「ホドロフスキーーのDUNE」
見てきました。
予算やハリウッドの思惑にあわず、実現しなかった作品の舞台裏を描いたノンフィクション。役者にサルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、ウド・キア、オーソン・ウェルズ、デビッド・キャラダイン。スタッフにはフランスの漫画家メビウス、H・R・ギーガー(合掌)。ダン・オバノン、ピンク・フロイド、マグマ。。。
ピンク・フロイドにサントラの交渉にいったら、食事してたメンバーにシカト(?)され「世界を変える映画なのに、ビッグマックなんて食いやがって!」と一喝したら、食べるのをやめて引き受けた話。
ダリに出演交渉したら「燃えるキリンをだせ」とか「撮影1時間につき10万ドル支払え」とか。「どうしてもダリが必要」として条件をのんだホドロフスキーもまた当然ながらタダモノではないですね。
マグマのライヴ映像もありましたが、雰囲気がホドロフスキー作品にぴったり!実現してたらどんなシーンになったんでしょう・・・
上記のエピソードの詳細は以下にて
http://www.uplink.co.jp/dune/warriors.php
そして実現してたら映画史の流れ変ってたかも、という内容。。。絵コンテを見てるだけで、すごさが伝わってきて、こんな素晴らしい映画が作られなかったことに、後半、涙がだだ~~~と流れて止まりませんでした;;(ぜんぜん悲しい場面ではありません)。
でも関係者も監督自身もいってたけど、この映画が作られなかったからこそ、スター・ウォーズやブレード・ランナー、エイリアンが生まれたのだと考えると、それもまた「あり」なのかも。H・R・ギーガーとダン・オバノンが出会ったのも、マグマとギーガーが出会ったのも、この映画があったからだったんですね~
スクリーンの中から、ホドロフスキー監督の尋常ならざるエネルギーとオーラがとめどなく放射され、「やりたいことをあきらめるな!」「失敗をおそれるな!」というメッセージに背中を押されながら、新宿シネマカリテを後にしたのでした。