豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

大工さんの拘りと頑固さが貴重に…函館市~北斗市

2014-06-20 16:49:09 | ファース本部
腕の良い大工さんほど自分の仕事に誇りを持っています。
日本の家づくりは、まさに大工さんの歴史であったとも言えそうです。
大工職人の頑なな意地や拘りが知恵や工夫を生み出し、高い技能を育んで参りました。

昨今は、プレカットと言う木材をコンピューターで自動的に切り込みを行うシステムが一般的となりました。精度が高く、信頼のできる正確さで構造木材を加工できる技術です。
加工時間と組立施工が早く、工程管理がし易く、無駄を省き、竣工後のクレームも少なくなります。現在は、国内の木造住宅は85%がプレカットで行われていると言います。

それでも家づくりの全てをコンピューターだけで完成するわけではなく、細かい仕上げ部分家づくりはどうしても丁寧な大工さんの手間が必要となります。
それでも頑なに自分の家づくり手法を変えようとしない工務店経営者も居ます。

時代が変わり時代に見合った手法があると、時代遅れになる事を危惧して進言したところで、絶対に動じない工務店経営者を私は大好きです。
意地を張るだけの無意味な頑固さもありますが、強かな頑固さには、作り手の願いや技能を継承する意味もあります。家づくりにおける頑固さは貴重な経営資源となるのです。

無垢の木材を手刻みで作った家は、出来上がりに、ほのぼのとした温かさを感じます。
大工さんの手の温もりを感じ取る事が出来るのです。手刻みは自由自在に建主さんの想いを構造体に活かす事が出来ます。だから頑固者の経営者は拘るのです。

今日は、家庭裁判所の調査業務後に、七飯町に施工中のファースの家現場を訪問しました。
写真の左は棟梁の山田君、助っ人大工の松岡さん、社員大工の末松君です。
3人とも、とにかく木材に触っていることの大好き大工さんです。
構造部分はプレカットですが細かいところに彼らの手の温もりを感じられます。

さて、今日は来社された資材メーカーさんとの打ち合わせ、家庭裁判所登庁、現場視察、そしてこれからお客様の弔問に出掛けます。

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