今日は眼検査のために行った眼科の待合室で古い友人と久々に会話ができました。
何十年も前に工事現場で一緒に仕事をした友人は、私達に泊めて頂き飯を食わして貰った事を鮮明に覚えており、忘れられない一宿一飯義理人情だとも話しておりました。
一宿一飯・義理人情とは、高倉健の任侠ヤクザ映画の画面を思い浮かべてしまいます。
これが男気だと、任侠気分に浸って勘違いをしているチンピラヤクザも存在します。
ただ純真に恩義を受けた人の温情を忘れずにいる気持ちは、とても大切なのでしょう。
そもそも義理、人情という人間関係は、昨今はとても希薄になっているような気が致します。
個人情報保護法なる法律が施行されてからは、他人のことを知ってはいけない風潮になっているようにも思われます。
個人情報保護法により、「匿名社会」になりつつあるようにも感じてしまいます。
人は単独で絶対に生きて行けないのにも関わらず、匿名主義、秘密主義で、人の心の開かれた社会を構築できなくなる事をとても危惧します。
人は、他人に優しくした分だけ、自分にも優しくなれるのだと思われます。
優しさの中に真の優しさは存在しません。本当の優しさは、厳しさの中にこそ存在します。
私のトビ職の修行時代に過ごした時間こそ、厳しさの中の優しさを垣間見たときでした。
人生って厳しい事が続きます。私達の工務店経営も辛くて厳しい事ばかりです。
この厳しさの中にこそ見出した優しさこそが、きっと本物なのでしょう。
多くの人々の支えによって今があり、一宿一飯の恩義を忘れないから今があるようです。
一宿一飯・義理人情は、今の時代に忘れかけた心情のような気がいたします。
写真は先般、福岡往復の際に機上から撮った富士山ですが、嵐の中の荒くれ富士山を知っているだけに、この富士山の美しさが際立ちます。
毎日必ず更新・社長携帯の一言ブログ
ファース本部オフシャルサイト毎日更新