今日から読みまーす。
今回は、個人的にちょっと楽しみな本を選んでみました。
web2.0のマーケティング転換は、私も仕事でここ1年企業提案しています。
実は、様々なブログで様々に論旨展開されており、
個人的に興味ある情報は本当に簡単に入手できる。
(ブログを回る時間を潤沢に確保し、検索精度さえあげれば)
ブログの方が圧倒的に早かったりして、
書籍化される時は情報鮮度は古くなりがち。
ただ、気をつけなければいけないなぁ、と自戒することが多いのですが、
世の中、そうしたネット慣れした人は実はまだまだ少数派であるということ。
(※ネット慣れは感覚的に使ってます。私の場合は、ネットでご飯を食べてる人に近いかな。あと人気ブログのブロガーの多く。)
書籍情報からはじまるビジネスへの落とし込みは、まだまだメインストリームな気がします。特に50-60代層。ブログやネット情報をそのままダイレクト咀嚼しないで、加工食品として摂取する情報取得スタイルになれた方々がメイン。
こちらがネット情報の兆しをひろっても、そのままは受け止めてもらえず、
大量の検証情報を用意しなければならない。あれこれつけたしして、いじってるうちに鮮度はおちる。早い企業はもう走っている。この歴然たる差・・・
自分のプレゼンスキルを強化すると同時に、「クライアントの情報化」も同時進行させねばらない。それはまた個々に全然異なる情報構造。(マニュアルだったり、研修だったり、会議だったり、で、案外飲み会で話したことが一番ささってたりするのがますますやっかいな日本的コミュニケーション風土;)
・・・ふぅ。たまに非常にはがゆい思いをしてしまいます。
要するに最初の「情報化」からそれが一般にまで認知・認識されるには
情報スキルがそのまま時間差になるということ。
ネットは情報流通スピードを画期的に早め、エリア拡大を実現しましたが、
同時に情報のコンビニ消費化も推進している気がします。24時間たったら賞味期限アウトな情報の増加。
(食スタイルにたとえると、情報流通はあてはめやすいかも?)
反動でROHASな情報摂取スタイルがもてはやされたり?
全ての情報を食い尽くすことはできないので、取捨選択は必至。
その時にスキルの限界任せにはしたくない気がします。
以前はマスメディアはストリーム・コントローラーとしてダムの役割を
果たしていたので、新聞とTVさえおさえていれば大体の情報共有は図れました。
今では情報は分流化し、どの流れが下流まで到達するのかは見えない。
マスメデイアが情報強化(取捨選択&編集)して下流に届けてきた機能が、弱体化しつつある。
ある意味、ごくローカルな水たまりや個人の池レベルの水源が、いきなり下流めざして流れ出すこともありえる。
ネットワールドにいると、世界につながっている実感を持ちやすいですが
「見る・知ることができる可能性がある」のと、
「実際に見る・知ることができる」のは違う。
またやっかいなことに「見る」も「知る」も基本が「主体・1体限定のハードウエア」なので
タチコマ君たちのように完全には並列化できない。
ナレッジ・マネジメントの限界の認識は常に必要なのですね。
「こちらが知っていても、アイドルはこちらを知らない」現象というか、
疑似双方向感覚が見誤らせる部分もある。
個人的には、そういうリアルタイムで全体的な流れの勢力を確認するマップが
必要だなぁ、と感じています。
グーグルの検索結果、はてなのキーワードやgooのトレンドランキング、等が目安ではありますが
やはりここでも慣れの問題はでてきてしまう。玉石混交を合わせ飲むスキル。
ただ、web2.0 の本質は、「玉石混交」の中で「石を石として楽しむ方法」だったり「石を玉にする錬金術」だったり、必ずしも「玉」優先ではないのも重要だと感じます。
今、多くのマスメディアがブログとの協働化環境を形成しはじめていて、
TB受付や読者記者制デフォになってきましたが、
たとえば炎上記事そのものが記事ネタになるような現象においては
そこにどういう意味を見いだすのかが問われる気がします。
記事からスタートするコミュニケーション。
それは
先日の女流作家の子猫殺し発言も同じ。
そして、これから大切なのは自覚的な「意味化」だと思っています。
自分にとって重要な情報を選別・認知・認識し、解析し、分析し、解釈し、優先順位づけし、その過程において随時そして最終的に意味化する。
さて、今回選んだ本たちが、私にどんな情報→意味をもたらしてくれるのか、
楽しみです♪
●下流社会マーケティング
三浦 展 (著)
価格: ¥ 1,470 (税込)
単行本(ソフトカバー): 172ページ
出版社: 日本実業出版社 (2006/9/5)
●ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 (単行本)
ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)
価格: ¥ 1,995 (税込)
単行本: 349ページ
出版社: 三笠書房 (2006/5/8)
●テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0
Joseph Jaffe (著), 織田 浩一 (翻訳)
価格: ¥ 1,680 (税込)
単行本: 256ページ
出版社: 翔泳社 (2006/7/22)
●マーケティング2.0
磯島 大 (著), 廣中 龍蔵 (著), 関 信浩 (著), 神原 弥奈子 (著), 棚橋 弘季 (著), 清田 一郎 (著), 北村 勝利 (著), 飯塚 正治 (著), いしたに まさき (著), 渡辺 聡 (監修)
価格: ¥ 1,890 (税込)
単行本(ソフトカバー): 208ページ
出版社: 翔泳社 (2006/8/10)