DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

恵比寿ガーデンシネマ★月に囚われた男&9<ナイン>

2010-05-28 | ドラマ・映画・演劇・アート
レディースデーを利用して、
仕事の帰りに行って参りました。

月に囚われた男
★★★★☆

ボウイの息子の初監督作品にして、
ネットではかなりの高評価で、
ずっと気になってました。

SF映画を見た!という充足感大。
ストーリーは予測範囲をちょっとだけ超えていて、
その超え方が「やられた!」という感じでした。
が、ラストはちょっとストレートすぎたかな?
という気がするので、5点満点中、4.75くらい。
「2001年宇宙の旅」「サイレント・ランニング」
が好きな方にお薦めしたい。

低予算作品らしいのですが(で、確かにそんな感じ
ですが)私にはしっくりきました。

主役のサム・ロックウェルがものすごくよかった。
アイアンマン2にも出るんですね、要チェックだ。

で、時間がちょうどうまく、待ち時間なしで
見れたので、2本立て。

9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~
★★★

アニメーションは非常によくできていました。
てか、いまは商業アニメはこのレベルが
当然になってきてますねぇ。

ロボットアニメは日本のお家芸だと思ってたけど、
ここまでできちゃうのねー。
ちょっと大友克洋監督の「大砲の街」なニュアンスも
感じつつ(ぐぐっと暗いケド)。

お話は、最近暴力的なのがトミに苦手なのと
どこかでみたようなキャラ設定なので
アニメ★4つ、お話2.5で、3.25くらい。
(この手の“一方的&圧倒的に強い敵×弱い仲間団結系”アニメでは
個人レベルでですが、今んとこ「ガンバの冒険」が最高峰かな、と)

で、期せずして(というか、だからこそのカップリング上映なのか)
2作品はテーマが似ている。
・人間とはなんなのか?
・思いはどこに宿るのか?
・行く先のない思いの行く末探し(それは他者に向かう)

前者が命の重みを掘り下げているだけに、
後者が(アニメとはいえ)やや軽ろんじて
感じられますが、この組み合わせで見れて良かった気がします。
(・・・てか、この組み合わせでなければ
どちらかしか見てなかったかな)

ちゃとと様がアップされてた
「9」の元アニメ。



純粋に人形の世界の出来事として見れるので、
ぐっとまとまり感あって密度高いです。
映画はちょっと人間と人形の関係に距離があったかな、と。
あと人形同士の関係性が(博士の思いとしても)
受け入れ難かったかも。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガーデンシネマ なう

2010-05-26 | モブログ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

USTREAMと著作権、なう

2010-05-24 | ブログについて考える
hiroyuki_ni氏のつぶやきで
小室みつ子がUst中継中に自宅ガレージに閉じ込められる(togetter)
に到達し、USTREAMに興味がデた(遅い;)ので書籍を購入。
これは初心者向けハウツー本でもあるのですね。
USTREAM 世界を変えるネット生中継 (ソフトバンク新書) (新書)

そういえば、行きたくて行けなかった神山監督の対談とかも
ストリームされてて、「すっごいいい時代ー」って感動してたんでした。
が、しかし、システムをまったく意識(理解)してませんでしたわ;

で、読んでいて、著作権について疑問が生じたので、
ググりまとめ。

=============================
●著作権基本ルール
音楽ユーザーの皆さま(JASRAC)
http://www.jasrac.or.jp/info/index.html
インタラクティブ配信 音楽ユーザーの皆さま(JASRAC)
http://www.jasrac.or.jp/network/

●現状問題点
Ustreamなどのストリーミングサービスを使ってDJをすることの違法性をどう解消すべきか(企業法務マンサバイバル)
※抜粋
「レコード・CDになっている音源を使ってDJプレイをし、これをインターネットにストリーミング配信で流す」場合
・著作者(曲の作曲・作詞者)が持つ楽曲の「公衆送信権」←JASRAC管轄
・実演家(曲の演奏者)が持つレコードに収録されている実演の
 「送信可能化権」
・レコード製作者(レコード会社)が持つレコードの「送信可能化権」
が働くため、この3者からそれぞれ許諾をもらわなければならない

著作隣接権はJASRACが管理できていないため、個々に承諾を得なければならない→非現実的
著作隣接権者の包括許諾を容易に取得できる仕組みが必要


Ustreamが抱える著作権問題とその裏にあるポテンシャル(NO TRY,NO LIFE.)
※抜粋
これらロングテールの尻尾にあたる音源達がフェアユース化され、フリーライセンスの下インターネットで配信されていけば、それこそ音楽の費用的な価値観は大きく変わる可能性がある。

●UST使用でのユーザーサイドの試み
沖野修也、UstreamでDJプレイを生放送
合法DJ Ustreamと楽曲著作権についての包括契約(togetter)

●UST使用での著作権サイドの試み
スピッツのCDなど、USTREAMでBGMに使用可能、MySpaceが許諾契約
「USTREAM」での作品利用に関するJRCの取組みについて

=============================

メモ:
・いろんなものがライブに向かう
・世界の見える化・見せる化(その加工・編集、見せ方技術)

・クリエイター含む製作者もある意味ヴィジュアル系サービス業要素増加
・すべてのサービス業の頂点が「銀座クラブのママ」にあるとしたら、世の中はますます“銀座化”していくのかもしれない。

・脳のモニタリング機能の3次元化→処理にタイムラグがなくなってきている?(ことの弊害は?)

・カウンターは?


注目生放送:
勝間さん、おいらジンバブエにきちゃいました (ニコ生):5月26日 23:00

関連日記:
音楽のコスト in ライブとコンテンツ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椿山荘★ほたるの夕べ

2010-05-23 | 日記/備忘録/独り言/その他
ダラ子様と、行って参りました。

椿山荘/ほたるの夕べ

いやー、なんかこういう風流イベントに
お誘いいただけるのって、
とても素敵だ&ありがたし♪

夕刻に到着し、螢観賞ポイントを確認しつつ
お庭散策。
さまざまな樹木のさまざまな緑が深まる日本庭園を一周。
趣向が凝らしてあって、これなら外国の観光客も
楽しいかも。







結婚式が何組かあって、
ウェディングドレスの花嫁さんがブーケを投げるシーンが
見られたり、お色直ししたお嫁さんに出会ったり、
「なんだかしあわせのおすそわけもらえちゃうね」な世界。

で、暮れるまでカフェでお茶&おしゃべり。
ダラ子様とはおひさしぶりだったけれど、
顔がほっそりして、すごく女らしく柔らかな感じで
内側からキレイになってる感じで
おおー、と思いました。赤ちゃんパワーかな☆

最近、あちこちでケーキセットにがっかりしてましたが
このケーキセットはハンパなく美味しかった!


暗くなってきたんで、螢観賞ポイントに移動。
まだ蛍は少なくて数匹しか見られない状態。
でも、教えてもらったポイントで待っていると、
ちゃんと光っているのは確認できました♪
「もしできたら6月のピークにまた来たいね」と意見が一致。

蛍が観賞できる庭園散策は無料なので、
近くまで行かれる方、
オンシーズンに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
あ、でもライバルも増えるのかな?(汗;)

夕食は目白駅に移動して・・・
「どこがいいかなぁ」と探すこと数分。
ダラちゃが発見したお店。
(ここでも赤ちゃんパワー・ありがとう♪)

野菜びすとろ「かいき」

これがもう大正解!!!

そらまめなど12種類の野菜入りシーザーサラダや
紫アスパラもはいった三食アスパラのソテー、
充実したメニューとにらめっこして
悩みながらチョイス。









どのお皿もめっちゃ美味しい。身体によさげな味。
当たり前ながら野菜の風味が活かされている。

1日2食限定の美肌ポトフは、
鶏の白湯スープにれんこんをすり下ろしたものをたっぷりいれて
中にトマトやじゃがいも、人参などオーソドックスな
野菜が入っているんだけど、これが本当に美味。


タバコを避けて個室に案内してくださったり、
お皿もお料理ごとで、メニューの説明も的確で
サービスがハイレベル。
お値段も良心的で、いいことづくめのビストロでした。

お気に入りにしよう!


美味しく楽しく、満足な一時でありました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴァニラ画廊/人造乙女博覧会

2010-05-16 | ドラマ・映画・演劇・アート
ミーハー体質ゆえに(?)
比較的、どんな場所でも「行きたい」と思ったら
(歯止めがきかず)行けてしまう人間であるつもりですが
(あ、物理的・経済的条件は別として;)
ハードルが高いなぁ、という場所はやはりいくつかあって、
ものすごく女性比率の高い場所と
男性比率の高い場所は、苦手、というか
ちょっと戸惑うこと多し。

特に後者は「(いちおー、これでも)女性が
行っていいのかな?」が発動するような場合もあって。

というわけで、前々から関心があったけれど
結界を感じてた場所の1つがヴァニラ画廊。

ある日twitterで明和電機氏が
「ヴァニラ画廊の企画展、人形の古い金型がよい」的なことを
つぶやかれたわけです。
で、それを目にしてチェックしてみたら空気人形展・・・。

・・・映画の『空気人形』で、ちょっとだけ女性にも
扱いやすくなった言葉ではありますが、
現物による企画展・・・
うーむ・・・古い金型・・・見たいじゃないか!!!
(はい、鉄ものにも弱い×球体関節人形にも弱い・・・)
でも、ひんしゅく買うかなぁ。
てか、他の来場者のお邪魔かもだなぁ、
・・・と悩むこと数日。

行かれた方数名からの情報(>多謝です)で、
女性も行っていると伺って
「よし!」と、私なりに深呼吸&にぎりこぶしで
行って参りました。

・・・前置き長いですね。
すーはー(深呼吸)

ヴァニラ画廊/人造乙女博覧会

えっとぉ、あの展示ボリュームで500エンは高いんじゃ・・・?
(一部屋はちと狭いだろう、と)
・・・とはいうものの、精巧な空気乙女たちに囲まれた
明るくキュートな空間の不思議な「体温」、
&一体だけですが触らせてもらえたことは、
個人的にはかなり体験価値あったかな、と。
(女性スタッフさんによる、素材などの説明も興味深かったデス)

手を握ったとき、なんだか“彼女”に
ふっと愛に近い好意を感じたのが
我ながらヤバかった;;

独特の安らぎ感。
彼女たちが調査され計算され作りだされたプロダクト
だというのがスゴイことだと思う。

バービーにはじまって、スーパードルフィーとかブライスとか、
“オトナの人形道”も、はまると帰ってこれない気がして、
がんばって距離を置いてますが、
「ひとがた」の魔力はかくかように奥深いのであった。

参考:
バイロス展
抗体ができたので、行く予定です。
関心ある方、ご一緒しましょう。
前回のバイロス蔵書票展示会では女性が多かったそうです。

おまけ:
西条美咲 人形美
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツツジ なう

2010-05-13 | モブログ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音楽のコスト in ライブとコンテンツ

2010-05-10 | 音楽
坂本龍一、タダになった音楽は再び「ライブ」へ回帰する

※ブログ抜粋
●レコードやCDというメディアを通して音楽を聴くスタイルは、レコード誕生以後の約100年くらいの歴史しかない。

●インターネットを通じた「音楽配信」によって、リスナーが音楽の対価として支払っていたものは、「実は製造や運搬というパッケージのためのコスト」(エグゼクティブの人件費含む)だったことが、露わになった

●「音楽が目に見えない、触れられないデータ化されたものになっている今、もう一度音楽のおおもとのかたち - ライブへの欲求が強くなっている」。


ライブと録音されたコンテンツは、別もの、というか、別価値。
コンテンツは基本1人で向き合うもの(自分の好きな時に)。
ライブは「場」にでむき、多くのリスナーと時間を共有するためのもの。
あと、生のミュージシャンに会うことそのもののリアルタイム価値。

ネットでいえば、ブログとコミュニティとtwitterがあるようなものかなぁ、と。

で、ライブ希求を促進しているのは、そうした
You Tubeやブログをはじめとするネットカルチャーであることは
間違いない。

You Tubeのおかげで、今まで見ることができなかった
ライブ映像が、簡単に入手できるようになって
それがまたライブ熱を煽る。

コミュで好きな音源について語り合う機会が増え、
オフ会感覚でライブに行く。
その話題(ネタ)が、別の人間を刺激し、波及する。

大体がYou Tubeを参考資料として情報交換がなされるので
そこでもまたさまざまな形でライブ映像が広がっていく。

twitterはライブの感動を即座配信することで
ライブと会場外との間にブリッジをかけ、
それがまた共感と共有を作る。

ミュージシャンはFace Bookやtwitterを通じて
ファンとの距離を縮め、「リアルタイム」の価値が
身近なものになっていく。

内と外の二面性を持つ、作品(ミュージシャン)との交流フェーズが
よりわかりやすい形で、具現化されるようになったのかな、と。

なーんて、ことよりももっと単純に
1つの音楽をさまざまな表現で多角的に聞きたい、という
音楽への好奇心が一番大きいわけですね。

備考:
音楽の楽しみ方としては、
1人で、またはみんなと「歌いたい」「踊りたい」なんてのも
欲求としてはあるだろう。

そういう意味では「歌いたい」に特化したカラオケもまた
別の「音楽との交流機会」として大きい。

先日カラオケに行ったら、洋楽ライブを
そのまま流すサービスがあった(まだ音源は限られているケド)が
昔のロック喫茶みたいで、懐かしかったし、
いいサービスだと思いました。

私は、メーカー主導のフィルコンや試聴会が
増えるべきだと前々から思ってるんだけど
どうでしょうか?
(膨大でマニア化しがちなコンテンツライブラリの
有効かつ高度活用と掘り起こしと系統化=価値の再編集)


おまけ:
昨日、茂木さんがラジオでラルクの「NEO UNIVERSE」を歌う、
と語ったので、思わず「キー高くないですか?」とツイートしたら、
「ラルク、キー高いけど、なんとか歌えるんだよ。このPVが好きなんだよ。ほとんど毎回、カラオケ行くと歌っているのだ。やばい歌が終わってしまう。マイクに戻るのだ」というツィートがアップされた。
RTではないので、同じ質問したヒトがいたのかも、だけど
こういうのもまた、ネットが生み出したライブ感覚としての楽しさであるなぁ、と思うのでした。

・・・それにしても、ラルクってすんごく難易度高い気がするんですケド;
いつもキー設定めっちゃ苦労しているあっしであった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝間和代×ひろゆき対談

2010-05-07 | NEWS/TREND
非常に面白かった、といったら失礼にあたるかな。

議論(特にメディア公開で)を行う時の
基本条件(マナー含む)について
あれこれ考える機会がもらえた対談でありました。

You Tube
http://www.youtube.com/watch?v=56qKLDKqU1k

デキビジ 勝間和代 VS ひろゆき を文字におこしてみる
http://d.hatena.ne.jp/wt5/20100503
===============================

私見メモ
※両者の意見は、対談から私が要約・解釈した内容であり、
 必ずしも発言そのものではありません。

●ネットの匿名性
勝間氏:実名であるべき→荒れた時対応
ひろゆき氏:匿名でも実名でも変わりはない
      実名で発信したい人だけがすればいい→荒れたら対応すればいい

私見      
・事件性が認められる場合は、匿名性はないと思ったほうがよい。
・事件になる前の抑止力としての匿名・実名議論が必要。
 ただし抑止力がリアルより低いことでのメリットも同時に検討する必要はある。

●若者の起業
勝間氏:若者の仕事がないので、若者が起業できる環境を、アメリカ並に整えるべき
ひろゆき:年齢に関わらず起業したい人・起業できる資金を持つ人がすればいい

私見
・勝間氏は起業したいのにできない若者についてと、若者が働き難い状況を混同(?)。
 また、「働き難さ」に限れば年齢は要素の1つにすぎない。
 議論のベースというか条件づけができていなかったのかな、と。
・その点、ひろゆき氏は勝間氏に合わせようとしていたと感じられた。

●幸福について
※勝間さん対談の睡眠不足の反省と、幸福論 : ひろゆき@オープンSNS
http://www.asks.jp/users/hiro/68256.html

私見
・勝間氏が働けないことで幸せでない(と感じている)人たちに限定して
 語ろうとしている(多分)のに対し、
 ひろゆき氏は「幸福の多様性」について
 語っているのでお互いのベースが完全に違う。
 ここでも勝間氏の条件設定(こういえば普通はわかってもらえる的)
 が一方的すぎ&下手だったなぁ、と。

 今まで、勢いで相手に“土俵を譲らせてきた”勝間流が
 完全に裏目にでた対談でありました。

議論するには、議論の対象と、なにを導き出したいかの、
おおまかなベクトルがないと、限られた時間内では
お互いの差異の確認で終わる、ということを確認できた番組でした。

その後のネットでの波及と、
個々人の対応が興味深かったのでログ化。
 

●勝間和代
2chはIPの開示に積極的であるというひろゆきさんの注目発言について
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/05/2chip-8a3f.html

ひろゆきさんとの対談について、心から非礼をおわび申し上げます
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/05/52-7a45.html

●ひろゆき
勝間さん対談の睡眠不足の反省と、幸福論 : ひろゆき@オープンSNS
http://www.asks.jp/users/hiro/68256.html

●ほりえもん
ちょっと周回遅れ気味だけど、勝間さんとひろゆきの対談。
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10526599498.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤンフードン―将軍的微笑★5/3 原美術館

2010-05-03 | ドラマ・映画・演劇・アート
GW仕事の合間をぬって、行って参りました♪

ヤンフードン―将軍的微笑

じわじわと浸透・侵食してくるような面白さ。
自分とは異質な時間感覚を、ゆうるりと
すり込まれていくような不思議な追体験感。

これから見に行かれる方は
余裕を持っていかれることをお薦めします。

構成は4作品+インタビュー。

●「将軍の微笑」
目玉的扱いで、インパクトの強いテーマ作。
将軍の誕生会を祝い晩餐会が、実物大でテーブルに
映写されている巨大映像インスタレーション。

人は写らず、30人分くらいの手だけが料理を食べ続けている。

テーブル上部にテーブルを囲む形で、
パーティの出席者たち(?)の男女の映像が複数。
(飾り窓のマネキンのように観賞される女性達だったり、
男性を愛撫する女性達だったり、
ベッドに座って苺を食べる女性だったり・・・)
女性たちだったり)

テーブルの両端にはそれぞれ、
1人語り続ける将軍のアップと
盲目のピアニストの演奏が映し出されている。
壁面には将軍、そして女性達(いずれもとても美しい)

最初の10分くらいは物珍しく、食卓映像を鑑賞。
途中飽きてきて(というか複数の画像情報を処理しきれず;)
他の作品に移動。

●7分の短いモノクロ作品。
●57分の長編モノクロ作品。これは後半半分だけ観賞。
 2005年制作とは思えない(寺山修司的に)懐かしい感じがする作品。
●ホワイトルームにいくつかフォトフレームがかかっていて
 一見静止画像なのが、よく見ると映像。これがけっこう奇妙。
 人物の達姿4作品と、あとは石切り場(?)でのさまざまな作業。
 遠景&近景。
 この作品、実は石を切り出して、そこから麒麟や竜などを
 職人が作り出す工程らしいですが、残念ながらそこまで見れず;
 
映像作品はやはり半日から1日かけるつもりで
いかないとダメですね。

で、カフェでお茶して、
再度「将軍の微笑」を観賞。

複数の映像が干渉しあう中、食卓の画像を
じっと見ていると、
食事をしている人たちの心理状態が見えてくる。

魚を食べ散らかす人。
プチトマトをもてあそぶ人。
食べ物を交換する人。
肉をいきなり投げつける人。
ナイフとフォークで遊ぶ人。

つがれるワイン、こぼれるワイン、
すぐになくなるお皿、いつまでも手つかずのお皿、
次々と置かれていくコース料理、
だんだんと汚れていくテーブルクロス・・・

食卓から人が少しずついなくなっていって
数名が残った段階で、リスタート。

結局30-40分は見ていたのかなー。

パラレルな異次元、その追体験というリアル。
不思議な時間の共有感。
気がつくと神様(もしくは幽霊?)の視点で
そこに参加していた自分がいました。

映像系が好きな方には特にお薦めします。
特に「将軍の微笑」は体験価値あるかと思います。

※短い人だとグルリと食卓を回っただけで出ていかれますが、
 できればここは頑張って、1コース分はいることを個人的にはお薦めします。


ヤンフードンにちなんだイメージケーキ。
5月のいいお天気の日、風が柔らかに通っていく
オープンラウンジでのおしゃべりタイムは
かなりの小確幸です。


参考ブログ:
あるYoginiの日常
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする