DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

ラファエル前派からウィリアム・モリスへ★横須賀美術館

2010-11-28 | ドラマ・映画・演劇・アート


行きたいなぁ、でも遠いなぁ・・・
・・・と、前々から思っていた横須賀美術館。

「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」展

ラファエル前派は、作品群として象徴派と並んで大好物!☆
(ラファエル前派がどっちゃりあるロンドンのTate Galleryは
フレディも通った、QUEENファンの巡礼地w)
これはやはり行かねばなるまい!!

ということで
横浜の超達人なラッコ庵さま、趣味人のマイフレさん、
大学時代からの友人の3人と一緒に行って参りました。

品川集合。横浜でラッコ庵さまと合流。
京急急行はあまり乗らない電車でしたが、
横浜まであっと言う間でかなりびっくり!
そこからはけっこうガタゴト各駅停車で、時間はかかりましたが
ずーーーーーーーーーーーっと
4人でおしゃべりしてたので意外と近い感じ。

馬堀海岸駅からタクシーで、
ラッコ庵さまに教えていただいていた、ユーミンの
よそゆき顔で
に出てくる歩道橋の下をくぐって、到着。

いやぁ、本当にとても美しい美術館でありました。


観賞前に食事をとったのですが。
海を見ながらのランチはなかなか贅沢な一時で
「これでもう帰ってもいいねー」なぁんて感じでありました。
(「横須賀ご婦人風 優雅なランチプレート」という命名が
いまいち優雅でない件はさておき;;)



タンカーが行き交う風景が絵のようで、
また窓枠が額を意識しているような場所もあって、
美術館自体が見ごたえありました。

美術展そのものは、コアになる作品や代表作は来ておらず、
主な作家をさらりと流す感じではありましたが、
全体の雰囲気や世界観はやはり好きなトーンだし、
ミレイとウォーターハウスの作品、
モリスのステンドグラスなど、「いいなぁ!!」もあって
2時間かけてじっくり観賞しました。
美術館の立地の力が大きい展示会だなぁ、と。

ちょっとゆっくり目のスタートだったので
後半急ぎ足になっちゃったけど、
案外近いことがわかったので、
次回は、もう少し気軽に行けると思います。

今度は灯台や猿島にもトライするのだー☆
(ラッコ庵さま、どぞよろしくお願いいたしますー!)





参考:
ラファエル前派

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ハーブ&ドロシー★渋谷イメージフォーラム

2010-11-17 | ドラマ・映画・演劇・アート
ハーブ&ドロシー
===================
夫のハーブは郵便局員、妻のドロシーは図書館司書、二人の楽しみは現代アートを収集すること。コレクションの基準は二つ。自分たちのお給料だけで買える値段であること。1LDKの小さなアパートに収まるサイズであること。二人の慎ましい暮らしの中で約30年の歳月をかけてコツコツと集められた2000点以上ものアート作品で1LDKのアパートはいっぱい。しかも、20世紀のアート史に名を残すアーティストたちの名作ばかり。やがて、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼が舞い込み……
===================


先日のアップルリンクでトレイラーを読んで、
呼ばれた気がしたので、監督挨拶付きに行って参りました。
(女性で、あんなに若く美しい監督だとは思わなかった!)

先日の『空想音楽博物館』が「プログレとは?」の
1つの切り口であり入り口だとすると、
今回の映画は「現代アートとは?」の素晴らしき入り口であり切り口。

ちょうどマイフレさん日記で、「プログレとは?」への、さまざまな思いや愛を垣間拝見しつつ(プログレって“談義”になりやすいのもまた側面&ある種の魅力の1つかも、と思いつつ)なんでも放り込まれてまとまらない様は、現代アートにも似てるなぁ、などと思ってたわけですが、
期せずして、ここでも見事なアンサーの1つをもらった感じ。

ドキュメントで、内容は公式サイトに書かれていることが全て。
最初はスノッブ&アカデミズムな空気を感じて
(「あり」だとは思うけれど、個人的にそれが前に出過ぎるのはちょっと苦手ゆえ;)
うっすら距離があったのだけど
上演前の監督の熱いメッセージと
ハーブ&ドロシーのアートへの愛の深さ&まっすぐなエネルギーの前に、
気がつけばぽろぽろ涙するわたくしがおりました。
(最近んとに涙もろいなぁ、なんでこんなとこで?ってとこで
泣いちゃうしなぁ;;
※ちなみに涙はこすってはいけません。
 流しっぱなしが正解です。
 涙が乾くとOKです。こすると目が腫れます。

これまた現代アートをさらうには丁度よいかな、と
息子を連れていったのですが、
この映画の前知識をまったくいれてなかったにも関わらず
「感動した」といって、最後拍手していました。

音楽もアートも、
好き is the answer。

それをナチュラルに淡々と、熱意を持って貫いている2人に
ハグを!!!
自分の価値観を信じ、絶対に譲らず、
でも他者の価値や評価は否定せず(というかきっと気にしていない)
・・・なかなかできないことだと思う。

アートの追体験含め、人間って、
「好き」ってとてつもない!
アートへの愛に充ち満ちた素敵映画でした。

※日本では配給会社がなく、イメージフォーラムに直接交渉されたそう。そして監督の住居は、この映画のために抵当にはいったままだそう。でもって、この映画の続きを撮影中だそう。
この監督もまたとてつもないのかも。

関心を持たれた方はぜひごらんになってください!!!
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空想音楽博物館★岩本晃市郎×植松伸夫

2010-11-12 | 音楽
行って参りました。

空想音楽博物館

渋谷アップルリンク・ファクトリー
映画とか、ミニライブ、アートイベント
なかなか面白い企画をやってる場所。

参加者は(私が座った席から見てる限り)
20代女性率高し。男女比6:4位かな?
音楽やってるというよりは、アート系の学生さんという感じ、
もしくはFFファン(あ、こっちのほうが合ってるのかも?
FFファンといっても広うござんすが)

イベントを知ってすぐ予約したけど、当日でも大丈夫そう。

でも内容はなかなか興味深かった。

二部構成で、一部はストレンジデイズの岩本晃市郎さんによる
プログレッシヴ勉強会(?)。
二部は岩本さんとファイナルファンタジーの植松伸夫さんによる
対談形式で、植松伸夫さんのお薦めプログレを聞く、という内容。

いや、一部が断然面白かった!!
プログレ四天王を「プログレの一部」と評し
そこを“あえて”はずしたところから「プログレって何なの?」
をいまいちどかみ砕いていく、その依代をビートルズに求め
ビートルズのポップさが変容して、さまざまなプログレの
遺伝子として受け継がれていった、という持論の展開。

つまるところ、「難解でよくわからない」(という表現が何度も出た;)
プログレだけど、実はビートルズ(わかりやすい、ってことかな?)に
通じていく、そこからひもとけば理解しやすい、というプログレ入門。
(サブタイトルは「岩本晃市郎氏のビートルズへの愛(?)」でも
いいのかも)

あぁー☆そうそう、こういう入門ゲートがあればいいな、
とずっと思ってた「まさに」それそのもの。
なんか見えてるもの(やりたいこと?)がさすがな感じ。

進め方とか、ホントに大学の(いや高校の?)授業みたいで、
わかりやすくて、とっつきやすくて、でも音楽の見方は面白くて
おしゃべりがうまい、というか、「この音楽が好きだぁぁぁ!」
「聞いて聞いて!」がめっちゃ響いてくる。
膨大な知識の裏付けが、この1曲、に集約されていく快感。

暗くてメモ取ってなかったのでウロ覚えですが
かかったCDリスト:
クラトゥ、ELO、LEO
Big Elf
バグルス、Camel
England
(ビートルズ遺伝子のプログレの集大成であり、
パンクブームに飲み込まれていく70年代プログレの終焉を飾る名アルバム、
って説明でありました)
バークレイ・ジェームズ・ハーヴェスト


●プログレにおけるキーボード奏者の重要性
●シンセサイザーの進化
●変拍子
みたいな要素を交えながら。

「いい音でいいスピーカーで聞きたかったので」
わざわざ持参されたCDプレイヤーで1枚1枚操作。
毎度ながら大音響で聴くプログレは本当に気持ちいい。

========================

第二部はプログレがルーツという植松伸夫さんの
選んだ10枚を聴きながら、FFサウンドに迫る、
という感じ。だけど、ほぼお二人によるプログレ大好きトーク。
選ばれた10枚は、それこそ超プログレ入門編で
FFにどう活かされてるかが面白かったり。
「FFファンにプログレを聴いて欲しい」という感じで
やっぱり「この音楽が好きだぁぁぁ!」
「聞いて聞いて!」

(こっちはメモとった)
片翼の翼
カンサス、ジェネシス、YES、リック・ウェイクマン、ELP
クラフトワーク、キャメル、イリュージョン、フォーカス、
Mike Oldfield
(OMMADAWNは植松さんがお墓に持っていきたいアルバムだそうです。)


いいな♪プログレへの熱き(若き)思い。
お二人とも中学・高校生の頃に戻ってるし(笑
趣味人のプログレ好きな皆さまには物足りないかもだなぁ。
でも私には楽しかったです♪

★昨日の初出ニュース
植松さん、桜庭さん二大巨匠がコラボるそうです。
桜庭さんもプログレ大好きだそうで
(ゲーム音楽はプログレルーツだってことか?)
どんな感じか聴いて見たい。

※空想音楽博物館次回12月
もしキース・エマーソンがいなかったら「タルカス」は
どうなってたのかをテーマにしたトーク♪

おまけ:
BARCLAY JAMES HARVEST / 『Time Honoured Ghosts』
TITLES歌詞
The long and winding road that leads to your door
Here comes the sun it's alright people shout for more
But were you trying to deceive telling me
All you need is love to succeed
Across the universe one after nine 'o' nine
I got a feeling for you blue and I feel fine
I tried so hard to make believe that I'd see
All you need is love to succeed

CHORUS:

Lady Madonna let it be
Something in the way you moved me yesterday

All you need is love so they say
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松山ケンイチ関連♪★NHK大河ドラマ主役☆

2010-11-10 | ドラマ・映画・演劇・アート
いやぁ、ちょっとこの4日間缶詰め仕事で煮詰まって、
ようつべ、SNS逃避などしながら過ごしましたが
山場を超えました、すっきり!!

で、何度か見損ねていた

「TBS開局60周年 5夜連続特別企画 99年の愛 ~JAPANESE AMERICANS~」

やっと全部見ることができましたー。

いろいろな立場の人が戦争によっていろいろと苦労するお話。
一言で言えば、人間の数だけ不幸と悲劇はある。

いつも海外・国内を問わず戦争ものを見ると思うのだけど、
結局そこで立ち回って儲ける一部の人間(多くは指導者階級と
その周辺、つまりは政治家と武器商人)を除けば、
だれ一人幸せではない最大の人災。

今回はJAPANESE AMERICANSという、
日系二世の人たちの立場を中心に描かれているけれど、
アメリカ人同士でも葛藤や争いはあっただろうし、
もちろん戦死者もたくさんいた。
人種差別はそれを加速させただろうけれど
日本の中での階級差別、貧富の差は同じくらいひどかったようにも思う。
(だからこその渡米)

結局、生き残った人間の子孫である私には、
安易にはいえないことだけど、
収容所の生活含め、日本にいるよりは豊かに見えてしまう場面もあった。

日本国内でも、最後に出てくる京都の医者のように
資産はそのまま残った都市もあれば、
広島のような都市もあって
(沖縄と広島、京都を出した脚本はやっぱりうまいですね)
都市間で悲劇の差はあって、で、その都市の中でも
戦死した人、病死した人、被爆した人、餓死した人、
生き別れた人・・・

本当に、戦争は、人間だけができることで、
だから人間がやってはいけないことだと思う。

と、まるで中学生の感想文のようになってしまいましたが(汗)

そういう不幸のありようを、
改めてさまざまに考える時間をもらったという点で
いいドラマだったと思います。

松山ケンイチくんも出てたしね!<そこか!
個人的には、彼の役どころは、いまいちしっくりきてたとはい思えないんだけど、
彼を見てると、なんかほっとする♪(えへへ)

で、なんと松山くん、
なんとなんと、2012年のNHK大河ドラマ主役です。
それも平清盛!

50年目の節目となるはメモリアルイヤーの作品の主役、だそうで
題材も悪人主役もの。
うーん、胃が重い<なんでお前が

でもやっぱりちょっと楽しみだったりもする。

これからは、広島ブームかなー☆

とりあえず2年後まで生きる目標ができた!<オイ

以下リンク切れ防止
松ケン新しい「清盛」12年NHK大河
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2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」の主演を俳優松山ケンイチ(25)が務めることが8日、分かった。松山が大河ドラマに出演するのは初めて。松山はどんな役も柔軟にこなせる演技力に定評がある。演じる清盛は、これまでの清盛のイメージと異なる躍動感あふれるエネルギッシュな人間だ。関係者によると、新しい清盛像を作るために柔軟で高い演技力を持つ松山の起用が決まったという。

 12年の大河ドラマ「平清盛」は、清盛が栄華を極めた晩年から始まる「平家物語」とは違い、瀬戸内海の海賊を束ねた、さっそうとした青年時代を中心に、平家一族を率いて栄華を誇るまでの生涯を描く。演じる世代は幅広い。これまでの清盛のイメージとも全く違う。関係者によると、松山の持つ、柔軟にどんな役でもこなす演技力が新しい清盛を描くには必要と判断されたという。

 8月に行われた作品内容発表会見では、プロデューサーがキャストについて「新たな時代に切り込む人間だから、ナイーブな人間よりも力強く、時代に向き合っていける、エネルギッシュな人にやってもらいたい。今回は芝居の力量を含めたキャスティングをしたい」と語っていた。局内の他の番組関係者からも「放送される12年には、最も生き生きしている人にやってもらいたい」という言葉も出ていた。まるで松山を想定しているかのようだった。

 松山は05年の映画「男たちの大和/YAMATO」に出演、06年の映画「デスノート」でブレークした。08年「デトロイト・メタル・シティ」でコミカルな演技が評価された。また12月公開の「ノルウェイの森」では主演のワタナベ役で文学作品にも挑戦するなど、幅広い演技力を披露した。テレビ局関係者も「数字も取れる実力派。いろいろな役がはまる」と、柔軟な演技力を評価する。

 これまでの清盛は、アンチヒーローとして描かれるケースが多かった。この作品では人の心をつかむことにたけた清盛が、海賊を束ね、やがて武士の王となり、日本の覇者になる姿を描く。同会見でプロデューサーも「悪いイメージを一掃する」と語るほど、これまでの清盛に全く別の角度からスポットをあてる。

 大河ドラマは63年にスタートし、12年は50年目の節目となる。NHKはメモリアルイヤーの作品を松山の演技力に託した。
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その作品にいつ出会うか・2★日本画と洋画のはざまで/山種美術館

2010-11-06 | ドラマ・映画・演劇・アート
●「その作品にいつ出会うか」シンクロニシティ1
(てか、そこが気になるからだけど)

山種美術館に「日本画と洋画のはざまで」を見に行きました。

「近代日本の美術史を俯瞰するにはよさげな美術展だな」と思ったので
私以上に日本画にうとい息子をお供に(ランチをえさにw)。

洋画が一気に日本に流れ込んだ時、絵画界の黒船状態だっただたろうな、と。
で、洋画の超有名作品は、いまではどの時代の作品も機会があえば見れるし、
(ちょうど今、ゴッホも来ていますが)
小中学生の美術史の授業でも洋画のほうが詳しいくらい、な気がしますが
逆に日本画にふれる機会は、意識しないと作っていけない。

日本の近代の画家に影響をあたえた元作品を、
彼らの作品より先に知ること。
そこに、やはり「その作品にいつ出会うか」の不思議というか、
どれだけ時代が違っても
彼らと同じ衝撃をうけるかもしれない、
でもまったく受けないかもしれない、なににどう出会うのか。

出会い方が限られていた時代との大きな差。
そしてこれからも広がる一方だろう差。

情報の量と質の多様化と、大量流通と、
一番変化が遅い人間の受容器官の組み合わせに対し、
若干の不安(&自分への不満)と、
そう仕組まれざるをえない、
ズレに対しての面白みを感じるのであります。


●「その作品にいつ出会うか」シンクロニシティ2

吉祥寺・伊勢丹跡にできた「コピス吉祥寺」に、ジュンク堂が入ったので
行ってきました。
んーーー、やっぱり見やすくていい書店だ。
ひさびさに海外文学や、もろもろの怪しげな(w)書棚に浸ってたのですが
呼ばれまくり。
でも、もはや私には全部を読む時間はないのだよ、明智君。や、ジュンク君。

昔読みふけったリルケ、マラルメ、ボードレール、ロートレアモン、
マンディアルグやボルヘス・・・ないかにもな有名どころ
(でも一番隙なのはやっぱリルケという軟派ですが;)
澁澤本、中井英夫・・・今読むとまた違うだろう。
でも同系・後継者に違いない新しい本達も魅力的。

あぁ、長生きしたひ・・・

なんてことは露ゾ思わないけれど、
どこかにもっと面白い本が、絵が、音楽が
あるに違いない。
私のためにありがとう!と思える1作。

どれだけ出会えるのかなぁ。
出会う時×受け止める力・・・それがはずれると、微妙に
違ってしまう、絶妙なタイミングで。

と、どこまでもじたばたと、
が、そこか白昼夢のごとくいぎたなく、
生きていくのであろうなぁ。

なんてことをとりとめなく思う
1880年 - 天長節祝賀の宮中で『君が代』が初めて披露され
1954年 - 日本映画初の特撮怪獣映画『ゴジラ』の第一作が公開され
1982年 - エフゲニー・プルシェンコが生まれた
2010年文化の日。他、まんがの日、みかんの日 多数であった。

まだ続く。
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その作品にいつ出会うか・1★エル・トポ/吉祥寺バウスシアター

2010-11-04 | ドラマ・映画・演劇・アート
巷で話題の超有名カルトムービー。

レディースデー1000YENで行って参りました、
バウスシアターのレイトショー。
年代はバラバラながら女性の1人客がやや多め、
席数の半分くらいの客数だったせいか
みんなが市松模様で座っていったので見やすかった♪

『エル・トポ』(EL TOPO)
====================
劇場解説:
70年代、次々とこの世に産み落とされたカルト・ムービー。その頂点に君臨し〈最高の完成度そして最もクレイジー〉と評される伝説的作品が、「エル・トポ」である。
なんの宣伝もされないまま、真夜中に上映された本作は、瞬く間に当時のニューヨークを熱狂の渦に巻き込み、歴史的ロングランを記録。アンディ・ウォーホール、ミック・ジャガー、デニス・ホッパーといった当時の最先端を行くアーティストたちを魅了し、自ら4度も劇場に足を運ぶ程本作に惚れ込んだジョン・レノンは、その配給権を買い取るまでに至る。
寺山修司の絶賛を受け、本作が日本初公開されたのは1972年のメキシコ映画祭。その後15年の歳月を経て1987年、ついに一般公開。日本でのカルト・ムービーを牽引する大ヒットを記録。そして今回、製作40周年デジタルリマスター版として23年ぶりの劇場公開となる。
====================


「父と子と精霊皆殺し大作戦」な作品。
もしくはイブと蛇とユダの三位一体。
キリスト教×肉食×ブラックなくすぐり・・・
美しい血みどろ、エロくない裸体とエロい寓意、
そこにある肉塊とSEXと死。美しい風景。

んとにいろいろな作品が影響を受けてるなぁ、と。

でもって、ジョンはきっと主役やりたかっただろうなぁ。
てか、ジブンが作りたかったかもだなぁ、
なんてことをつかの間、思いながら楽しく(?)見てました。
感想は・・・今の私だと★★★☆かな。
(なんとなく今は「淡々」がマイブームなのです)

最近、「その作品にいつ出会うか」という出会い方に関心がある、
というか、すごく気になる。
化石や遺跡の掘り起こしのように、いろいろなジャンルで
コンテンツと記憶の堆積と、掘り起こしと、リサイクルが同時に進む。
もちろん、それらとはなんら関わりなく生まれてくる新作もある、多分。
(ただ、記憶のかなたに父と母はきっといるわけだけど。)

時間軸をはずした時、どれだけの作品が普遍的に名作足りえるのだろう?
と、同時に、常に1人に1つずつの個人的名作感動体験、その伝播。
名作の定義の入れ子構造。
個と種と周辺と情報大作戦・・・
縦軸と横軸。
全部を楽しめるのは精霊だけなのかなぁ。

続く。
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