豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

断熱性能の経年変化…北斗市・本社

2023-02-13 17:06:50 | Weblog
断熱性能の経年変化…北斗市・本社
暖かい家づくりを行う際には、使用する断熱材の性能が要点となります。
高級グラスウール断熱材の熱伝導率は、0.4w/㎡kと仕様書に記載されていました。
1㎡から逃げる熱量が0.4wと意味ですが、充填状況などで大きく異なります。

確実に充填したとしても「経年変化」と云いますが、一年ごとに断熱性能は低下します。
グラスウール断熱材は、乾燥した空気を含ませ、その空気が断熱力を発揮しています。
湿った布団は温かくなく、グラスウールも乾燥状態を保持し続けなければなりません。

私は、陽射しのない北側の壁に充填したグラスウール断熱材を50年スパンで乾燥状態を保持させるための研究を何年も行いました。
そして諦めたのです。
平成元年にデビューさせたのが、日本で初めてのスプレー発泡施工の樹脂断熱材です。

公的認定を交付されるまで5年間の歳月を経ましたが、平成5年に国内初の公的認証を取得。
やはり、スプレー発泡施工時と1年後、2年後、3年後の性能変化を徹底検証しました。
4年目の冬に計測して断熱性能は施工時と殆ど変わっていない事を実証して断熱申請を行いました。

今でも建築して40年経った「ファースの家」は、検証しても施工時と変わりません。
画像の多層断熱ガラスは、試験ボックスから始めて4年目、人の住む家で2冬目です。
0.23w/㎡kとグラスウール断熱材の2倍近い断熱性能は、まったく変化していません。

家づくりの部材研究は、人が住んでからどのようになるかの検証が必要です。
資材メーカーとも連携しますがこの多層超断熱ガラスは、那須塩原市の星野アルミ建材さんの極めて高い技術の成果でもあります。

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