DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

6/28プチオフ・その2★時をかける話題な六本木DATE♪

2007-06-28 | 日記/備忘録/独り言/その他
6/28プチオフ・その1


というわけで、まだまだずずーっと行列なモネ展をあとにし、
来る途中でちゃとと様が奇跡的に見つけたという
六本木駅そばの、ちゃとと様のお友達の、
有名な万華鏡作家の作品があるお店にご一緒することにー。

で、そこに行く前に途中の脇道で見つけたお店でランチしたのですが
半穴子拉麺、半穴子天丼、ニラ餃子、シュウマイ、卵焼きのセット

これでなんと800円♪
お店も駄菓子を売ってたりして、なかなかいい雰囲気で
ナイス発見でした♪(サラリーマンがひっきりなしでしたー)

食事後、無事・万華鏡のお店に到着したのですが、
カフェバーに改装されたお店内での展示で、夕方からの開店で断念。
で、珈琲を飲もうとしたのですが、どこも満員;
扉開放の半オープンカフェのようなお店でやっと落ち着きました。

で、そこからお互いの宝物を見せあいっこ。

ちゃとと様は
ちきちゃまのエッセイ
の載った1979年発行の『ウィンクル3月臨時増刊号 STARBOY』♪
※凄かったのでゲット予定

なる@持参

寺山修司と萩尾望都監修。(なんとちゃとと様も同号を昔所有ー♪
あと、ペーパームーンの寺山修司追悼号。

もうですね、ちゃとと様はご自身も趣味含めてめっちゃ“只者でないっ!”んだけど
お友達も負けず劣らずただならぬ人ばかりのようで、そのお話も最高!
(三茶は是非ご一緒したいっす!)
で、古いアニメ話から、本を見ながらの話題ふりっこから(そのせいで
お互いになかなか中味が読めない、という;)
楽しい時間があっという間にすぎていきました。

で、ちゃとと様お薦めの雑誌を青山ブックセンターに買いにいって
そこでもあれこれツッコミながらウロウロ、
最後まで超充実でした!

ありがとう!今回もめっちゃ楽しかったです。
またどぞヨロシクです!

あ、お薦めの本ってね・・・これっす♪

↓クリック♪


4ページインタビュー・・・惚れなおしました♪
すごくまじめにしっかりと、相手の真意をくんで受け止めて答える。
1つ1つの言葉をとても大切にするイメージ。
そういう人は、やはりブロガーと同様に、役者でも魅力的なのだなぁ、と思います。
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6/28プチオフ・その1★新国立美術館/大回顧展モネ

2007-06-28 | ドラマ・映画・演劇・アート


もう話題のホワイトホールで、「どうしてそんなに楽しいのぉぉぉー?」な
マジカル(え?)な魅力のちゃとと様
3度目のデートをしてまいりましたぁ♪
まんもすはっぴー♪♪<死語も飛び出る楽しさ!<オイて;

ホントはラッコ庵様と3人でのオフ予定だったのですが
当日お母様がケガをされて、病院へ。
残念でしたが、ラッコ庵様が外出前で本当によかったです。
落ち着かれたら、また是非ご一緒したいです!!!<ラッコ庵様
お母様、早くよくなられますように。


MONET 大回顧展モネ

7月2日(月)までです。って、4月からやってたのに
またギリギリっすねぇ・・・

だってね?だってね?
オープニング近辺は超混むし、団体予約多数だし、
なにかと忙しい4月じゃないですか?
で、「まだまだ大丈夫ー」って思ってるうちにGWで、
まぁ散財なんかもしてしまって、「まだ大丈夫だよね?」
で、次に気がつくと・・・・・・・・・あは?なわけです。<どんなわけだ?

で、上記のような「あは?」な方々は案外多数おられるわけで・・・。

はい。しっかり40分待ちでした;(東京でしかやらないので団体が多いようです

会場内も、「・・・ここってサマー・バーゲン会場でつか?」な混み具合;;
この混雑って、ちょっと数年の美術展では体験しなかったなぁー。
モネ人気、おそるべし。でもって高齢者率高し。<お前も一因だ?;
人口密度超高いので、室温も高い。暑かったですー。

展示そのものは、コレって見てるよね、という有名作品も多いですが
はじめてのものも思ったよりありました。
で、日本の美術館の所蔵がけっこう多いのにびっくり。

展示内容は年代順ではなく、いくつかのテーマにそって、
まとめられているのですが、作風がガラリと違うので、
面白いと同時に、ちょっとバラバラな印象は最後まで免れませんでした。
で、テーマがまた『光』『階調』『色彩』『構図』『変化』『平面的構成』『反射映像』『リズム』『形態』『移ろい』etc.・・・といった感じで抽象度高く、シロウト目にはカテゴライズ規準が見えないものもあり、ちょっとそこは欲求不満でした。
そのあたり500円のガイダンスを借りればよかったのかな?
でも見てわからないと企画展としてはマズイんじゃ?
(以前行ったエッシャー展が非常にうまく構成されてたので、差を感じました)

で、も1つ不満というか・・・。
上記テーマに関連させて、全然別の作家(知ってる画家ではポロックやリキテンスタイン等)の作品を、2~3テーマごとにモネ=大きな展示室+関連作家=小展示室という形で展開してるのですが・・・はっきりいって、これまたシロウト目には何がなんだか・・・。でなによりモネの余韻が損なわれる。
モネを中心としたテーマの検証、というには作品が少なすぎるし(1テーマにつき1
点のケースも)、どうも消化不良気味・・・。

あ、ただ、そういう小部屋はパスする方もいて、メイン会場よりは
人が少なく、涼しくって、それはよかった<オイオイ!

モネの絵そのものの感想は・・・それぞれに見るべきポイントはありましたが、個人的には最後の部屋のテーマ『筆触』が一番好きでした。
中でも『黄色いアイリス』と『睡蓮の池』だったかな、絵が色彩に燃えるよう。
このコーナーは『睡蓮』の連作もあったのですが、ほとんど抽象画状態。目が見えていない時期だと思うのですが、大胆な筆遣いが素晴らしい。

という感じでモネ展は超混雑の中・押しあいへし合いで終了。(んな感想でいいのか?


おみやげもチェックしたのですが、あまりの混雑(セール会場のレジ状態;)
に、そそくさと退散。
そうそう。ちゃとと様が、超可愛いモネおじいさん人形を見つけて、2人的に盛り上がったのですが(その前に丁度モネの写真をみていて、おヒゲがカッコイイおじいさんだったので)それがお土産品コーナーでは一番よかったー♪・・・って非売品みたいですぅー;

※撮影:ちゃとと様(さんくす!

で、ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼももちろん行列。
いちおう見学(w)に3Fまで上がりましたが、さくっとあきらめて
美術館を後にしましたー。


長くなったので、その2に続く!
コメント (8)
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光市母子殺害差し戻し審・10★弁護側の証人尋問/心理鑑定結果

2007-06-28 | 事件を追う(短期別枠カテ)
「ドラえもんが何とかしてくれる」母子殺害公判で元少年(朝日新聞) - goo ニュース

【光市・母子惨殺】 元少年・被告人質問(痛い2ちゃんねるニュース)

光母子殺害公判:夕夏ちゃんへの殺意を否認
弁護側は差し戻し審初公判で「夕夏ちゃんについては、泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょ)結びにしたら死んでしまった」などと主張。この日の被告人質問で元少年は「事件当初は赤ちゃんの首にひもを巻いたこと、蝶々結びにしたことすら分からない状態だった。取り調べの際、ひもを提示されて、蝶々結びにしたことなどを知らされた」などと述べた。
また、「夕夏ちゃんを押し入れの天袋に入れた」と話し、理由について「押し入れはドラえもんの何でも願いをかなえてくれる四次元ポケットで、ドラえもんが何とかしてくれると思った」と説明。更に、死亡した弥生さんを姦淫(かんいん)したことについて「生き返ってほしいという思いだった。(以前に読んだ本を通じて)精子を女性の中に入れて復活の儀式ができるという考えがあった」と述べると、遺族はハンカチを目に当て、すすり泣いた。

続いて検察側が、事件当時の状況や行為について質問。確認を求められる度に元少年は「最高裁に上申書を提出してから1年間、記憶を精査し探った。この法廷でお答えしたことがすべてです」と何度も繰り返した。
27日午後と28日には心理鑑定をした学者の証人尋問がある。【大沢瑞季、安部拓輝、内田久光】

元会社員、長女への殺意も否認…光市の母子殺害差し戻し審
安田好弘・主任弁護人が最後に、改めて弥生さんと夕夏ちゃんに対しての殺意と乱暴目的の有無について質問。元会社員は「事実無根」「記憶にない」などと語気を強めて答えた。


感情的になるな、といわれても、こんな馬鹿馬鹿しく残酷な
犯人の言葉を、反省も謝罪もうかがえない自己都合な発言を
8年もたって聞かされる遺族の悔しさ、悲痛さ、いかばかりかと思います。

そんな中、犯罪心理鑑定人が弁護側の証人尋問に立ちました。

光市母子殺害 「被告パニック状態」 犯罪心理鑑定人が証言(産経新聞) - goo ニュース
2007年6月28日(木)16:00
山口県光市の母子殺害事件で、殺人などの罪に問われ、最高裁が1、2審の無期懲役判決を破棄した元会社員の男性被告(26)=事件当時(18)=に対する差し戻し控訴審の第4回公判が28日午前、広島高裁(楢崎康英裁判長)で始まった。前日に引き続き犯罪心理の鑑定人への弁護側の証人尋問が行われ、「被害者を死亡させた行為では、パニック状態で正常な判断ができなくなっていた」と証言した。

鑑定人は、被害者の本村弥生さん=当時(23)=に抱きついて抵抗にあった際の被告の心理について、「癒やしてほしいという感情を阻止され、自分勝手に腹を立てた。他者からは理解されない感情だ」と分析。一方で、動かなくなった弥生さんの胸を触るなどの行為については「性的欲求が起きてもおかしくはない。(欲求がなかったという)被告の主張は必ずしも適切ではない」との見方を示した。

また、被告の更生可能性について「自分を正当化する意識が強く、反省は全く足りない」としながらも、「心から謝罪できるための専門家のサポートが必要だ」と述べた。さらに、山口家裁が作成した被告の調査記録に触れ「調査結果を精査していれば母胎回帰のストーリーが見えてきたはず。なぜきちんと吟味しなかったのか」と、差し戻しまでの審理に対して疑問を投げかけた。

午後からは、検察側の反対尋問が行われる。


8年たって更生できない人間に、どうして「心から謝罪できるための専門家のサポートが必要だ」なんでしょうか?
誰のために???
もはや遺族も社会も心からの謝罪なんて求めていないと感じます。
殺人犯の精神的リハビリのために、裁判をやってるのではなく
量刑のために行ってるのを、履き違えてるとしか思えない。
まぁ、言うのは自由なんでしょうけれど。

「母の自殺で1人残された」 光市の母子殺害で心理鑑定人が証言(共同通信) - goo ニュース
2007年6月27日(水)18:40
山口県光市・母子殺害事件の差し戻し控訴審公判は27日午後、広島高裁で、元少年(26)の犯罪心理鑑定をした加藤幸雄日本福祉大教授が、弁護側申請で証人として出廷。加藤教授は「依存関係にあった母親が自殺し、元少年は1人取り残された」と証言。元少年と母親は父親に暴力を受け、互いに依存し合い安心感を得ていたが「元少年が中学1年の時に母親が自殺したため、支えがなくなった」と述べた。

鑑定が事実であっても、そういう人間が犯罪をおかしていいことにはならない。

8年目の精神鑑定・・・遅すぎるのではないですか?

こんなことが許される前例を作れば、すべての強姦殺人について、
時間が経過すれば記憶を精算して「世迷いごとのしわざ」にできてしまいます。
たとえば、会社で疎外されたから、とか、ストレス症候群だったから、とか
リストラされたからとか、そのほかの個人的な様々な悲劇は誰にでもあると思う。
支えがなくなったら何をしてもいいのだろうか?
それとも相変わらずの過剰な「母子信仰」があるのでしょうか?

>「調査結果を精査していれば母胎回帰のストーリーが見えてきたはず。なぜきちんと吟味しなかったのか」

「可愛い犬」発言があるからでは?

視点を変えれば、
一般的に、男性ならず、女性にも母胎回帰願望はあると考えられています。
フローティングカプセル含めたリラクゼーションアイテム等、
触感面で子宮構造の再現が意図されるサービスや商品があるのは、
そうした潜在・顕在欲求が当然だと考えられているからでしょう。

そういう意味では、母体から生まれた誰にだって、
母胎回帰のストーリーは作れる余地がある。
もし本当に母胎回帰していたとして12歳だから人を殺してもいい、
ということにはならない。
もしそうなら世界中の子どもを殺人予備軍扱いしなければならない。
本当の12歳なら水道検査人に変装して侵入するなんてしないだろうし、
ましてや強姦もありえない。
まずこんなこと自体を思いつかないだろう。

最近の変な鑑定結果を見る度に思う。
精神年齢は犯罪にはさほど関係がないと。
6歳までの子どもには暴力事件は起せないし、
小学生になれば、ささやかな社会的意識も罪悪感も生まれる。
環境についても、同じ条件の人間がすべて犯罪を犯すわけではない。
結局は犯罪は個人に収斂される「悪意」なのだと。

そんなものを2人を殺害した犯罪の、普遍的理由にはしないでほしいです。

ドラエもんですら、「幼少時のヒーローへの依存」とかいいだしそうだ。
この精神鑑定、弁護士の詭弁となんらかわりないのだな、と確信。

精神鑑定したのは弁護士と共著で本を出している死刑廃止論者

まぁ、この局面では、シナリオに協力的に動く仲間にしか
依頼できないでしょうから、弁護団としては当然といえば当然ですが・・・
最初から母胎回帰シナリオなんて殺意否定の決め手にならないしい話が出てたら
もっと早く死刑が確定していたかもしれないのに、残念です。

シトウト考えですが、母胎回帰願望があれば暴力はふるわないでしょうし、
ましてや強姦はありえない。
母親を助けるために、警察か救急車をよぼうとするのでは?
ましてや赤ちゃんを叩きつけて絞殺するでしょうか?

場面場面で一番好都合な人格変化や、錯乱や、記憶喪失が起るのって
やはりそんなに簡単には信じられない。多重人格でもなさそうだし。
退行現象が起ったとしても、その場合は同時に強姦はできないという心理学者の見解もあるようだ。
殺してパニックになるのはわかるけど、パニックになった人間って、普通は現場から逃げるんじゃなかったでしたか?
殺したあと、冷静に財布を奪ってゲームセンターで遊んでいる。
これもまた全然別の理屈がつくのでしょうが行動に一貫性がなさすぎる。

というか、エゴで独りよがりで傲慢な18歳の行った、計画的な強姦目的の事件であり、思うようにならなかったから殺害し、目的を遂行し、赤ちゃんを邪魔に感じたから殺した、そのあと、ゲームセンターで遊んでいた、と考えるのが犯罪心理として一番すっきりするのでは?


母子殺害・遺族の本村さん「聞くに堪えない3日間だった」(読売新聞) - goo ニュース
2007年6月28日(木)21:35
山口県光市の母子殺害事件で殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(26)(犯行時18歳)の差し戻し控訴審で、集中審理最終日の28日、遺族の会社員本村洋さん(31)が公判終了後、広島市内で記者会見し、「聞くに堪えない3日間だった。死者への尊厳の気持ちもない」と憤った。

3日間の審理では、元会社員はこれまで認めていた殺意や犯行状況をことごとく覆しており、本村さんは時折、涙を浮かべた。

元会社員は「この法廷で話したことがすべてです」と述べたが、「今までの7年を全く無駄にする発言は許しがたい」と怒りと悔しさをにじませた。妻の弥生さん(当時23歳)に、自殺した実母を重ね、甘えたかったという新たな主張には、「人を殺した理由に自分の母親の死を使っている。言ってる内容は支離滅裂で合理性がない」とした。


「死者への尊厳の気持ちもない」・・・これが全てですね。

「人を殺した理由に自分の母親の死を使っている。」
自分の不幸な生い立ちを犯罪理由にする・・・
そんなものまったく無関係な第三者を殺す理由にはならない。

当時18歳。被害者は23歳。多分見た目的には同い年でも通じるはず。
母親の面影を重ねるのにはムリを感じます。
そして、そんなことを襲う理由にすれば、キリがないのでは?
初恋の人、憧れだった人、キライだった知人、浮気した元カレetc.
誰かに似てたから、誰かの面影を重ねたから・・・・。
そんなことで襲われ、乱暴され、殺されても、
弁護理由になるのなら、誰も安心して生活できません。

検察側の反対尋問が気になります。

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光市母子殺害差し戻し審・9★弁護士懲戒請求についての考察

2007-06-28 | 事件を追う(短期別枠カテ)
「ドラえもんが何とかしてくれる」母子殺害公判で元少年(朝日新聞) - goo ニュース

【光市・母子惨殺】 元少年・被告人質問(痛い2ちゃんねるニュース)

ドラエモン発言で、ネットの声はますます弁護団糾弾に向いています。
懲戒請求はますます活発化するのでは。
実際のところ、弁護団の今回の弁護戦術は、弁護士間ではどう評価・判断されているのか
知りたいところです。

というわけで、若干わき道ですが、懲戒関係について
情報収集してみました。

懲戒求める「ネット社会」 光市母子殺害事件で弁護士に批判殺到

母子殺害事件弁護団 ネットで懲戒請求「運動」広がる
2007/6/20
ネット上でもこの動きは同様で、J-CASTニュースのコメント欄でもコメント数は300を超え、弁護団を非難する声であふれ、弁護士への懲戒請求を呼びかける声が相次いだ。弁護士法では、職務の内外を問わず「品位を失うべき非行」があったときに懲戒処分が行われるとされ、処分は弁護士が所属する弁護士会が行う。懲戒請求は、利害関係者でなくても、誰でも可能だ。

そんな状況に対して、07年6月19日、弁護士有志が、「いたずらに懲戒請求を行い、これを煽る行為は違法であり、直ちに中止することを求める」といったアピールを発表した。6月14日夕方、46人の弁護士が呼びかけ、18日までに508人の弁護士が賛同した。
アピール文では、最高裁の判例をあげ
「現在行われている懲戒請求と慫慂(しょうよう、しきりに勧めること)は、事実関係を踏まえず、元少年の弁護人であること自体を捉えてなされており、明らかに違法」
とした上で、日弁連に「元少年を死刑に出来ぬのなら、元少年を助けようとする弁護士たちから処刑する」といった脅迫状が届いたことを指摘。こうした動きは
「被告人が、弁護人による効果的な弁護を受けるという憲法上の権利そのものを、根本から否定し封殺しようとするもの」
だと訴えている。
もっとも、このアピール文では、「元少年の弁護をすること自体に対して非難が集まっている」という現状認識が示されており、「死刑回避のための荒唐無稽な主張に対して非難が集まっている」という「まとめサイト」などで示されている認識とはかみ合っていない。


懲戒請求を違法行為にもっていくための弁護士ならではの詭弁かと。
まぁ有志ということで、日弁連の公式見解ではないようなので、安田弁護士シンパの戦術とも思えますが。

もっとも、J-CASTニュースのコメント欄でも、
「法廷外から弁護内容が気に入らないからと、いちいち懲戒されては、実質、人民裁判的な大衆によるリンチで司法判断を決定することを認めてしまうこと」
「現時点での懲戒請求の動きは単に弁護内容が外野にとって不愉快だからという程度のものとしか思えない」
といった、懲戒請求に対して批判的な声も、相当数存在している。


こういう反論もきちんとあがるのが、ネットの中立性のいいところだと思います。
それにしてもJ-CASTニュース、いろんな意味で面白いです。
こうした多角的情報収集手法は信頼できます。最近、個人的にメインメディアになりつつあるかも。

検索していたら興味深い記事が。

橋下弁護士の口車に乗って光市事件弁護団の懲戒請求をしたあなた、取り下げるべきだとアドバイスします!(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
橋下弁護士は、懲戒請求をしても、光市の弁護団が懲戒されるとは思っていないはずだ。もし、本気でそう思っているなら、弁護士失格だ。弁護人は、一見、不合理だと思われることでも、被告人がその主張をしてほしいと望むのであれば、法廷で主張することもある。そのこと自体が懲戒の対象となるならば、弁護活動に多大な支障を来すことになる。
おそらく、橋下弁護士に煽られて懲戒請求した人も、本気で懲戒されるとは思っていないだろう。軽い抗議のつもりで懲戒請求しているのだろう。そのような懲戒請求は、明らかに違法な行為であり、光市母子殺人事件の弁護団が損害賠償請求をしたら支払い義務を負うことになるだろう。そして、多くの懲戒請求者はそのことを知らないまま、懲戒請求したのだろうが、知らなかったと言って、責任を免れるわけではない。


橋下弁護士『光市・母子殺害事件の弁護団に懲戒請求を!』(動画)
橋下徹弁護士、光市・母子殺害事件の弁護で詭弁を繰り返す安田弁護士を筆頭とする21人の弁護団に対して懲戒請求をするように視聴者に訴えた!

うーん、このあたりの事実(明らかに違法な行為なのかどうか)について、
よくわからないのですが、リスクマネジメント処理的見解からいえば、
現時点で、上記が事実であれば、日弁連はそうした懲戒請求に対し、なんらかの弁明をすべきだと思います。
公的なサイト上の懲戒請求説明ページで、懲戒請求に対し違法性がわかる形で明示されていない場合、ネット商法的には告知義務怠慢に該当すると思うのだけど、これもズレてるんだろうなぁ・・・。
個人が「違法だからやめなさい」って言っても聞えませんって;
事実はどうなんでしょうか???

個人的には懲戒請求は妥当だと感じていますが。

日弁連 - 懲戒制度
弁護士および弁護士法人(以下「弁護士等」といいます。)は、弁護士法や所属弁護士会・日弁連の会則に違反したり、所属弁護士会の秩序・信用を害したり、その他職務の内外を問わず「品位を失うべき非行」があったときに、懲戒を受けます(弁護士法56条)。懲戒は、基本的にその弁護士等の所属弁護士会が、懲戒委員会の議決に基づいて行います。

懲戒制度はあくまで弁護士会主体の制度であり、
当然とはいえ一般人には懲戒権利はない。
しかし、政治でも経済でも、問題発言をすれば糾弾されるし
社会的責任を果たさなければ辞任にも追い込まれるのに、
裁判関係者は最高裁判所裁判官国民審査以外では、権利を守られているのは
社会的趨勢としておかしなことではないのかな、と感じます。

上記が今回の「トンデモ弁護」を許してるのなら
当然ながら批判は起って当然なわけで、社会の声の一部としての
批判自体を批判するのもまたお門違いかな、と。

今回のことが結果的に弁護活動の支障になるとしても
多くは被告が弁護される権利そのものは否定はしていないと思います。
(もちろんそういう主旨のものも存在するでしょうが)
どちらかというと、遺族心情にたったものだと考えるのですが。

現時点で「被害者参加制度」はまだ実行されていない。
今回の動きは、それの代替え行為だと、私は思います。
これはまさに、被害者の夫である本村洋さんの活動が、本来、被害者心情の保護を優先してブラックボックス化されがちな裁判において、「全国犯罪被害者の会」での活動を含めて、積極的に声をあげ、心血注いでこられた結果だと思います。

弁護士なんだから弁護のためにならどんな手段を使ってもいいんだ、ということへの批判であることを自覚してほしいです。
「品位を失うべき非行」として判断されているということと同時に
「所属弁護士会の秩序・信用を害した」と、所属弁護士会に自覚させる行為としても、懲戒請求は当たり前の行動だと判断しますが・・・。

日弁連 - 裁判官制度改革
裁判所の運営も市民の声を参考に
裁判所の運営に市民の声を反映するために、2003年夏から各地方裁判所に地裁委員会が設置され、家裁委員会も実質的議論ができるように改組されました。形骸化しないよう各種の措置がとられており、委員会の意見への対応結果も報告することになっています。
場所によって差異はありますが、市民委員からの活発な意見が出されています。委員会がより充実したものになっていき、その意見を踏まえて市民が求める裁判所に近づいていくことを期待します。


日弁連が裁判官に「市民の声を参考に」を求めるならば
弁護士にも求められて当然だと思います。

脅迫行為への抗議の遅れに広島弁護士会の内部の混乱も見てとれます。

■ようやく出た会長声明 (なるしす日記)

脅迫状で抗議声明=広島弁護士会-光市母子殺害事件
6月25日18時0分配信 時事通信

光市母子殺害事件弁護人への脅迫行為に対する会長声明(広島弁護士会)
2007年(平成19年)6月25日

・・・ネットの情報は、確かに主観に基づくため、情報操作されやすい。
また、複数の情報を同時分析するための情報分析訓練を受けていない方の場合、情報元まで戻って自分で分析するのではなく、加工情報のトーン(演出含む)に煽られ、それを自分の真実としてしまうケースも懸念されます。

ただ、ネット住人も学習し、情報訓練されはじめている。
マスコミ含めたネットの二次以降の情報に簡単に流されなくなり、そういた操作そのものを嫌う傾向もまた、誰よりもネットユーザーに多い気がします。
また、いまや「第三者の声」になってきている個人メディアを無視することは不可能。
それならば逆に、中立公平になるような情報開示ができる制度整備を
弁護士会もまた行っていくべきではないでしょうか?
既存体制の維持に終始していては、改善は望めない。
ネットワーク社会における新しい弁護活動が求められているのだと感じます。

折しも、それらを先取る形で裁判官制度や被害者裁判参加など
大きな地殻変動が起きています。

刑事裁判に被害者参加、改正刑訴法が成立

「大きな前進」遺族ら評価 被害者裁判参加へ刑訴法改正、「法廷が報復の場に」弁護士ら運用危ぐ
犯罪被害者や遺族に刑事裁判への参加を認めた「被害者参加制度」を柱とする改正刑事訴訟法が20日の参院本会議で可決、成立した。県内の遺族や支援団体は「大きな前進」「当然の権利だ」と歓迎する一方、被告の権利を守る立場の弁護士からは「法廷が報復の場になりかねない」と、慎重な運用を求める意見が出ている。

改正法では、被害者や遺族は被告人質問や証人尋問、量刑に関する意見陳述などが可能になる。市原さんは「加害者が被害者側の苦しみや悲しみを知り、罪の重大さを認識することで更生にも役立つ」と評価する。
被害者支援に取り組む団体も、事件当事者が「法廷に立つ」ことの意義を強調する。「法廷では被告側の一方的な主張に反論できず、ただ聞き入るしかないという『二次被害』の解消につながる」と、おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズの川崎政宏理事長。
被害者サポートセンターおかやま(VSCO)の高原勝哉理事長は「被害者や遺族にとって検察官の被告人質問では不十分だった。事件の当事者の思いをくんだ裁判があって当たり前」とし、「公費による被害者への弁護士選任など残された課題に積極的に取り組みたい」と力を込める。

一方、被告の防御権を保障する弁護士には「中立公平という裁判の生命線を損なう恐れがある」との意見が根強い。「被害者の報復感情を直接法廷に持ち込むもので、約2年後に導入される裁判員制度でも市民裁判員の応報感情を必要以上に高ぶらせ、冷静な判断に支障を来す」とあるベテラン弁護士。

日本:被害者訴訟参加は死刑廃止運動への逆風(JANJAN)
岡村さんは、被害者の訴訟参加によって公正な裁判が損なわれるという意見を否定した。犯罪被害者は、中立性を重んじる検察官の許可を得て初めて証言できるからだという。


新しい制度だけに、制度実施含めて今後の動きは要注目ですね。

自白強要によって冤罪を誘発させているという批判の多い
警察・検察官の活動についても、逆に見直し&改善強化は必須だと思います。
(厳罰化についても勉強しなくちゃだなぁ・・・。_

ある意味、検察と弁護士の対立構造が、もはや時代に合致していないのかな、と。

被害者と一般人が裁判参加するベクトルが強まる中、
「グレートマザー」のような個人の細かい思惑を達観して
客観的指標のみで審判できる存在が加わってもいいような気もします。
マーケティングでは一般的な、文脈や定性情報を解析する
データマイニングの手法を精度アップし、
精神鑑定含めた、客観的判断システム(もしくは指標)が
作れないものかな、と考えてしまいます。
(・・・なんか最後思いきり妄想はいってるかも;

今の流れって、司法のアウトソーシングともいえるのかな?
もしくは原点回帰?
小さな政府、小さな国家は公共サービスを「個人負担」に移譲
というか戻しつつあるわけで、医療制度の改悪なんてのも
忘れてはいけないわけで・・・国が大きく制度変更する時は
目先のメリットだけでなく、長期的なデメリットもしっかり
見据えなくては・・・
なんて再度妄想を・・・


参考:
「全国犯罪被害者の会」

あなたも裁判員!

冤罪(wiki)

推定無罪(wiki)
「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という立証責任の考え方に基づいた近代刑事法の基本原則

刑罰(wiki)

厳罰化(wiki)

21世紀の少年司法を考える 少年法「改正」への問題提起

関連
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光市母子殺害差し戻し審・8★6/26~27・殺意否認
光市母子殺害差し戻し審・7★元少年の供述に注目
光市母子殺害差し戻し審・6★基本的人権 加害者vs.被害者

死刑について考える★犯罪と裁き
安田好弘★「生きる」という権利 麻原彰晃の主任弁護人の手記

光市母子殺害差し戻し審★死と更生
光市母子殺害差し戻し審・2★更生って何?
光市母子殺害差し戻し審・3★殺意って何?
光市母子殺害差し戻し審・4★21人の弁護戦術&安田好弘弁護士
光市母子殺害差し戻し審・5★怪弁護団(?)21人の素性と主張
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