DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

KBB★10/11 シルバー・エレファント

2010-10-12 | 音楽
マイフレさん2名に推薦していただいて、
超絶テクのプログレバンド、KBBを鑑賞してまいりました♪

●KBB★
壷井彰久(ヴァイオリン)
高橋利光(キーボード)、
Dani(ベース)
菅野詩郎(ドラム)





シルエレは満席で立ち見も階段までいっぱい。
休日で17時半という早めスタートだったので、
遠方からでも参加できた方も多かったようです。

いい意味でストイックというかタイトというか
ぎゅっとしまった完成度高い演奏で
リズムと音のよりが作る竜巻のような密度。

傾向はもちろん全く違いますが、
ある種クラシックコンサートのような心地よい緊張感のある
ライブでした。

ヴァイオリンを活かした美しいメロディーの曲も印象的なのですが、
壺井さんが弾きまくる×他のメンバーも一歩もひかない
どんどん竜巻度があがってくバトルのような曲が好きだなぁ。

新曲も非常にテンション高くてよかったです☆

それにしても4人の楽しそうなこと!
なんかフェスタ要素を感じました。
4人とも笑顔であんなにハイレベルな演奏ができるなんて
すごい!

壺井さんは、すごく真面目、きっちりしていて礼儀正しい。
だけど、きっとめっちゃ変な(おもろい)人。
キーボードの高橋さんとの脱力系(?)トークがよかったです。
完ぺきな演奏との対比がすばらしー(笑)

☆メモ
●前日、なぜか気を失ってる間に入手したヴァイオリンで初演奏
 「買ったの?」
 「よくわからない」
●上記に関係して、よく弦を切る話(めったに切れないものらしい)
 ライブで弦が切れて、他のメンバーまで巻き込んで
 エンディングをぐだぐだ(輪唱状態)にしちゃったそうです。
 ここの表現が巧みであった。
●ベースのDani氏のリハ忘れ事件、その罰。
 「リハだと言って実は・・・(違ってたら)家庭崩壊させるかも、と
 リーダーとしてそこまで考えて、電話もなかなかできなかったのに」
 晩酌してたそうです。
 で、Dani氏抜きで新曲練習。
 「ここ、しんどいねぇ。じゃベースにしちゃおうか」
●新曲には白丸(音符)がぜんぜんない
 「これ乳酸たまるねぇ」弾き終わったとたん、4人とも手を振ってたw
●MC中伴奏をつける高橋氏に
 「シロマルをひくと罰金だから。ギャラからこっそり差し引いてるから」
 「え?そうだったの?」


プラカードに合わせて1つの曲の演奏を変える
名物コーナー(?)も楽しませていただきました!
●5拍子、7拍子、13拍子w
●ジャズ、サンバ、ボサノバ、音頭、キングクリムゾンw
●サザエさん


・・・一瞬、ギャグバンド?と思うノリなのですが
演奏レベルが高いから、笑うよりも感心してしまった。
今度は有名プログレバンドの演奏方法メドレーでやってほしい♪
コメント (2)
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ゲキ×シネ『蛮幽鬼』★10/10 バルト9

2010-10-11 | ドラマ・映画・演劇・アート




ゲキ×シネ『蛮幽鬼』

遠い昔。ようやくひとつの政権で統治され始めた島国・鳳来(ほうらい)の国にまつわる物語。
無実の罪で監獄島に幽閉された《伊達土門》(だてのどもん)。10年の歳月が流れてもなお、濡れ衣を着せた者たちへの復讐を生きる糧にしている。監獄島の奥深くに捕らえられていた《サジと名乗る男》の力を得て脱獄、復讐への道を着実に歩む土門の前に立ちはだかったのは、かつて将来を誓った女、《美古都》(みこと)だった――。
土門の復讐は果たされるのか―
サジと名乗る男は一体何者なのか―
美古都の心の奥底に秘めた想いとは―(バルト9)


上川隆也、堺雅人、稲森いずみ、 早乙女太一
橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、山内圭哉
山本亨、千葉哲也


『モンテ・クリスト伯』をベースにした、
架空の国での権力争いと復讐劇×劇団☆新感線、
面白くないわけがない。

それにしても、脚本が非常によくできている!!
ここまで面白く力のある脚本は、映画でもお芝居でもアニメでも、
なかなかお目にかかれない。
個人的には、生涯ベストに入れたい、素晴らしい完成度でありました。

その脚本の面白さを倍増させている演出、
その演出のすごさを倍増させている役者陣の演技、
その演技の迫力・役者の魅力を最大限にひきだす脚本
・・・・とぴったり三位一体、トリニティループ☆∞

しまったぁー!これは舞台を見るべきだった。
と猛反省。

ただ、ゲキ×シネは単純に舞台中継ではなく、
映画として編集されているので、これはこれで密度高く
観ごたえ十分。

シリアス&大見得な芝居あり、華やかな殺陣あり、歌あり踊りあり、
絶妙なギャグあり、アドリブありな『いのうえ歌舞伎』は、
エンターティメントの極地ですが、
しっかり社会風刺も効いていて
それぞれの正義とエゴが交錯する様は、
今の政治家不在な治世の混乱にも通じます。

役者がまた強力に魅力的で、
復讐に燃えるど迫力のリベンジャー・上川隆也、
怪しくクールな魅力全開の天才暗殺者・堺雅人、
熱血なのにはかなげな美女・稲森いずみ、
たおやかに美しい守り人・早乙女太一と、
目が楽しいー♪
コスプレのような(爆)メイクも衣装もナイス!!

NAL的NO.1は死に物狂いで殺陣を覚えた、とゆー堺雅人氏。
殺す時も笑顔を絶やさない。
その彼が一瞬見せるとてつもなく冷酷な表情・・・LOVE♪

エヴァとかガンダム系・因縁もの好き男子にも
&役者が極めて美しいので、黒執事好き女子にも
&音楽・音響のレベル高いので、ロック、HM、プログレ好きにも
超お薦め作品です。

DVD購入予定♪




参考:
『ゲキ×シネ 蛮幽鬼』(ゲキシネ ばんゆうき、GEKI X CINE BANYUKI)は、舞台演劇をデジタル撮影して劇場スクリーンで上映する『ゲキ×シネ』作品。舞台では見落としがちなシーンであっても入念に編集され、音声もスクリーン用に再調整されている。(wiki)


『蛮幽鬼(ばんゆうき)』公式ブログ

《ゲキ×シネ》「蛮幽鬼(ばんゆうき)」上川隆也が舞台の魅力を語る
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諸国畸人伝★10/6 板橋区立美術館

2010-10-06 | ドラマ・映画・演劇・アート


水曜日、レディースデー♪
仕事で出たついでに、映画コミュで絶賛されていた衝撃映像美(らしい)
「ヌードの夜」を見るか、
山本現代で高木正勝作品を体験するか・・・、
うまくすれば両方可能かもー、ぬわんて考えてたんですが・・・

ひたひたお邪魔したよしはら様ブログで目が合ってしまい、
狩野一信に手招きされて、計画変更して行って参りました。
敷居が低いのにナイス「諸国畸人伝」
狩野一信はじめ素敵画像盛りだくさん♪


板橋区立美術館 諸国畸人伝l

初路線、発美術館、もしかしたら初板橋区体験かも?

作品点数は少なかったですが、たいへんに濃い内容でした。

で、手招きしてた狩野一信とすっかり恋に落ちてしまった・・・。

3幅だけだったのですが、恋恋、じゃなくて濃い濃い。ハンパない。

いやぁ、こういう毒々しく切ないほどグロさのある絵って
どうしてこう気持ちかきたてられるんでしょうか・・・
1幅10分、のべ30分近く釘付け状態。

これはなんとしても100幅全部見なくては・・・煩悩ゲット!

と、思ってたら来年、企画展あり。
煩悩の神様(?)、私のためにありがとう!

やっぱり行動するが吉ですなぁ。

参考:
狩野一信の五百羅漢図

狩野一信「五百羅漢」展のチラシが凄過ぎる件。(弐代目・青い日記帳)

ホントにすごい絵ダス!(トン子ちゃん風に)(フクヘン。)


初・高島平駅







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悪人★9/29 バルト9

2010-10-05 | ドラマ・映画・演劇・アート
悪人を見てきました。

昼過ぎに行ったら、新宿ピカデリーがすでに15時まで満席。
18時の部も△だったので、レディースデーサービスのないバルト9に変更。
(こういう時、上映館が2つあって切り替え効くのは助かります)

悪人★★★★
===================
芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラーを妻夫木聡&深津絵里主演で映画化した人間ドラマ。長崎の外れの小さな漁村に住む祐一(妻夫木)は出会い系サイトを通じて佐賀在住の光代(深津)と出会う。逢瀬を重ねる2人だったが、祐一は世間を騒がせている福岡の女性殺人事件の犯人だった……。監督は「69」「フラガール」の李相日。共演に岡田将生、満島ひかり、柄本明、樹木希林。
===================
監督: 李相日
原作: 吉田修一
脚本: 吉田修一、李相日
撮影: 笠松則道
美術: 種田陽平
音楽: 久石譲
製作国: 2010年日本映画
上映時間: 139分
映倫区分: PG12
配給: 東宝


現段階で個人的に少し評価が難しい。
あとあと自分の中に何が残るかで変わりそう。

ただ、「今」の“若者犯罪”の側面をきちんと切り取って、
スクラップした作品として、見ておくべき映画。
(WOWOWの光市ドラマ「なぜ君は絶望と闘えたのか」と期せずして好対照)。

妻夫木くんの死んだ目の演技にスタンディング・オベーション。

モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞したことで話題の深津さん、私には色がつきすぎていて、どうしても「深津さん」に見えてしまい、妻夫木くんと比べても切実感・飢餓感に不足あり(といいつつ、彼女に代わる女優さんが思いつけない;)。なので、逃避行に至る心境が見えにくい。でもその希薄さもまた「今」だとしたら、それは「あり」かも。

樹木希林さんは、「東京タワー」にかぶってしまうけど、すごい(この人も代わりがいませんねー)。
岡田将生くん、満島ひかりさんは「素」に見える演技、どちらもいいなぁ(橋の上、満島さんの目に泣いた)。
柄本明さん、宮崎美子さん、松尾スズキさん
全体に整っていて映画的リアリティありました。

で、参加している映画コミュで
美術監督が種田陽平さんというお話が出ていて
見る前から気になってたのですが、
印象的・効果的な音楽は久石譲さん。
ある意味、最強タッグでありました。

種田陽平さんは今ならアリエッティが代表作に
なるのでしょうか?

『悪人』では、私の世代ならまだ記憶に新しい
ほんの少し前の原風景のような「家庭」が、
記憶の中のリアリティのスイッチを入れるので
登場人物に共振しやすいベースになってる気がしました。
(『フラガール』はにおいがあって私はダメだったんだけど、
今回はOKでありました)

音楽、よかったなぁ。
どこにも「いい人」なんていない閉塞的な日常を
海や空のように、広げてくれていました。
(関係ないけど、いい人=社会&自分にとって都合がいい人、という言葉を思いだしちゃいました。悪人はその逆なのかなぁ・・・)

あ・・・けっこう語ってる。

すこしずつ反芻して消化したいと思います。
コメント (7)
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