DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

デュフィ展/パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

2014-07-25 | ドラマ・映画・演劇・アート
デュフィ展、行って参りました♪

アートコミュ仲間が賞賛されていた青の世界、しかと体感。デュフィをこんなにまとまってみるのは初めてで、キレイ目な絵を描く画家というイメージを勝手に持ってたのですが、どちらかというと大胆で遊び心に富む、いろんなタッチを楽しむことができました。

ポール・ポアレと仕事をしてたのは知らなかった。そういえば絵がすごくテキスタイル向けというか「スカーフにしたらいい感じ」という同行者・友人の言葉に同感。キャンバス一杯にシュールといってもいい感じで大胆にモチーフが配され、楽しかったのでした。

そして友人のお誘いで、そのまま6Fのル・シネマで「パガニーニ」を鑑賞。(デュフィは音楽モチーフ多く、つながり的にもいい感じ♪)

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』予告編

これがもうすっごく面白かった!パガニーニを演じる希代の天才ヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットが超かっこよくって、超ワガママでもヴァイオリンを持てば超早弾きで悪魔的魅力で聴衆を魅了するパガニーニを熱演。(エンドロールでヘルムート・バーガーの名前を発見、気がつきませんでした;が貫禄ある役どころでした)

この映画“パガニーニをロックスターとして描く”という狙い通り、個人的に途中からイングヴェイに見えてきて、ものすごく楽しませていただきました☆ギャレット版パガニーニ、新日本フィルとやったインギーのほうがお行儀よかったかも♪でもセクシーでかっこよかったです~。God Save The Queenはしっかりジミヘンしてますた。
(ちなみに、エンドロール曲はコンチェルト・グロッソにしか聞こえなかったデス;;)

ストラディヴァリウスを弾き倒すデイヴィッド・ギャレットはジミヘンを信奉し、エンニオ・モリコーネとメタリカの熱狂的ファンとのこと。ライヴがあったら行ってみたい、・・・って6月に来日してたのかぁ~;;次回に期待しよっと。
David Garrett - Master Of Puppets


DAVID GARRETT ASAICHI20140613  ディビットギャレット あさイチ

サービス精神旺盛な方なんですね~。
パガニーニの傲慢さとは対局的、演技もなかなかうまいのだな。映画力?

おまけ?来日祈願☆
いや、つい思い出しちゃったので。。。こちらも別の次元(よりあっし好み)で文句なしに超カッコいいです。
演奏、観たい!!!
BAROCK PROJECT - "Fool's Epilogue" LIVE for Crevalcore
コメント (4)
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fumiko-imano「自分でやるわ!」美術館

2014-07-02 | ドラマ・映画・演劇・アート

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ホドロフスキーのDUNE☆新宿シネマカリテ

2014-06-17 | ドラマ・映画・演劇・アート

「ホドロフスキーーのDUNE」
見てきました。


予算やハリウッドの思惑にあわず、実現しなかった作品の舞台裏を描いたノンフィクション。役者にサルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、ウド・キア、オーソン・ウェルズ、デビッド・キャラダイン。スタッフにはフランスの漫画家メビウス、H・R・ギーガー(合掌)。ダン・オバノン、ピンク・フロイド、マグマ。。。

ピンク・フロイドにサントラの交渉にいったら、食事してたメンバーにシカト(?)され「世界を変える映画なのに、ビッグマックなんて食いやがって!」と一喝したら、食べるのをやめて引き受けた話。

ダリに出演交渉したら「燃えるキリンをだせ」とか「撮影1時間につき10万ドル支払え」とか。「どうしてもダリが必要」として条件をのんだホドロフスキーもまた当然ながらタダモノではないですね。

マグマのライヴ映像もありましたが、雰囲気がホドロフスキー作品にぴったり!実現してたらどんなシーンになったんでしょう・・・

上記のエピソードの詳細は以下にて
http://www.uplink.co.jp/dune/warriors.php


そして実現してたら映画史の流れ変ってたかも、という内容。。。絵コンテを見てるだけで、すごさが伝わってきて、こんな素晴らしい映画が作られなかったことに、後半、涙がだだ~~~と流れて止まりませんでした;;(ぜんぜん悲しい場面ではありません)。

でも関係者も監督自身もいってたけど、この映画が作られなかったからこそ、スター・ウォーズやブレード・ランナー、エイリアンが生まれたのだと考えると、それもまた「あり」なのかも。H・R・ギーガーとダン・オバノンが出会ったのも、マグマとギーガーが出会ったのも、この映画があったからだったんですね~

スクリーンの中から、ホドロフスキー監督の尋常ならざるエネルギーとオーラがとめどなく放射され、「やりたいことをあきらめるな!」「失敗をおそれるな!」というメッセージに背中を押されながら、新宿シネマカリテを後にしたのでした。


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原美術館☆ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢

2014-06-12 | ドラマ・映画・演劇・アート


いつも素晴らしい感性に圧倒されるアートコミュ・オーナーと
素敵なアート・ラヴァーと一緒にバルテュス展再訪。
好きな作品を再度、じっくりと味わってきました。
(やっぱり触りたくなる・・・
少女特有の“瑞々しい、熟れる前の桃のような固さ”の感じられる太もも・・・)

美味しいランチとおしゃべりを堪能したあとは、わいわいと
三菱一号館美術館のバルテュス最後の写真 ―密室の対話へ。
海外では公開できなかったところもある、と言うのも納得の濃厚さ・濃密さ。
個人的にはすごく素晴らしかった!大好きな世界☆
(・・・って書くのって、もしかしてヤバイ?;)
こちらも再訪予定♪

その後、原美術館へ。
こちらもすごく行きたかった企画展。
バルテュスに組み合わせるオーナーのセレクトがさすがです。

ニコラ ビュフ 公式サイト

これは言葉イラズかと。撮影OK(一部禁止)だったので写真をどぞ。











鉄人28号のいる風景・・・




超×超・楽しかったです☆

参考:
■2014年6月29日[日]まで/「ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢」展[原美術館](ART iT)
【概要】
2012年にパリ シャトレ座で上演されたオペラ「オルランド」のアートディレクションで高い評価を得た新進気鋭のフランス人作家、ニコラ ビュフの美術館における初個展を開催します。パリ生まれ東京在住のビュフは、ルネッサンスやバロックなどのヨーロッパの伝統文化と、子どもの頃から夢中になった日本やアメリカのマンガやアニメ、ビデオゲームなどのサブカルチャー、すなわち西洋と東洋、伝統と現代を融合した、壮麗で軽やかな作品に取り組んでいます。その制作は美術のみならず、舞台、ファッションなど多くの分野から注目を集めています。
ビュフは、ヨーロッパの古典と和製ロールプレイングゲームの世界観に類似性を見出し、驚いたと語ります。この展覧会では、主人公である少年ポリフィーロの冒険を通し、夢と愛、闘いと勝利、死と再生という、普遍的なテーマが提示されます。主に壁画と立体作品を組み合わせた大型インスタレーションで構成される本展は、さらにAR(Augmented Reality、拡張現実)の技術を用いて鑑賞者が仮想空間で甲冑をまとうことのできるインタラクティブなマルチメディアインスタレーション、屋外の大型インスタレーションを含み、美術館全体をファンタジーの世界に変える異色の試みです。



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バルテュスナイト☆ 東京都美術館

2014-04-30 | ドラマ・映画・演劇・アート

東京都美術館の特別鑑賞会『バルテュスナイト☆』に参加させていただきました。

私にとっては初バルテュス体験。
夜間の美術館にて超贅沢&至福、とびきり上質な時間を過させていただきました。。。

バルテュスの少女たちは、事前にイメージしていた、エロティックで挑発的な印象よりは、むしろ、あたたかでやわらかな卵のような(ベクトルでの)処女性・アリス性を感じました。

わたくし的に想定外だったのは、絵の内容以上に、マチエールに封じられた“光”(そして“影”)に引き寄せられ、目が離せなかったこと。いつまでも見ていたい、できれば触れてみたい、そんな、視線をうけとめてずぶずぶ沈み込む&引き込まれる視覚感触。もっと硬質でクールなイメージだったので、ちょっとびっくりしたのだった・・・(あくまでバルテュス初体験者の個人的感想です)。

これも個人的感想ですが、シュールレアリストと距離をおいた、というのも納得です。(といいつつ、大好きなレオノール・フィニとの共通点をどうしても探ってしまいつつ・・・フィニのほうが男らしいかも;)。

バルテュス作品は個人所蔵が多く、こうした大きな回顧展はかなり実現が難しいそうです。また、今回は節子夫人の全面協力で、アトリエ再現や本人の愛用品・嗜好品なども多数出品され、バルテュスの魂が召喚されているかのような、貴重な空間となっています。あ、バルテュス作品のにおいや感触を強く感じられるのはそのせいかも。

当イベントでは特別に撮影できる(ただし3点以上の作品がはいった「展示風景」として)、ということで、ちょっと浮き足立ってしまったところがあるので(汗)、もう一度、二度、作品に沈み込みにいきます。

バルテュス展 Balthus: A Retrospective
会期 2014年4月19日(土)~6月22日(日)
会場 東京都美術館 企画展示室
開室時間 9:30~17:30(金曜は20:00)、入室は閉室の30分前まで
休室日 月曜日、5月7日(水)
(ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開室)


※以下、会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

東京都美術館 エントランスロビーにて受付。
その後、館員のかた(?)にミニレクチャーをしていただきました。
創作上のエピソードやポイントを得た解説に、作品への期待が高まります。
アトリエ再現のお話の中で、徹底した“自然光”へのこだわりのお話を伺ったのですが、
観賞中それが大きなアドバイスになりました。


節子夫人のごあいさつとフォトセッション。凛として気高さのあるとても美しい方でした。
音声ガイドでもお声が聞けますが、日本語の美しさにも改めて気づかされました。


バルテュス&節子夫人と交流の深かったクリスチャン・ルブタンがデザインしたスリッパも間近で拝見。ルブタンといえば裏側が真っ赤なハイヒールで有名な超高級ブランドですが、このスリッパは28万6200円(税込)で、展覧会期間中バルテュス展ショップで限定販売されています。見るだけでも要チェック。


リルケにその才を見いだされた11歳・処女作「MITSOU(ミツ)」、全作品をパネルで見ることができます。
ちょっと安西水丸画伯(RIP.)のタッチを彷彿としつつ。
それにしても母親の恋人がリルケってすごい!(大好きな詩人なんです~)。


初期の作品群。色彩が興味深い。


「嵐が丘」の連作。動き・緊張感・緊迫感が感じられる画筆で、ちょっと漫画のよう。
人物の表情が魅力的。

そして

思わず肌の感触を確かめたくなる、“光”と“影”を塗りこめられた少女たち。。。






その“触感”に視線を吸い取られてしまう。。。


描きかけの絵がイーゼルに架かり、油絵の具のにおいがするアトリエ。画家の存在が濃厚です。。。気がつかなかったけど窓の外は朝~夜と移り変わっているのですね、写真で気づきました(汗;)。次回はしっかり見よう。絵を描くのに、そして絵を観るのにちょうどよい光が射すのを待っていたそうです。


風景画もまた、光と影に引き込まれる。。。




節子さんを描いた作品群はエキゾチックな、どこか儚げというかナイーブな美しさ。何枚ものデッサンで、ポーズをとるのが大変だったというエピソード。でもそのタッチがとても素敵です。

最後の展示室では、バルテュスの写真とともに愛用品・嗜好品が。
日本への造詣の深さを表す展示が多数、中でも勝新太郎さんとの親密な交流にはびっくり!
着物がすごく似合うバルテュス氏にもびっくり!!カッコイイ!





女/性と少女 、肉体と魂、ファンタジーとリアルのはざま、
光の粒子に紛れ込むようなワンダーランドの余韻で、まだまだ夢心地です。
・・・そして森を背景にした夜の美術館は、エルンストの絵のように魔力的でありました。






ポストカードはキリがないのでセーブ。;カタログもあるし・・・(と、自分に言い聞かせつつ)「猫とアトリエ」は、カタログと購入すると節子さんのサイン入りなので求めたのですが、素敵なエピソードとともに写真も多く大正解でした♪

素晴らしいイベントに参加させていただいて、
本当にありがとうございました。人生って素敵☆
できれば金曜の夜間展示を狙って再訪問いたします。


◆バルテュス関連:
バルテュスと彼女たちの関係
5/17(土)21:00-22:29 NHK BSプレミアム

日曜美術館 「バルテュス 5つのアトリエ」
5/25(日)9:00-9:45 NHK BSプレミアム NHK Eテレ
6/1(日)20:00-20:45 NHK BSプレミアム

バルテュス最後の写真 ―密室の対話
会 場 三菱一号館美術館 歴史資料室(東京・丸の内)
会 期 2014年6月7日(土)~9月7日(日)
コメント (6)
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バルテュス展なう

2014-04-28 | ドラマ・映画・演劇・アート
東京都美術館の『バルテュスナイト☆』に取材参加させていただきました。
また改めて日記を書きます。

※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

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『リアリティのダンス』プレミア試写会/ヤクルトホール

2014-04-23 | ドラマ・映画・演劇・アート


アレハンドロ・ホドロフスキー(ALEJANDRO JODOROWSKY)監督の『リアリティのダンス』(La danza de la realidad)プレミア試写会に行ってきました。

公式サイト


以下、公式サイトイントロダクションより抜粋
1920年代、幼少のアレハンドロ・ホドロフスキーは、ウクライナから移民してきた両親と軍事政権下のチリ、トコピージャで暮らしていた。権威的で暴力的な共産主義者の父と、アレハンドロを自身の父の生まれ変わりと信じる母に愛されたいと願いつつも 大きなプレッシャーを感じ、また、ロシア系ユダヤ人であるアレハンドロは肌が白く鼻が高かったため、学校でも「ピノキオ」といじめられ、世界と自分のはざまで苦しんでいた…。

青い空と黒い砂浜、サーカス、波が運んだ魚の群れ、青い服に赤い靴。ホドロフスキー監督は映画の中で家族を再生させ、自身の少年時代と家族への思いを、チリの鮮やかな景色の中で、現実と空想を瑞々しく交差させファンタスティックに描く。


『リアリティのダンス』解説(映画com.より)
1970年代に発表した「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」などでカルト的人気を誇るアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、「The Rainbow Thief」(93/日本未公開)以来23年ぶりに手がけた監督作。自伝「リアリティのダンス」(文遊社刊)を自ら映画化し、1920年代の軍事政権下にあったチリの田舎町を舞台に、幼少期のホドロフスキーと権威的な父親、息子を自身の父親の生まれ変わりだと信じるオペラ歌手の母親との暮らしや、ロシア系ユダヤ人であるがゆえに学校でいじめられて苦しんだ逸話などを、チリの鮮やかな風景と、現実と空想が交錯した幻想的な映像で描く。

ブロンティス・ホドロフスキー
パメラ・フローレス
クリストバル・ホドロフスキー
アダン・ホドロフスキー




原始の海のように濃厚な生命スープで煮込まれた自分探し、そして家族の物語。それを本物の家族を使って撮影・・発想とスケールが本当にでかい!

「エル・トポ」で、ホドロフスキー監督が演じる主人公El Topoの息子役だった、実子のブロンティス・ホドロフスキーが、今回は監督の父親役。作品そのものがループしていてそれだけでもカルト。監督自身、息子に父への思いを重ねてちょっと複雑な心境だったよそうで、「血」の濃さが作品の濃さに確実に反映・貢献していそうです。

大胆、残酷、ショックなシーンも多々ありますが(日本ではぜったい無理だろうなぁ)、それが自然に感じられるのは映画力ともいうべき、世界を作り出す監督の力かも。父性、母性、男性性、女性性、少年性が描かれる部分では、ヤン・シュヴァンクマイエルの『サヴァイヴィング・ライフ ‐夢は第二の人生』に通じるエッセンスも感じつつ。それぞれに成長していって迎えるラスト、感動的でした。行動せよ!というメッセージも痛切に感じつつ。

twitterを追うと、母親役のパメラ・フローレスさんはオペラ歌手だそう。ずっと歌で台詞を歌い、映画に独特の味わいをプラス(それだけではない超体当たり演技もあり、でもすごく自然!)、マリアのような慈愛に満ちた存在でした。
それにしてもあの可愛かった少年がこんな凄い役者になったのか~~~

上映後、ホドロフスキー監督による挨拶と「人間タロット」。

挨拶もまたすごく熱がこもって熱く、声もでかい。とにかくパワフルなのです。ホドロフスキー監督が発してる“生きる”エネルギー量が圧倒的。太陽のようにある種、容赦ないレベル。人生の悩みに渾沌としながらもその悩み方がまっすぐというか太いビームのように時間を貫いていて、自分の悩みが言い訳がましく思えてくる。


人間タロットでは会場から挙手して(半数近くが希望)選ばれた3人の質問を占ったのですが、そのうちの1人の質問が「資格を取るために勉強してるが、4日後に出さなければならないレポートに手を付けていない。それでも大丈夫か?」というもの。それに対して「どうして勉強しないんだ?」「家族が反対してるのか?」「本当はやりたくないのか?」など、ある意味至極当然な反応。結局その女性は占ってもらえなかったのですが、なんだかそのまっとうな反応がすごく新鮮だった。。。

「好きな人に告白すべきか?」という質問に対して、即答で「告白すべき」で、カードを使うまでもない。監督の率直さが気持ちイイ。で、質問変更「髪を伸ばすべき?」。これはきちんとタロットで「伸ばした方がいい」との答えがでました。


最後の男性はスペイン語で肩の痛みについて質問。原因は「離れて海外でくらす母」という見立てで、会場で歌が歌える女性を募り、肩にむかって子守歌を歌ってもらう、というなんともシュールにして、ホドロフスキー監督作品の1シーンのような状況が出現。タロットでもしっかり母親、本人、姉を暗示するカードが出て、興味深かったのでした。


それにしてもホドロフスキー監督、なんて行動派で好奇心旺盛で知的エネルギーにあふれまくってるんでしょうか!そのうえハンパない人類愛・人間愛、自分の檻を超越してる。。。人間としての容量が広大。。。こんな人に出会えるから世の中は素晴らしい☆

ああ、今必要なのはこのパワーだ! 警策で叩かれる如く、思わず自分の有り様を正すイベントでした☆

「ホドロフスキーのDUNE 」もすごく楽しみです!



御年85歳の鬼才A・ホドロフスキー監督、東京で100人座禅会を開催
今回の来日では100人のホドロフスキーファンを招いて座禅を実施するほか、「金と欲望」をテーマに説法を行う予定だ。監督はドキュメンタリー「ホドロフスキーのDUNE」の中で「貨幣経済というシステムは、私たちを奴隷にする。しかし映画には心がある。精神も、無限の力も、大きな志もだ」と語っている。

A・ホドロフスキー監督のツイッター本が出版
(抜粋)Twitterを始めたことで「精神や考え方が変った」と話すホドロフスキーは、その魅力を良いドラッグのようだと例え、140文字という文字数の上限があることが集中力を高めると説明。


関連:
鬼才A・ホドロフスキーが23年ぶりの新作と共に来日 健康の秘けつは若妻!?
「私は自分に印をつけませんし、人は人と区別しなくてよいのです。一人の人間は物ではないからです」と話す。スマートフォンを例にあげ、「昔は電話は電話でしたが、今は四角になり、音楽を聞く道具にもなり、地図にもなり、誰かとの出会いもある。そしてバイブレーションもありマッサージもでき、たくさんのことができます。ですから私も音楽、詩、絵画、演劇、小説、サイコマジックの発明、漫画などたくさんのことをしてよいのではないでしょうか。23年間創造することをやめてはいません、時間は過ぎてはいないのです」と映画にとどまらない幅広い活動を説明。さらに、「私はマクドナルドのように映画を作っているのではありません。私が映画を作る時は何かを言う時です。1本の映画を作り終わったとき、一つの人生が終わります。言うべきことすべてを映画に込めるからです」と映画製作に対する姿勢を明らかにした。
Vol.2 アレハンドロ・ホドロフスキー監督記者会見

ホドロフスキー監督が「人間タロット」で観客を癒す!映画『リアリティのダンス』プレミア開催
鬼才ホドロフスキー監督が来日!タロットで観客の悩みを解決?

ホドロフスキー監督は超能力者だった!(ザ・グレートサスケオフィシャルブログ)

A・ホドロフスキーがファン100人と座禅会開催 「お金は魂をより良くするためのもの」と説法
鬼才ホドロフスキー監督、100人の参加者と坐禅…静かに心を洗い清める
「わたしは彼と出会ってから人生が変わりました。わたしの映画には彼の影響が色濃く出ています。ですからこの場所にいると、彼を思い出します」と語ったホドロフスキー監督は、「彼は1度、禅の話をしてくれました。その時、1羽の鳥が鳴きました。彼は黙って鳥の声を聞いていました。そして鳥が鳴くのをやめると、それがわたしの説法だと言ってそこを立ち去りました。ここには歌ってくれる鳥がいないので、わたしが歌わなければならない。今、わたしは歌っています。わたしの思考の中に言葉が浮かばない時、わたしの精神は歌っているといえます」と詩的な表現で解説。さらに「わたしが自由な時、名前がない時、年齢がない時、国籍がない時こそが、わたしの魂が語る小鳥の歌なのです」と付け加えた。

ホドロフスキー新聞
アレハンドロ・ホドロフスキー日本語オフィシャルサイト
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地球ミュージアム/多摩六都科学館

2014-04-18 | ドラマ・映画・演劇・アート


ぽっかり夜まで仕事の待ち時間ができたので、ひさびさ多摩六都科学館へ。

ホントは「現在火星接近中!火星に生命を探せ」を観たかったんだけど、プラネタリウムは時間があわず、大型映像の「地球ミュージアム」だけ鑑賞(春休みも終わって、ほぼ貸し切り♪)。

ここは本当にいつきても楽しい☆
複数ある展示室も、仕掛けを1つ1つ見てたら1日では足りない。子ども(・・・私含む;;;あえて精神年齢的に;;;)はもちろん大人でも発見がありそう。今日は鏡についてレクチャー受けたり、化石に触ったり、アートな人体解剖図をたくさん見たり、ミニ竜巻をつくったりしてみましたよ。


館内ガイド

また行こうっと。



美しく神秘的、なだけではない。化石凄し。


大好きアンモナイト☆見飽きない。

おまけ:

;;;;;こんなにいたのか、って
私のまったく知らない世界。。。。
参考(?:第2回多摩ご当地キャラ祭



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森アーツセンターギャラリー/テート美術館の至宝 ラファエル前派展

2014-03-28 | ドラマ・映画・演劇・アート

打ち合わせが午前中で終わったので、1週間ぶりにヒルズへ。
念願のラファエル前派展を観て参りました
(皇后様効果か、平日×会期終盤なのに思ったより混雑しておりました;)。

ミレイの「オフィーリア」との再々会も嬉しかったのですが、一番の目的はメインビジュアルにもなっているダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「プロセルピナ」。すでに行かれたコミュのお友達からも「ダンテの部屋がすごい」と聞いていて楽しみにしていました。

今回の企画展はラファエル前派内の人間関係にもフォーカスをあて、個々の絵画の舞台裏にも迫っていますが、中でもロセッティはモリス夫人ジェーンとの三角関係が有名。その関係をプロセルピナになぞらえた設定がちょっと決まりすぎて(まさにラファエル前派的コンセプトなのだけど)絵に集中しきれなかったのでした;素敵なのですけど。。。

一方で、前から大好きだった「ベアタ・ベアトリクス」は亡くした妻・シダルへの思い・祈り・懺悔が画面からあふれてくるようで、目を離すことができず胸が苦しいほどでした。ロセッティの作品の中でも別格だと感じます。


周辺作品も含まれているわりには大好きなウォーターハウスがなかったり、ちょっと残念ですが、「ラファエル前派ってどういう活動?」ということがうまく集約されていたように感じます。時代背景=進化論の影響など=も興味深かった。

他にもダイスの風景画(子供の顔がモロ肖像画なのがコラージュみたい)

グラフィカルで楽しい「ダンテの愛」(思わずクリアファイルを複数枚買ってしまいました;どこかヘンリー・ダーガーっぽい???)など、お気に入りも発見できました。


以前三菱一号館美術館の「ザ・ビューティフル」で、ラファエル前派から発展していった唯美主義を堪能しましたが、比較して、ラファエル前派は「若さ」だけが持つ&許される・“まっすぐな渾沌さ”のようなエネルギーを強力に感じつつ。このあたり映画化したら面白いかも。

おまけ:
クレーム デ ラ クレームのシュークリーム。

正直なところ、大昔に食べた家庭教師のお姉様の手づくりシュークリームに勝るものにはいまだ出会えず(子どもの時の味覚体験には勝てない)、でも最近では西荻窪のキイチゴのが好きかな~。

関連:
三菱一号館美術館/ザ・ビューティフル-英国の唯美主義1860-1900
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アンディ・ウォーホル展:永遠の15分/森美術館

2014-03-20 | ドラマ・映画・演劇・アート


アンディ・ウォーホル展:永遠の15分 | 森美術館
打ち合わせが早く終わったので、花粉の中、行ってきました。


で、思い出した。私はアンディ・ウォーホルのアート性がうまく飲み込めてないことを。。。

普段はポップ代表なアート=ヴェルヴェット・アンダーグラウンド以上に有名なんじゃないかと思うバナナのアルバムジャケット、マリリンやフラワーパターンのオサレな Tシャツだったり=それなりにポジションを得て(=意味をもって)生活の中に溶け込んでいる。「かっこいい」「かわいい」で語れる世界。

が、その大昔、大規模な企画展を見て=その時もコマーシャリズムや複製アート、消費カルチャー、ドラッグカルチャー、エトセトラエトセトラの情報を「面白い」と思いつつ&びっくりするほど大きなシルクスクリーンに圧倒されながら=いつもの私流の感動がなくて「う~ン、いまいちよくわからん、ウォーホル」と思ったのだった。。。

・・・ということを、前から知ってる作品&今回はじめて見る・知る作品×情報を、どくどくと大量摂取しながら思い出したのでした。

あれからいろんな絵も見たし、人生経験もそれなりに(?)積んだ(??)し・・・そうそう、それで「ウォーホルをどう感じる?今の私」とかきっとどこかで思ってたね?自分。

結論から言っちゃいますと、なんかこう空っぽ感・真空感?というか、意味のなさの意味・のなさ?作品の向こうに作者がいないような・・・それを狙った作品・・・でもそんなの狙ってできるんだろうか?

どこか壊れた蛇口みたい・・・そんな異質感をはっきり実感。
執拗、なのに、そこに熱さを感じないというか。かえって体温(というかある種の意気込み?)を奪われてどんどんクールダウンしていく。

技術的なものやアイデア、実験、好奇心、色彩感覚、デザイン性、新規性、革新性・・・
そうしたもろもろの素晴らしさは十分感じつつ、
でもそれ以上に、
「意味を感じるな!考えるな!というメッセージ(いや決してメッセージではないんだろうど)」を受け取ってしまって、見れば見るほど消耗したのでした。

あ、そか、エネルギーを吸い取られてく感じなんだ。
普通は作品からエネルギーをもらうのだけど、そこが逆なんだな。。。

そういう意味で壁のそこここに書かれていた「ロボットになりたい」「意味なんてない」という言葉はきっと本物なんだろうな、と思ったのでした。決してメッセージから逆読みしたのではなく、鑑賞中・つい意味を探してしまって、どんどん疲弊してく感じが実感だったので。

きれい、とか、素晴らしい、とかではなく、そういう空気を作品にしてしまったウォーホルはやっぱり凄いアーティストなんだろう、と思います。(って小学生みたいな感想になってしまった;;;)

森美術館の「大量」「反復」の仕掛けにやられた部分もありそう(森美術館、今回も容赦ないです。。。ほんによい美術館です)。もし今の時代に生きてたら、インターネットという「情報の複製・反復・拡散文化」をどう感じ、どう作品にしたのか、ちょっと興味が出たり。。。

111的みどころ
●バナナのない企画展、でもニコ&ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの映像はあり。ミック・ジャガー、ルー・リードは有名だけど、オジー・オズボーン写真にはびっくり!見つけるのが楽しいかも。
●大型の実験映像空間(ここが一番ほっとした&岸田今日子さんキレイだった・・・)
●「銀の雲」(ウォ-ホルらしさはなかったけど、楽しかった。やってみたい)
●タイムカプセル(捨てられないウォーホルに親近感w)
●ファクトリー再現(「アンディ・ウォーホルを撃った女 」のミニセットみたい)
●子供の目線に展示されたシリーズ
●壁にかかれた名言集
●ショップの商品たちがそのまま「商業作品」「複製作品」である面白さ、これは草間作品にも通じるんだけど。でもいつもよりちと高いゼ・・・


あと個人的には、同じ反復×シルクスクリーン作品の横尾忠則さんの作品が放出する、大量のアーティスト発の「意味」「物語」「熱さ」との比較が興味深いな、なんてことも思いつつ、エンプティランプのともった身体をひきずって帰路についたのでした。。。



おまけ:
東京シティビューで同時開催していたのでちらっと立ち寄りました。
MEDIA AMBITION TOKYO 2014
※こちらは3/30まで。

ビュッフェ形式のように、少しずつの「意味」「味わい」が楽しめました。
無料スペースでの「INTERSECT BY LEXUS」がカメラマンでけっこう賑わっていました。

アートライブイベント「MEDIA AMBITION TOKYO」開幕




追記:自宅でダンナにもどかしくも感想を言葉にしてたら、「彼ってサバンぽいよね」と(うーむ、さすが美大出身者・・といっていいのだろうか)。。。なんかめっちゃ腑に落ちる気がした。私って、やっぱり本質的なことを理解できてない。。。でもきっと理解を超えたところにいるウォーホル・・・そゆアートもまた、ま、いいか。
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エスパース・ルイ・ヴィトン/Traces of Disappearance(消失の痕跡)

2014-03-15 | ドラマ・映画・演劇・アート


エスパース・ルイ・ヴィトン/Traces of Disappearance(消失の痕跡)
2014.2.18~4.13

原宿でのリサーチ仕事の合間に、行って参りました。

やや敷居高めのルイ・ヴィトン表参道ビル入り口、ドアを開けてくれたスタッフの方にギャラリーの場所を聞くと、ていねいにエレベーターまで案内してくれ「行ってらっしゃいませ」の言葉で7階まで送られます。

ギャラリー入り口で展示作品説明のリーフレットを受け取り、荷物を置いて身軽に自由に作品を観賞。いきなり生きたハトが目に飛び込んできて驚きます。

アンヌ&パトリック・ポワリエ夫妻作『Soul of the World (“Anima mundi”)(世界の魂)』。大きなゲージにたくさんのハトが。生きた彫刻といえばいいのでしょうか。観賞中もずっとハトさんの鳴き声が“くっくる~”と聞こえてきて、なんとも平和な気持ちに・・・
作品でもあるケージの真ん中をくぐれるのですが、「めったにないですが、●ンに気をつけてください」というスタッフの方のアドバイスに勇気をえて、くぐって参りました。アップで見るハトがかわいかったです。





ケージの回りには、「魂」「混乱」「香り」「寂しさ」「優しさ」「儚さ」等の言葉がちりばめられ、無邪気に羽ばたいたり、エサをついばんだりしている平和の象徴に、シンボリックなカウンターを投げ掛けているかのようです。お隣に教会があるのか十字架が見え、それもまた作品の一部のように感じられるのでした。



『Soul of the World』の借景にもなっている『The Sheer Size of It(その大きさたるや)』は、カスパー・コーヴィッツ氏のキャンディで出来たステンドグラス的作品。



近づくとたしかにキャンディの集合体で「なめると甘いのかな?」なんて考えながら観賞。光が差し込むことでステンドグラス効果も高まりますが、行った日は晴天だったので作品がキラキラと輝いて見えました(夜よりはお昼の方が美しいそうです)。

畠山直哉氏の超ダイナミックな自然の写真『Mont Ventoux(ヴァントゥ山)』、どうやって作ったのかが謎な袁廣鳴(ユェン・グァンミン)氏の『Disappearing Landscape-Reason to Be a Leaf』など、独立した作品が企画コンセプトにしっかりとはまって、1つの作品のような効果を出していました。スタッフの方に質問したのですが、キュレーターの方が選んだアーティストということで、これは企画の勝利といえそうです。


iPadで制作過程を見せていただき、毎回発行されているという立派な展覧会カタログもいただいて、ラッキー。平日だったので、貸し切り状態でとても贅沢な一時でした。夜景も美しいとのことなので、今度は夜に行ってみたいと思います。

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九日間の女王

2014-03-02 | ドラマ・映画・演劇・アート
花粉症なのか風邪なのか、両方なのか、身体が鉛のように重いここ数日。

3/2は堀北真希主演のお芝居「9日間の女王」を上川隆也ファンの友人と観に行きました。上川氏の舞台はこれで5回目。いままでで一番こじんまりとした地味目の作品だったかも。歴史に忠実なのでしょうが、演出も暗く小道具も最小限で、舞台チェンジもほとんどなくもっと小さな箱のほうが似合うかな?という感じのお芝居でした。

でも主役の堀北真希さんは輝くばかりに可愛く可憐、上川氏は鉄板のうまさでありました。脇を固める役者さんも達者な方ばかりで安定感がありました。(とはいえ、友人も劇場で仲よくなった上川ファンも「3回はいいかなぁ(2回は行く)」と言ってましたが。

9daysQueenTVスポット(45秒)


舞台「9days Queen~九日間の女王」/堀北真希・上川隆也らが舞台の一部を熱演


友人のおかげで今回も前列のとてもよい席で見れたのもよかったかも。
ちなみに男性率すごく高かったです。

上川芝居ではキャラメルボックスものと、劇団新感線の「蛮幽鬼」が突出してるかも。
再演希望です☆







追記:舞台では烏の役回りで、アコギ×美しい浮遊感あるヴォイスで弾き語ってくれた青葉市子さん、どこかケルティックなサウンドで好みだな~、と思ったら坂本龍一人脈でしたか。
青葉市子公式サイト

青葉市子 コーネリアス/「外は戦場だよ」 studio live ver.

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第17回 文化庁メディア芸術祭・受賞作品展

2014-02-06 | ドラマ・映画・演劇・アート

第17回 文化庁メディア芸術祭の「ブロガー内覧招待企画」にご招待いただき、参加して参りました。


2月5日から16日まで開催される第17回 文化庁メディア芸術祭・受賞作品展は「アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル」。
世界84か国・地域からの4,347作品の応募から選ばれた受賞作品、プラス審査委員会推薦作品、功労賞受賞者の功績等が紹介されています。プロ、アマチュア、自主制作、商業作品を問わないのが特徴かも。

大きな会場には、アート、エンタティメント、アニメーション、マンガという4つのジャンルの受賞作品が展示され、受賞者本人やプレス関係者とまじって作品を鑑賞。いつもとはちょっと異質な空間。




どのジャンルの作品も興味深かったのですが、ジャンルに関係なく、個人的に一番好きだったのはアート部門の審査委員会推薦作品『落下する記憶』(和田永)

オープンリール式のテープレコーダーを使い、落下するテープを巻き戻すことで音楽を再生。落ちていくテープのビジュアルと、テープの音と、テープレコーダーのプチメカ感が、独特のアート時間を作りだしています。



レベッカ・ホルンにも通じる、ローテクの斬新さというか、切り口に心魅かれました。

いつも思うけど、現代アートって音楽のプログレッシヴ・ロックに似てる。昔からある手法(たとえば手描きアニメ)を最新テクで再現したり、逆に超ローテクで再現したり。でもそれは「真似」ではなくて、どうしようもなく「今」だったりする。そこが好き。

以下、ジャンルごとに好きな作品をあげておきます♪


●アート部門
・優秀賞『  を超える為の余白』(三原聡一郎)



泡が生き物のように増殖するメディアインスタレーション。

●エンタティメント部門
Sound of Honda / Ayrton Senna 1989
菅野 薫/保持 壮太郎/大来 優/キリーロバ ナージャ/米澤 香子/
関根 光才/澤井 妙治/真鍋 大度(日本/ロシア)※撮影禁止
「1989年のF1日本グランプリ予選でアイルトン・セナが樹立した、世界最速ラップの走行データを用い、彼の走りを音と光でよみがえらせた。エンジンやアクセルの動きを解析し、実際のMP4/5マシンから録音したさまざまな回転数の音色と組み合わせることで、当時のエンジン音を再現。」

セナの走りを再現!
Sound of Honda - Ayrton Senna 1989 -

映像でサーキットを走る光を見ているだけでなんだか胸がいっぱいになってしまった。。。
音もド迫力です。

・優秀賞『プラモデルによる空想具現化』池内 啓人

パソコンや周辺機器をプラモデルで改造したジオラマ。用意された単眼鏡で見るのが楽しい。

・優秀賞『燃える仏像人間』宇治茶

劇画とアニメーションを融合させた「劇メーション」手法の映像作品。絵柄は苦手なんですが;テーブルに配された大量の切り絵軍団が、時間の断片のようで面白かった。


●アニメーション部門

※大賞の『はちみつ色のユン』は残念ながらきちんと作品を通してみる時間がなかったので、評価しきれないのですが、独特の重みと郷愁感のある作風。

・新人賞『Airy Me』久野 遥子



2年の歳月をかけた手描きアニメーション。やわらかな絵柄とグロテスクな描写とのマッチングが秀逸で、パステルダークファンタジー、という感じ。

・新人賞『ようこそぼくです選』姫田 真武



あふれる色彩や、擬人化された文字など、「みんなの歌」感覚で文句ナシに楽しめる。

・優秀賞『有頂天家族』吉原 正行



まさか、ここで出会えるとは!はい、2013年度のマイベストアニメでもあります。下絵・絵コンテが嬉しい!

●マンガ部門
・大賞『ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8』荒木 飛呂彦※撮影禁止
うーん、原画が圧巻でした!

・新人賞『塩素の味』バスティアン・ヴィヴェス/訳:原 正人

この色!!!塩素感感じます。

・優秀賞『昭和元禄落語心中』雲田 はるこ

好みの絵柄、お話も面白そう。

●その他
・功労賞/柏原満



音響効果。宇宙戦艦ヤマト、ドラえもん、サザエさんの効果音を聞くことができて、楽しかった。


実験的な要素、コンセプチュアルなチャレンジ、ハイテク・ローテク、そうしたまさにメディアの今をぎゅっと圧縮し、さくっと切り分けて断片を見せてくれるような企画展でした♪
有名マンガやアニメもあるので、家族連れでも楽しめそうです。

================
第17回 文化庁メディア芸術祭

■会期:2014年2月5日(水)~2月16日(日)
■会場:国立新美術館
※ 2月12 日(水)休館
10:00 ~ 18:00(金曜は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
■入場無料※全てのプログラムは参加無料です。
■主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会

■実施内容:作品展示/上映会/マンガライブラリー/パフォーマンス/
トークイベント/ワークショップ/ガイドツアー 等

世界84か国・地域の4,347作品から選ばれた作品、約120点を一堂に紹介。

同時代に創造された多様なジャンルの作品を横断的に見ることができる。

●アート部門大賞:crt mgn
Carsten NICOLAI(ドイツ)

●エンタティメント部門大賞:Sound of Honda / Ayrton Senna 1989
菅野 薫/保持 壮太郎/大来 優/キリーロバ ナージャ/米澤 香子/
関根 光才/澤井 妙治/真鍋 大度(日本/ロシア)

●アニメーション部門大賞:
はちみつ色のユン
ユン/ローラン・ボアロー(ベルギー/フランス)

●マンガ部門大賞:ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8
荒木 飛呂彦(日本)


おまけ:
帰りは大雪・・・寒かった!
でも雪にけむる高層ビルが幻想的でした。。。




関連:
第17回文化庁メディア芸術祭開幕―今年の見どころを速報!(イズム)

いよいよ開幕! 第17回文化庁メディア芸術祭に行ってみた(KAI-YOU)

「ジョジョリオン」もプラモデルのジオラマもすべてアート! 第17回文化庁メディア芸術祭・受賞作品展開催(ねとらぼ)

【東京都港区】第17回文化庁メディア芸術祭受賞作品展@国立新美術館【今日から16日まで】(鉄平ちゃんの相模原ディープサウス日記)

神保町・書泉ブックマート コミックブログ
これ、見逃してました。面白い!!曲もよい。
Travis - Moving

吐き出す白い息を使ったクリエイティブなPV Travis「Moving」

UP :2014-02-05 10:25:56

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第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展

2014-02-04 | ドラマ・映画・演劇・アート

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三菱一号館美術館/ザ・ビューティフル-英国の唯美主義1860-1900

2014-01-31 | ドラマ・映画・演劇・アート

もう1つは、
ザ・ビューティフル ― 英国の唯美主義1860-1900

大好きなラファエル前派の作家の作品が多数、来日する、というので
昨年告知があった時から、超楽しみにしていました。

初日なので混雑を危惧したのですが、
平日・小雨のお天気のせいか、人が少なくどの絵も独占観賞状態。

フレデリック・レイトン《パヴォニア》


フレデリック・レイトン《母と子(さくらんぼ)》


ヴァレンタイン・キャメロン・プリンセプ《アーイシャ》


ローレンス・アルマ=タデマ《目に見えている結末》


アルバート・ムーア《真夏》


個人的には、下記の2作品が観れたのも超感動!

ジョージ・フレデリック・ワッツ《愛と死》


フレデリック・サンズ《メディア》


大好きな作家の名作、はじめてみる作品、
いずれも、魂をもっていかれそうな“唯美な美しさ”でした。

できれば期間中、もう1度行きたいです。

おまけ:
オフ会は和食ビュッフェ、おしゃべりともども美味でした♪



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