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YESの中で好きなアルバムはどれですか?
この質問は、QUEENよりはるかに簡単だと思います。
「こわれもの」「危機」あたりが圧倒的に支持が多い。
そして中期以降は「ロンリー・ハート」(これがYES始めの方も多そう)。
全米でのチャートもほぼ比例したものとなっている気がします。
その中で全英1位、全米5位と、高いチャートに位置しながら
ファンの間でさえ評価が真っ二つという、問題のアルバム・・・。
それが今回ご紹介する『Tales From Topographic Oceans(海洋地形学の物語)』です。
そして、私が一番好きなYESの作品。
日本でもプログレバンドの雄としてその地位を確立した「危機」に続く、スタジオ録音の「新作」として、多方面から待ち望まれていたアルバムで、イエスの通算7作目。そして初の2枚組アルバムです。 内容的にも、LPレコードの片面にそれぞれ1曲ずつという、当時の大作志向の中でも極めて特殊な、話題性のある構成だったようです。
Jon Anderson - vocals.
Steve Howe - guitar, vocals.
Chris Squire - bass, vocals.
Rick Wakeman - keyboards.
Alan White - drums.
Produced by Eddie Offord and Yes
1973 Atlantic Island Records Ltd.
A面:神の啓示 (20:27) The Revealing Science Of God - Dance Of The Dawn
B面:追憶 (20:38) The Remembering - High The Memory
C面:古代文明 (18:34) The Ancient - Giants Under The Sun
D面: 儀式 (21:35) Ritual - Nous Sommes Du Soleil
いや、とにかく4曲聞くだけで1時間以上という、クラシックの大曲なみの構成。またコンセプトアルバム独特の同じフレーズの繰返し。また、ヒンドゥー教の教典に影響を受けた、とされるジョンの詞は難解で、えんえんと呪詛のように続く独特の単調さがあり、言葉レベルでテーマとして集約することは極めて困難・・・。
このアルバムが冗長にして単調で聞いていられない、というファンが多いのも理解はできますです。
(それが、このアルバムでジョンの才能に見切りをつけた、リック・ウェイクマン自身の脱退理由でもあるわけで・・・)
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それでもこのアルバムには、70年代半ばの持つ独特のスピリチュアルな混沌感とスペーシーな可能性が封じ込められています。この時のこのYESにしか作りえなかっただろう作品という気がします。や、もちろんどんな作品も唯一無二だとは思いますが・・・他の追随を許さないというか、追随できない、追随のしようがない、1種の次元の扉を開いた感じがするのです。
当時はマハビシュヌ・オーケストラ等の宗教色の強いバンドが登場したり、ゴング等フランス系、PFM等イタリア系、タンジェリン・ドリーム等ドイツ系等のバンド勢力がメジャー(?)化してきて、英国の圧倒的プログレ・イニシアチブの最後の輝きの時代だと思うのですが、そうした流れのなかにしっかりとYES流の「時代の解釈」を持ち込んだ、そんな印象を受けます。
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いや、私個人としては、小難しい理屈や音楽的バックグラウンドよりも、どこまでもどこまでも広がる、アルバムイメージそのもののような音楽叙事詩の世界に、強く心惹かれます。
どこからきてどこに流れ着くのかわからない音の海流・・・
そしてその豊かなイメージは魚達をそだて、サンゴを育み、長い長い時間をかけて通り道を作る・・・。
まさに「海洋地形学の物語」以外の何者でもない音宇宙に、1時間強、たっぷり身体と心をゆだねて、クラゲのように漂いながら、緩急ある流れに運ばれる・・・。
それが私のこのアルバムの聴き方です。
マインドコントロールにも似たジョンの呪詛的ボーカルは
ある時は天の声のように、ある時は化石の響きのように、
遠く近く、寄り添っては離れながら、この長い「音」の旅をリードしてくれます。
天才的な閃きで、流れを作ったり、変えたりするリックのキーボードとスティーブのギター、地殻変動のようなクリスのベース、そして地味ながら確実なアラン・ホワイトのドラムス・・・個々のテクニックは素晴らしく、たまにジャズの個人プレイのように個々のエゴや抽象度を高めながらも、ジョンのボーカルの元で大きな流れを形作ります。
ダンナはこのアルバムが大の苦手で、聞いてると頭が痛くなるそうです。
私は正直中だるみもしつつ、最終的にはリラックスします。
真夜中に真っ暗な部屋で聞くのと
明るい日中に聞くのとで、かなり印象が変わるのも面白い(個人的体験ですが)。
私のYESのNO.1は、やっぱりこのアルバムなのです。
ファンというわけではないので、コメントしていいのかどうか(してるけど
私は「Owner of~」はじめ、YESの昔のは曲単位では結構耳にしてますが、タイトルがわかりません。。
ただ、プログレって癒し効果があるので最近になってすごく聴きたくなってきてます。
関係ないけどEnyaの良さもやっと分るようになり、今ハマってたりします(笑)
すごく癒されます~♪
なので、なる様No.1のこのアルバム是非聴いてみようと思います
貴重な「海洋地形学」ファン・ゲットです!!(笑
「リレイヤー」もいいですねー!!。
音的にも荒っぽさがなくなり洗練された感じ(計算された感じ?)がします。
ただ、そのあたりが旧ファンに不評な理由かも?
でも、このころのプログレはやっぱり贔屓しちゃいますです♪
海洋地形学の1作前ですね!
(バージョン指定しないと、けっこう違っていますよね)
ライブの超名大作ですよね!
ライブイメージが希薄なバンドですが、このアルバムの
完成度は素晴らしいかも。
私も JKで一目ぼれしたところあるんだなー(邪道?;
「Owner of~」はすでにかなり新しい方かもー。
てかEnyaにはまってるとな?
イメージちょっと違うじゃないっすか!(そうなの?
YESはEnyaよりはもっとロック寄りだと思います。
最初は「危機」のほうがいいかもー(ドキドキ
このアルバム、マジ長いっすぉ!
プログレ行くぞー!と言っておきながら、まだ全然手をつけていません。自分の動きの鈍さに涙。
でも絶対聴いてみます!「Tales From Topographic Oceans」ですね!興味津々!自分の世界に入り切ってどっぷり聴きたいス。
好きなアルバムについて語り出すと、あれやこれや止まらなくなってしまって散漫な記事になってしまったのですが、とりあえずTBさせてもらいました。
よろしくお願いします。
>プログレ行くぞー!と言っておきながら、まだ全然手をつけていません。
おー、でも音楽は自分の気持ち任せがいいっすよー♪
いろいろ聞いておられるから、OKっす!
>でも絶対聴いてみます!
関心もってくださって光栄ですー
・・・ただ、このアルバムは評価がわかれるので
最初にYESを聞かれるのなら名盤「こわれもの」か「危機」がいいかもです。
プログレがはじめてなら、キング・クリムゾンもお薦めですよー
またいつでも遊びにきてくださいね?
音楽以外の話題でもご遠慮なくですー♪
さすがにQUEEN のような動揺(え?)はないのですが
もう期待でワクワクしています♪
TB感謝です!
さすがよく聞き込まれてるなぁ、と楽しく拝見しましたぉ。
「リレイヤー」が好き、というのはノリ的には、「海洋地形学」からの
YESの音楽嗜好を選ばれた、という感じなのかなぁ、と思いつつ。
「リレイヤー」は、ぎゅっとエッセンスが理性的にまとめられた作品、
というイメージがあります。(リックの影響もありますが
私はジョン以外のYESを知らないので、
他のアルバム説明が興味深かったでーす♪
またそちらにもお邪魔させてくださいねー