | ACブルゴーニュ
Bernard DUGAT-PY BOURGOGE ROUGE 2008


Vintage2008は数本しか飲んでいませんが
当たり前と言えばそうで、07に続いて造り手次第の年かもしれません

そういう意味では先日のグリボーの08は雑味感が残念でした
好きな造り手だけにガッカリでした・・・お陰で4日もかかって空けました

さて、このデュガ・ピィのACブルは雑味もなく、過ぎた甘味もなくピュアな味わい
果実味が弱いと言えばそうですが・・・
香りは村名や1erクラスと遜色なく豊潤な香り立ちが心地いいですね
でも、税込4千円と言えば
ACブルにしてはやっぱり高い買い物と思うか、質的に値段相応と思うか
という悩ましいあたりでしょうか

<2日目>
果実味がガタっと落ちて酸が目立つようになりました
造り手の名前に期待するものがありましたが裾物ではこの程度なのでしょうか
  ・・・たしかデクラッセしたものを使っているんじゃなかったけか

2日目で落ち方が分かるようなワインになってますね
これはVintageの影響でしょうか
PPではGCクラスでも94-95点が多いようですから
いい造り手かもしれませんが
こういう難しい年の出来栄えが気になるものです
クール・ド・ロワあたりを試飲すれば今回のような懸念はなくなるのかも



アルベール・グリヴォ ACブル・ブラン 2008 

2010-11-19 | ACブルゴーニュ
Albert GRIVAULT BOURGOGNE BLANC 2008


Vintage的に当然未だ若いと分かってて成り行きで開栓
ボジョレヌーボーがハーフボトルだったので家内とグラス2杯づつ飲んだ後にこれにしました

家内曰く「ボジョレに2千数百円も出すのって抵抗があるからハーフにしたの」
そうなんですね
フランスではスーパーのモノプリやオーション、カルフールなどやワインショップで
1本数百円から、高いもので2千円程度で買えて
それでもって其処此処でお祝いしている
そんな風物詩であったのを思い出したのか
普段飲んでいるワインを比較してそう思ったのか、敢えて聞きませんでしたが

ボジョレの合わせでキッシュ2種類と鶏のソテー、シェーブルを使ったアミューズ
ワインに合うというアメリカ産干し黒葡萄etcが並んでいたのもあって
グリボーのACブルを家庭用冷蔵庫に冷やしてあったので成り行き開栓だったわけです

エチケットを見ると大袈裟なParisのワインコンクールの銅賞のラベル
このワインは05年だったか06年だったかも銀賞でした
(07は買ってないので分かりません)
そんな賞を取らなければいけないほどグリボーは無名な存在でもないはずだけどなあ(?_?)

このクラスとしては特に酸の綺麗さと口当たりがお気に入りです
ただ・・・・・
ピュアと言えばピュアなのかもしれませんが
雑味にも感じ取れる味わいがあるのが残念ですね



ボーカステル シャトーヌフ・デュ・パプ ルージュ 1998

2010-11-17 | ローヌ/シャトーヌフ/リラック
CHATEAUNEUF-DU-PAPE ROUGE 1998 CHATEAU DE BEAUCASTEL

随分久しぶりのボーカステル
元々この造り手には、FR駐在時代に、白のVV1997を鳩料理で戴いて
ワインの美味しさと、鳩とのマリアージュに感激して、このワインに嵌りました
食したレストランは、日本人シェフ福山さんが采配されている
A&Mというパリのアピシウスのセカンド店で16区にあるビストロでした

白のボーカステルが気に入って
ある時、凱旋門の東方向に下がったところのレストランで会食の帰りに
路地裏にあった小さなCaveの窓ガラス越しに
ふと目に入ってきたボトルのエチケットに見覚えが・・・・・あれだ!
時計は夜の10時を回っており既に閉まっていたので
翌日帰宅時に立ち寄って、店主からVintage1997の白のVVを見せられたときは感激でした
因みに白のVVはルサンヌ100%、ノーマルはルサンヌをメインに混醸
一方の赤は最大13種の混醸で、微妙にVintage毎に配分は変えたかと記憶しています
そういった混醸技術も含めて
クラスマンで南ローヌにおける唯一の三ツ星たる由縁でしょう


前置きが長くなりましたが
エチケットはカビが・・・慣れっこではありませんので、ギョッとしますよね(汗)
勿論ワインはOKでしたが・・・

十分美味しいのですが、色調にもオレンジ系がエッジにも入っていないし
余韻にかけて、舌に残る硬さも物語っているのですが
熟成13年目でも未だ未だ若い状態でした
南ローヌのVintage1998は強い年の葡萄ですので
本領発揮は20年以上、できれば30年とかのレベルかも知れません




ワイン冷蔵庫内で事件

2010-11-15 | 日記
昨日のこと
EUROCAVEの庫内のフィルター交換をしようとしたら・・・・
何と取り寄せたEUROCAVEの共通フィルターのサイズが合わない!
”何が共通だ”と思いながらも
10年近く前のモデルですから仕方ないのか
FR仕様と日本仕様が違うのか・・・問い合わせてみるしかないようです


ところで
そんな気もなかったのに今日は再び冷蔵庫の整理をしてしまいました
と言うのも私のお気に入りの1本であるBEAUCASTELの CHATEAUNEUF-DU-PAPE 1998
が庫内の汗、つまり夏場のドアの開け閉めで取り込んだ空気中の湿気がエチケットを湿らせ
他のボトル破損時に付着したワイン汁も汚れのあった部分にカビが・・・・・あちゃー
カビは問題ないのですが見栄えが綺麗じゃないし他のボトルにカビを移してもと・・・

そうこうしていると
子供のVintageのCH AUSONE1992のエチケットが庫内の汗で傷んでいました
すぐに拭き取り乾燥させてからサランラップを巻いて手当て
いやー 年期の入った古酒の雰囲気になってしまいました・・・・・

流石に冷蔵庫の下半分のワインを全部取り出してチェック
その際にプチプチを一部残しましたが、殆どサランラップ巻替えも完了
いやー気が付いたら3時間弱もかかってしまいました
これでが気温が下がるまで待ってからやろうと先送りしていた
Vintage別に下積みと上積みの入替えも完了

ということで
次回開栓は下の写真の BEAUCASTEL 1998 に決まりました 

糊が・・・マグナムボトル

水玉模様のBEAUCASTEL

ペロ・ミノ ACブル ルージュ VV 2006 (その2)

2010-11-14 | ACブルゴーニュ
PERROT MINOT BOURGOGNE VIEILLES-VIGNES 2006


ペロミノのACブル・VVのVintage2006はこれで終わり
買った値段も3千円弱と安くて、裾物としてこの味わいであれば十分満足

初日にあった篭ったビオのような味わいは随分抜けましたので
低温から飲みはじめ室温までそれなりに美味しく飲めました



カレラ ミルズ ピノ・ノワール マウント・ハーラン 2007

2010-11-12 | アメリカ/カナダ
CALERA MILLS 2007 PINOT-NOIR MT.HARLAN


私にとって普段は余り縁のないカリピノ
縁がなくても自然と葡萄の生育情報というものが耳に入ってくるもので
アメリカのVintage2007はビッグヴィンテージのようですね
有名どころのワインが可成り良い評価が出ているのも頷けます

で、ついつい ・・・ 気にはなっているんですね ハハ否定できません(汗) 
世の中のごまんとあるワイン
どんな人間も全種類なんて飲める訳がないので、参考値として見てるだけのPPなのに
95点という謳い文句と円高のお陰か、えらく廉価で購入できたので1本開栓

冷涼と言われるマウント・ハ-ランって?
コトドニュイやコトドボーヌの海岸線のような、標高差のある稜線をもつ丘なのでしょうか
それとも小高い丘がポコポコとあるコルトンの丘なのでしょうか
仕方のないことですが、行ったことがないのでイメージが広がりません

育成の難しいとされるPNをカリピノとしてブルゴ-ニュに比肩される迄になったのですから
今更ながらに、造り手の情熱が素晴らしかったのでしょう

<初日>
樽が利いて、20%程度かと思いきや、予想外に多く30%とのこと
味わいは何だか産地不明だけど、酸と果実味がそれなりにバランス良く
香りも強くは無いが赤果実香がある
まだまだ複雑味がないのは・・・・・ 若すぎて仕方ないことですね(明快)
樽が好きな方なら今でものめますが・・・樽はアメリカ産?甘みがあるような
恐らくあとせめて5年くらいからが飲み初めだろうか
まあ飲み頃を観るための開栓ですから2日目がどう変化するのか楽しみですね

<2日目>
樽が余韻にかけて出てくるようになりちょっと辟易
果実味も十分ですがミネラル感が弱いと感じる分だけ焦点がボヤける 
樽の甘さとバニラが若干余韻でバランスを崩しているのも明確になります
まあ初日の印象を素直に記載しましたが、結局印象は変わらず

熟成を楽しみにさせてもらえるワインですが
氏素性の明確な、メリハリというか感じられるようなそういう変化を
ここ数年で残りのワイン期待したいものです 

でもずっと前からCAVE が満杯で
そんな悠長なことは言ってられないのですが・・・



ギュファン・エナン マコン・ピエールクロ トリ・ド・シャヴィーニュ 2004

2010-11-08 | プィフュッセ/マコネ/ボジョレー
MACON PIERRECLOS Tri de Chavigne 2004 Guffens HEYNEN


このワインでギュファンの手持ち在庫の最後です
下位キュベのピエール・クロ04を3年前にいただいた時に
飲み頃は6-7年と決めていました

今日は休肝日明けで
   ・・・・ウーン旨いワインが飲みたいなあと思って
   それで・・・・・やっぱり白でいこうかと思って開栓しました

予想通りVintage2004はピーク
ミネラル感のある酸味と果実味が溶け合って
完熟パイナップルの香りや甘酸っぱい味わいが
トロミと一緒に舌にのってきて、余韻が気持ちいいですね

そしてこのワインはワイン単独でも美味しい 


Vintageの割に、セラー内で横にしてた割に、染み込みが全くないコルク 

ヴィレーヌ ラ・フォルチュンヌ コト・シャロネーズ 2008

2010-11-04 | サントーバン/マランジュ/ラドワ
A et P de Villaine LA FORTUNE 2008


随分久しぶりのフォルチュンヌ
前回はブログには未掲載ですが
当時はVT05のディゴワンヌとの、若木と成木の飲み比べをしてみました

今回が前回から間が空いたのは
争奪戦が度を越していたこともあり、05の追加分も含め06、07と見送りました
でもこのワインは2500円で、リーズナブルなデイリーワインと言えるでしょう

シャロネーズとしてはベストワインの一つだと思ってはいます
円高に加えて、景気の低迷と、空洞化などに拍車がかかり、国内需要の冷え込みが・・・・・
いつもなら争奪戦になっていたヴィレーヌのワインも例外なく影響しているのではと思えます
故に各ショップで08が未だあるのでしょう 

さてこのワイン久しぶりですが
やはり5年以内に飲むべきワインであって決して長熟ではありませんね
VT05の最上級のメルキュレ レ・モンでも
5年間でまったくの浦島太郎になって黄昏を楽しめなくなりました

それでも、若飲みするには絶好のワインと言えるでしょう
薄くピンク色が入るのがヴィレーヌの特徴でしょうか 
ちいちゃなフランボワーズ、ミネラル香が若草の青々とした香りに混じって
柔らかく味わいにも現れて、そんな素直な飾らない味わいがいいですね
05に比べて葡萄の強さは気持ち弱いのですが
このワインは抽出による強さを求めるワインではない筈なので丁度イイ
試し買いの1本でしたので、この価格ならもう少し買い込んでおこうか言うところですね


シモン・ビーズ SLB レ・フルノー 2001

2010-11-03 | ヴォルネー/ポマール/SLB
Savigny-Les-Beaune 1er Les Fournaux 2001 Simon BIZE

Vintageを反映して線が細い
まとまってはいますが・・・・
VT05の村名と印象的に変わらない

Vintage2001はあと2本クロ・デ・レアとCH・ド・ラトゥールのクロヴジョが寝ているが
タイミングを見計らって開栓したほうが良いかもしれない




アンリ・ボワイヨ サン・トーバン 1er ピタンジェレ 2007

2010-11-01 | サントーバン/マランジュ/ラドワ
SAINT-AUBIN 1er PITANGERET 2007 Henri BOILLOT 


2月に開栓して以来8ヶ月ぶりのワイン
Vintage2007にかかわらずボトル差を感じさせない造り手だなあと感心

今日は元々ギュファンかF・ジョバールでもと思っていたのですが
冷蔵庫の最初に目に付いたのかこのワイン
しかも到着便のデイリーのグリボーACブル、ヴィレーヌFortuneは時下置きだけど
アルロー    Clos de la Roche 2007
マルトレイ  Corton Charlemagne 2005
ティスランド Cazetiers 2007
これらの3本は必然的に熟成期間の場確保のために庫内スペース探しをしたばかり

冷蔵庫は寝かせておきたいワインばかりで満杯になってしまい
イヤー困った! ホントもう一つ冷蔵庫が欲しいですね

前回のロゼの時と同様に酸味を若干だけど強く感じるのは・・・・・体調の問題かな
若飲みの分だけ酸と甘味が溶け合ってはいないが主張しすぎることはなくバランスは良い
先ほどボトル半分を残してバキュバンした時のエア抜きで
香の変化として、2月時のパイナップル香が前回より完熟系へ変化している
鞣革香も乾いてないので果実味のある酸味が相まっていい塩梅です

まあ未だ早開けであることが分かっているので
ボワイヨのピュルニーやムルソーは数年間寝かせるとしましょう