「熱交換式換気扇完備!」と評した宣伝コピーを時々見にします。
熱交換式換気扇とは、暖房時に排気する熱と、取り込む新鮮で冷たい熱をエレメントと云われる熱交換素子で交差させ、熱回収する換気扇です。
例えば換気する容積が400㎥(8畳間約10部屋分)の場合、建築基準の換気回数0.5回なので200㎥の総換気量が必要です。ダクトやフードなどで静圧が掛かるため、相当に大型で250㎥くらいの換気扇が必要となります。
熱交換率90%だと外気温0℃の時、20℃の室温で熱交換すると18℃の新鮮な外気温が入る計算になります。
この熱交換式換気扇の電力消費量50wだとしても外気温を0℃のまま取り組むと20℃にするには、2000w以上ものエネルギーを必要とします。
このように計算するとことさらに熱交換式換気扇の必要性は、強調されます。
しかしながらそれは、家に完璧な気密性能が伴っている事が100%前提となります。
少しの隙間があると自然換気で大量の暖房熱が乾燥した寒気と入れ替わってしまいます。
つまり熱交換式換気扇は、家の気密性能(最低隙間相当面積C値0.6以下)とセットで成立することになります。特に乾燥した空気は風の強い時の自然換気量は膨大です。
乾燥空気と云えば、全熱式熱交換式換気扇では、50%以上もの湿気を回収します。
湿気に含まれる潜熱は気温に相当するため、湿気回収も重要な要素です。
しかしながら隙間があれば、室内でつくった湿気が気温より先に外に逃げてしまいます。
私達のファースの家は、湿気を通さないシームレス状の断熱気密層で構成しております。
全熱式熱交換式換気扇の熱交換率は96%、湿気回収率70%の専用機材を使用しています。
元々室温と湿度を一定化する事をコンセプトに10年がかりで開発したファース工法です。
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